自分に合う着付け教室の選び方とは?
日本の文化の一つである着物は、年配層だけでなく、若い人や外国人観光客からも人気がある伝統的な衣装です。
成人式や卒業式、結婚式などで着られることが多い着物ですが、残念ながら自分で着付けができる人は、そう多くいないのが現状です。
日本の文化を広めて次の世代に受け継いでいくためにも、着物の着付けを学び、美しい日本の伝統衣装の良さを知ることが必要です。
そして着付けを習うにあたり大切なことは、それぞれ教室により特徴が異なるため、よく調べて自分に合った教室を選ぶことです。
基本を学びたい人は手頃な授業料の初心者コースで
着物の着付け教室には、大手から個人のところまで様々ありますが、大切なことは何を最終目標と捉えるかを考えて選ぶことです。
例えば、「自分で訪問着を着られるようになりたい」や「基本的な着付けを習いたい」という人は、初心者コースに絞って選ぶことをおすすめします。
教室にもよりますが、初心者コースでは全10回程度の授業を行うところがほとんどで、回数が少ない分、授業料が手頃なケースが多いと言えます。
また、初心者コースでは、基本的な用語の名称なども丁寧に説明してくれるので、初めて着物に触れる人でも安心です。
着物には、専門的な用語や種類などがあり、授業はそれらの用語を用いて進められるので、基本がわからない人は初心者コースで習っておくと安心です。
初めて着物に触れる人などは、自分の着物を持っていなかったり、必要な小物が揃っていない場合も多々あります。
初心者コースでは、そのような人に着物などをレンタルしてくれる教室が多いので、着物を持っていない人でも安心して学べるのが特徴です。
上級者コースのカリキュラムを確認しておく
「将来、美容師を目指しているので着付けを習っておきたい」や「衣装業者に就職したい」と考えている人は、着付け教室の選び方に注意しておく必要があります。
これまで、美容学校などで基本的なことを学んできた人は、その先の上級者コースを選ぶことが一般的です。
その際、コースのカリキュラムに自分が必要とする授業内容が含まれているかをよく確認することが大切です。
着物には、訪問着などの一般的な着付けから振袖のように帯の結び方が複雑な着付け、白無垢のような特殊な着付けなど、様々な種類があります。
特に、美容師を目指す人や結婚式場の衣装業界などで働きたい人は、着付けの中でも最上級と言える、花嫁の白無垢や色打掛の着付けができる必要があります。
そのようなカリキュラムが含まれているかをよく確認して、教室を選ぶことが大切です。
着物の着付けの中で、特に難しく着付け師の腕が試されるのが帯の結び方ではないでしょうか。
一本の帯から蝶やバラの花の形を作り出し、後姿を美しく仕上げる帯の結び方は、着付けの醍醐味と言っても過言ではありません。
特に、振袖を着付ける際に、その腕が発揮されることが多いため、帯の結び方をたくさん教えてくれる教室を探すのも一つの選び方と言えます。
それぞれの教室の特徴や制度を確認しておく
着付け教室を選ぶ際には、いくつかの事項を確認して自分にあったところを選ぶ必要があります。
まず一つに、「授業はチケット制か、または振替ができるのか」という点です。
決められた日の授業に必ず出席できる人は構いませんが、学業や仕事が忙しい人は、授業に欠席しても大丈夫な制度がある教室を選ぶと安心です。
また二つ目に、着物を持っていない人や必要な小物を揃えていない人は、「教室から着物類をレンタルできるかを確認しておく」という点が挙げられます。
教室に申し込んでから購入していては、初期費用が多くかかり経済的にも苦しくなります。
また、自分で用意する人は汚れたりシワになっても大丈夫なように、多少、古かったりお下がりの着物を練習用として準備しておくと安心です。
三つ目に、「着付けを披露できる場所を確認しておく」という点が挙げられます。
振袖や花嫁衣裳のような特別な着物は、着ていく場所や披露する場所が少ないことが現実です。
そのため、大手の教室になると、ファッションショーなどのイベントを定期的に開催して、着付けを披露する場所を設けることがよくあります。
特に、上級者コースを受講した後に美容師や衣装業界での就職を希望している人は、着付けを披露できる実践の場がある教室を選ぶと良いでしょう。
着物の着付け教室は、教室によって様々なカリキュラムやコース内容がありますが、まずは自分が目指す目標を立てて、それに合った教室を選ぶことが大切です。
また、着物には専門用語がたくさんあり、それらを使って授業が進行するため、基本的なことを知らない人は、まずは初心者コースを受講して知識を付けることが重要です。
さらに、美容師や衣装業界での就職を希望している人は、プロになるために必要なカリキュラムを組んでいる、上級者コースを受講することが必要です。
そして、授業の振替やチケット制についてもよく確認し、欠席で授業料が無駄にならないように気にする必要があります。
教室によって授業料も異なるため、各教室の制度をよく確認して、自分が通いやすい教室を選ぶことが大切です。