全国で通える評判のいい着付け教室を比較ランキング形式で徹底紹介

椿文様は梅文様と同ように縁起のよい柄!着用するときのポイントは?

公開日:2023/06/01  最終更新日:2023/05/10


椿文様は華々しく大胆なデザインが多く「映えのある場」にぴったりです。ときには縁起が悪いといわれて敬遠されることもありますが、日本文化では長らく「椿は縁起のよい植物」として親しまれてきました。着付け教室でも評判の柄で、椿文様を着こなせるとバリエーションが増えます。ここでは椿文様にについてご紹介しましょう。

そもそも椿は春を告げる花

椿といえば、雪が積もる庭や公園で咲く姿がよく見られます。そのため、冬の花と考えられていますが、日本文化では「春を告げる花」なのです。旧暦では2月4日より「立春」とされ、本格的に春の季節になるから。2月上旬はまだまだ寒い時期ですが、太陽は日々力強さを増し、日差しに春を感じさせます。

椿は霊木といわれ、縁起のよさが愛される

椿はガクごと花を落とすので、武士の社会では「首が落ちる=縁起が悪い」といわれていたのは事実です。しかし、これは武士の間だけの考え方で、日本では長い間、縁起がよい花とされていました。椿は常緑樹という種類の木で、冬でも葉を落としません。

これが霊力を宿す木と考えられ、古代からさまざまな伝説が残っているのです。日本書紀ではときの天皇が軍の兵士に椿の木槌を与え、土蜘蛛(天皇に従わない氏族)を倒した伝説が残っています。椿の鑑賞が好まれるのは鎌倉時代からで、江戸時代の園芸文化でも椿は大人気。多くの品種が生まれたのもこの時期です。

寒い時期に咲く椿は「鳥媒花」

なぜ椿はこんなに寒い時期に花を咲かせるのでしょうか。椿は「鳥媒花」といい、野鳥に受粉を手伝わせるためです。多くの花は昆虫に受粉を手伝させる「虫媒花」。しかし、日本の気候では冬には昆虫がほとんど隠れるため、受粉を手伝ってくれません。野鳥にとっても冬はエサの虫が少なく、木の実を食べ尽くしている厳しい時期なので、好んで蜜を食べます。

椿の蜜をなめるのはメジロ、ヒヨドリが主な鳥ですが、とくにメジロは集団で椿の木に集まり、花弁に捕まり蜜を舐めるのです。メジロが舐めた後の椿は爪痕で痛んでしまうので、すぐに見分けがつくでしょう。赤い椿に黄緑色のメジロは配色がよく、帯留めにメジロのモチーフを入れると見栄えがします。

椿文様のバリエーションが多様

椿文様は種類が豊富で、デザインさえ選べばどんな人でも合わせられます。ただし、人気の「大柄の椿花」文様は長身の女性向けで、意外と着こなすのは難しい文様です。自分にはどんな柄が合うのか、具体的には着付け教室などで確認しましょう。ここでは椿文様の代表的な柄を紹介します。

雪待ち椿

椿の花に雪が積もった文様です。赤い椿に白い雪はとてもよく映えます。着物の文様では、12月から翌2月までに使うのが一般的です。

枝椿

椿の花と枝をモチーフにした文様です。椿はほかの花と異なり、花と枝が付いた文様が数多くあります。写実的なデザインから単純化した単色まで、バリエーションは無数です。写実的な枝椿の帯は、初釜など新春のイベントにぴったり。着物では難しい大柄の椿でも、帯なら多くの女性に似合います。

遠州椿

江戸時代の大名茶人、小堀遠州が好んだ文様です。寛永文化の基礎を築いた遠州は茶道に関わるすべてに精通し、水琴窟(すいきんくつ・水を落として音を鳴らす庭園装置)など多くの発明を行いました。遠州椿の椿は極限までデフォルメされ、蝶が2頭並んでいるようにも見えます。遠州椿は一見すると椿に見えない文様ですが「分かる人ならすぐ分かる」専門性、さりげなく椿をあしらう粋な心が映えるでしょう。

アールヌーヴォー風

明治から昭和初期ごろまでは日本でもアールヌーヴォーが流行し、着物柄にも取り入れられました。アールヌーヴォー風の椿は単色で大胆にデフォルメされ、色次第では着る人を選びません。誰でも合わせやすい文様を選ぶなら、落ち着いた色合いがおすすめです。

椿文様の着物は卒業シーズンに最適

椿文様は卒業式の着物にも最適です。「少し遅いのでは?」と心配される方もいますが、卒業式の袴や着物でも椿柄は人気のデザインです。

大胆な椿文様は、長身の女性向け

大きな椿文様は華々しいため、着物の柄として合わせるのはコツがいります。よくカタログで見かける華々しい大柄な椿模様の着物は、長身の女性向けです。長身なら椿の強さに負けないインパクトがあり、うまく調和ができるでしょう。

逆に背が低い女性だと椿柄が前面に出てしまい、ご本人のよさが引き出しにくいといわれています。背が低い女性が椿柄を着たいときは、落ち着いた色合いにする、遠州椿など極度にデフォルメされた椿柄にするなど、工夫をすれば問題ありません。

袴なら身長に関係なく合わせられる

袴なら、身長にかかわらず多くの女性でも似合います。袴は上下がセパレートで、下の袴は単色です。全身が柄物でないため、椿のような大胆なデザインでもうまく調和でき、だれでも映えるでしょう。卒業式なら「椿+梅」「椿+菊」など、複数の花をあしらった文様も人気です。

まとめ

椿文様は梅文様と同じ吉兆文様で、めでたい席に着るのに最適です。ただし、人気の大胆な椿文様の着物は誰でも似合うとは限りません。長身長の方以外は藍色、単色など落ち着いた色合いにする、着物ではなく帯に椿を使うなど工夫をすると調和がとれます。椿は人気の柄ですがクセがあるので、着付け教室などで学んでから着るのがより無難でしょう。冬と春の代名詞といえる椿柄はぜひ積極的に付けたい文様です。

着付け教室ランキングBEST5

イメージ1
2
3
4
5
教室名いち利装道礼法きもの学院青山きもの学院京都きもの学院長沼静きもの学院
特徴駅から近い!着物でのお出かけや食事など実践的な内容が嬉しい。着付けコースの種類が豊富。
一人一人の目的に合わせて選べる。
本格的な手結びの着付け!
しっかりとしたカリキュラムでステップアップしていける。
通いやすさが重視されている。
ショッピングセンター内にあるカルチャーセンターでのレッスン。
60年あまりの歴史をもつ学校。
アクセスが良い。
詳細リンクもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しく