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秋の着物には撫子柄がおすすめ!どんな印象を与えることができる?

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/09


着物や調度品などに描かれた図柄のことを、文様と呼びます。撫子は夏から秋にかけて白や淡いピンク、紅色の花を咲かせます。清楚で可憐な姿ながら、乾燥にも強いたくましさがあり、日本女性の誉め言葉「やまとなでしこ」の語源ともなった花です。今回は撫子柄の着物のおすすめの着こなしについて紹介します。

撫子(なでしこ)は秋の七草のひとつ

撫子は7~8月を中心に、多くは6月~9月に咲く秋の七草のひとつです。秋の七草に数えられるのは、萩、桔梗、葛、藤袴、女郎花、ススキ、撫子です。これに秋の野原で見られる野草を加えて、図柄にしたものを秋草文様と呼びます。

秋草文様の特徴

秋草はひとつひとつは決して華やかではありませんが、秋の草花が風の中に揺れている様は、はかなげな風情があります。季節のうつろいを感じる、日本らしい文様と言えます。秋草文様には、いくつかの草花を図柄に織り込んでいるものと、七草のなかからひとつを選んで文様としているものがあります。撫子も同様に、ほかの秋草と一緒に取り交ぜて用いられている場合と、撫子が単独でモチーフとなっているものがあります。

植物文様を着る時期は「先取り」や「ずらし」がポイント

秋草を含む植物柄の着物を着る場合、形だけが文様になっている場合は、季節を気にせずに着ることができますが、植物の様子が鮮明に描かれている場合は、「季節の先取り」を意識すると、すてきな着こなしとなります。

たとえば桜柄の着物の場合、枝がなく桜の花びらだけが描かれている柄は、文様として通年で着られますが、満開の桜が枝もふくめて写実的に描かれているものは、桜が咲き始めた頃に先取りで着るのが風流とされています。また、冬の象徴である雪の結晶文様の場合、逆に夏用の着物や浴衣に用いることで、暑い時期に涼を感じる粋な着こなしもあります。

撫子柄を着るベストの時期は

本来は秋の草花である撫子柄も、夏の暑い時期や残暑の残る秋の初めごろに着て、季節の先取りをし、かつ秋の涼やかさを感じるのがおしゃれな取り入れ方です。実際に撫子柄は浴衣、夏の絽や紗の着物、帯などに多く用いられています。

こうした綿や麻などの素材は、9月上旬頃まで使えます。色合いで言えば、涼やかな色合いのものは、暑くなってきてから9月初め頃まで、暖色系のものはその前後で、暑くなる梅雨頃までや初秋の気配を感じる9月中旬頃までがベストです。

秋の文様としては、よりメジャーな紅葉や菊、月やうさぎといった柄があります。もし複数の着物を持っている場合は、夏から秋の初めは撫子柄、上着を着るくらいの季節になれば紅葉柄を選びましょう。

撫子柄の着物に込められた意味

撫子は、日本人に古くから愛されてきた「撫でし子」、つまり撫でたいくらいかわいらしい花という呼び名です。自生しているものから、品種改良されたものまで種類が豊富で、カーネーションの元になった植物です。撫子は可憐な印象でありながら、実は乾燥にも強く、野山に自生することができます。

こうした一見清楚な見た目のなかに、強さをもった花を、日本女性の清楚な奥ゆかしさと内なる強さに例えた言葉が「やまとなでしこ」です。撫子柄には、こうした女性らしさと、たくましさを合わせもつ美しさを表現する意味が込められています。

撫子柄の着物が与える印象と着こなしポイント

撫子の花は小ぶりであり、花びらの枚数もさほど多くなく、また花びらの先が細く切れ込んでいることから、全体に清楚で可憐な印象を与えます。また、万葉集にも詠まれるほど古くから日本で愛されている花であるため、現代的で華やかというよりは、古典的で落ち着いた品のある印象を与えます。

色合いも白やピンクがメインのため、全体的に女性らしい雰囲気のデザインが多くなります。こうした撫子の印象を活かすた着こなしのポイントは、着物の地色や撫子の色、素材の雰囲気を踏まえたコーディネートをすることです。

たとえば、全体に淡い地色にピンク色の撫子がちりばめられたデザインであれば、帯や小物もピンクや赤などでまとめると、可愛らしい雰囲気になります。秋草であることから、ベージュ地に落ち着いた色合いで、撫子が描かれている場合もあります。

その場合は同じベージュトーンの帯を揃えるか、ややくすみ系の深緑や藍色、黒やベージュを用いた柄など秋を連想させる色合いで帯をそろえると秋コーディネートとしてまとまります。帯締めにボルドーなどの挿し色を小物として用いても、秋感が加わってよいポイントになります。

まとめ

今回は秋におすすめの撫子柄について、その印象と着こなしのポイントについて解説しました。撫子柄は清楚で可憐な印象を与え、暑い夏や残暑の中に涼やかさを取り入れたり、秋の訪れを予感させたりすることができます。四季がはっきりとしている日本では、昔から季節ごとの植物や動物が着物や帯の柄に取り入れられてきました。季節感をおさえた着こなしをしている方は魅力的ですが、現代では多くの柄が一年を通して使えます。ぜひ自分らしい季節の着物コーディネートでお出掛けを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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