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近年気温が上昇中!夏に着物を着用する時に注意するべき点とは?

公開日:2021/12/01  最終更新日:2021/12/24


地球温暖化に伴い、日本の気温は上昇傾向にあります。そのため、気温が高くなる夏場はとくに、「暑すぎて着物が着るのがつらい」といった悩みを持つ方も多くいます。そこで、夏に着物を着用する際に注意すべき点として、着物の暑さ対策についてご紹介しましょう。

夏用の着物はあるの?

一般的に、年間を通して着用される着物は二枚仕立てとなる「袷(あわせ)」の着物となります。ただし、夏場は二枚仕立ての着物は生地に厚みがあるため、暑くて着られないという方が多いでしょう。

そこで、夏用の着物として用いられているのが、裏地のない一枚仕立ての着物となる「単衣(ひとえ)」の着物です。単衣は通常二枚仕立てとなる着物と比べて、裏地がなく通気性が高いことが特徴です。ただし、単衣は透け感がない生地を使用しているため、主に用いられるのは季節の変わり目となる6月や9月が一般的となります。

では、最も暑さが厳しくなる7~8月にかけてはどのような着物が適しているのかというと、「薄物」「夏物」と呼ばれる着物が適しています。薄物や夏物と呼ばれる着物は、単衣と比べより透け感のある薄い生地で仕立てられた着物を指すようです。最近は気温上昇に伴い6月や9月でも暑さが厳しいことも多く、薄物や夏物が夏全体を通して好まれる傾向にあります。

また、夏用のフォーマル着物としては、「絽(ろ)」という着物が挙げられます。絽の着物は線状に隙間が入り縞模様に見える織り方が特徴の着物です。絽の着物よりもさらに薄手の着物では、「紗(しゃ)」という着物や麻の着物もあります。

こちらは絽よりもカジュアルなシーンに適していますが、どちらも薄手で夏用の着物として用いられています。このように、夏には夏用の着物がいくつかあるようです。着物を着る日の気温やシーンに合わせて、その日に合った着物を選べるとよりよいですね。

夏に着物を着用する際の暑さ対策

着物は袖や脇が開いており空気の通り道はありますが、ただ着るだけでは暑さ対策としては不充分です。そのため、夏に着物を着用する際は暑さ対策をしっかり行って、快適に着物を着る工夫が必要です。夏の暑さ対策としてできることとしては、夏用の下着や夏用小物を上手に活用することや、冷却シートや制汗剤の使用などが挙げられます。

夏用の下着については、「ただでさえ暑いのに着物の下に下着まで重ねたくない」という方もいるかもしれません。しかし、着物の下に下着を着ることは、汗や蒸れを吸収して不快感を軽減することにつながります。また、下着を着ないことにより汗が直接着物に染みたり、蒸れで肌と着物が張り付いたりしてしまうことも回避できるでしょう。

夏の着物に合う下着では、サラリとした着心地のクール素材の下着もいいうえ、汗取りインナーもおすすめです。より着物に合った下着を選ぶなら、和装用の夏用下着やステテコの着用がベストです。夏用小物では、きものベルトや帯板をメッシュ素材のものにしたり、帯枕を通気性の高いへちま素材のものを使用したりするのもよいでしょう。

また、通常は補正の際にタオルを使用しますが、暑さ対策では熱をためこまないガーゼ素材のタオルを使用するという方法もあります。そもそも補正を省いてしまえばそのぶん涼しく着物は着られますが、キレイに着こなすならやっぱり補正はマストです。補正もしつつより涼しく着物を着ることを選ぶなら、汗取り機能のある夏用補正下着を使用するのもひとつの手でしょう。

また、冷却シートの使用は熱がこもりやすい箇所に使用すると、ひんやりと涼しく快適です。汗っかきさんには、極力汗をかかないようにするために制汗剤を使用するのもおすすめですね。夏の日中のお出かけ時間が長い場合は、日傘やうちわ、扇子は必須アイテムです。もれなく忘れないようにしましょう。

夏以外の季節に着物を着用する際の暑さ対策

着物が暑いと感じるのはなにも夏だけではありません。5月~10月にかけては夏日のような暖かさとなる日も多く、夏以外でも暑さを感じる季節は増えています。とくに、更年期障害に悩んでいる方などは、自律神経の乱れによって体温調節が難しいという場合もあるでしょう。

そこで、夏以外の季節に着物を着用する際の暑さ対策についてもご紹介します。

まず、5月や10月などの暑さ対策についてです。一般的に、5月や10月は袷の着物を着る人が増える季節です。しかし、「袷の着物は暑すぎる」という方の場合、カジュアルとして着るなら単衣の着物を着ても大丈夫でしょう。5月なら、夏用の長襦袢を使用しつつ衿は冬用のものを使用すると違和感なく着られます。また、10月なら秋らしい色を取り入れた単衣を着用することで、季節感を感じつつ暑さ対策もできるでしょう。

そのほか、中途半端な季節である6月や9月も、暑さに弱い方にとっては悩ましい時期です。6月になると夏用の着物を着用しはじめる方もいますが、あくまでも普段着としての場合であり、礼装の場合はまだ早いということもあります。そのため、礼装なら単衣を着つつ夏用のインナーなどで涼しく過ごせる工夫をするのがベストです。

ただし、和装においては季節を先取りすることがよいとされる場合もあるため、透け感のない薄手の夏物であればOKとなるケースもあります。どちらの着物にするか迷うなら、主賓となる方に聞いてみるのもよいかもしれません。また、残暑が厳しい9月では、7~8月同様に薄物や夏物の着物を着用し、夏にできる暑さ対策を行っても問題ありません。ただし、半衿だけは冬用のものを使用し、季節感を出す工夫をするようにしましょう。

まとめ

汗ばみやすい夏は、汗をしっかり吸収するものや通気性をアップさせるものを上手に選びながら、自分に合った暑さ対策を行うことが大切です。暑さがあるなかでも快適に着物を着る工夫はいくつもあるので、対策をしっかり講じながら暑さを乗り切りましょう。

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