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七宝って何?着物の七宝柄に込められた意味や着こなし方とは

公開日:2023/05/01  最終更新日:2023/04/24


七宝と聞くと七宝焼きを思い浮かべますね。鮮やかな色合いや模様が特徴的で、アクセサリーとしても知られています。焼きがついていますが陶磁器ではなく、金属の表面にガラスを焼き付けたものです。今回は七宝に焦点を当て、込められた意味や着こなし方など特徴を探っていきましょう。

そもそも七宝とは

七宝とは、仏教の世界において貴重とされる七種の宝、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・しゃこ・珊瑚・瑪瑙(めのう)を指します。工芸品の七宝の語源とされ、七宝を七宝焼きと結びつける場合が多いです。七宝焼きは色鮮やかな美しい模様が魅力的な焼きもので、日本の伝統工芸技法のひとつです。

金属の表面にガラスを焼き付ける技法で作られ、750~950℃の高温で焼きます。有田焼などの陶磁器ではなく、材料もまったく違います。七宝つなぎの柄は円がいくつも重なっており、縁つながりともいわれ縁起がよいとされています。古くから吉祥文様として親しまれ、着物の柄としても人気があります。

七宝焼きの歴史

日本に七宝焼きが伝わったのは飛鳥時代だとされ、奈良県の古墳から出土した品の中に七宝焼きが使われたものがあります。盛んに作られるようになったのは江戸時代であり、初期に七宝焼きの技術を学んだのが始まりとされています。主に大名の持ち物や襖の引手などの装飾として使われていました。江戸時代後期には七宝焼きの新しい技法が発見され、愛知県発祥の尾張七宝は現在でも人気を得ています。

七宝柄の製品

七宝柄はさまざまな物に使われており、かつて刀のツバにも使われていました。美しい模様が特徴的なので壺などの芸術品にもよく見られ、価値の高いものが多いです。定番はアクセサリー類で、指輪、ネックレス、イヤリングなど豊富に作られています。

また実用的なものにも使われており、面白いのは学校の襟章や校章が七宝焼きであるということです。鮮やかで派手なイメージがある七宝柄ですが、やはり和のものにデザインされているとなじみがあります。

七宝ってどんな柄?

七宝は美しいアクセサリーというイメージが強く、柄がどのようなものか問われても難しいですね。七宝とは円を四方に重ねて作った文様で、1/4ずつつなぎ合わせて作った菱形模様を七宝繋ぎといいます。

先に述べたように、七宝繋ぎが縁のつながりと受け継がれていきます。人とのつながりは子孫繁栄を意味し、つながりが四方に伸びていくことも意味します。ツタンカーメンの黄金マスクが七宝焼きであったという事実は驚きです。

技法

七宝焼きの技法はいろいろあり、象嵌七宝は、作ったくぼみの文様に釉薬を流し込んで作る技法です。また有線七宝は、銀などを金属線にして輪郭を施して釉薬を入れる技法です。反対に無線七宝は、金属線の仕切りをつけない技法となっています。盛り上げ技法というものもあり、盛り上げたい部分だけに釉薬を高く差し、作品に立体感を出します。

七宝柄の着物の着こなし方

七宝柄の着物は、おめでたい柄として通年着用可能です。七宝の形は丸いので、円満を象徴し、宝尽くしを構成する柄のひとつになっています。宝尽くしとは中国に由来する宝物を集めた柄のことをいいます。室町時代に定着し、時代や地域によってモチーフは異なります。次第に身近なモチーフが登場して着物の柄の定番となっていきました。円を1/4ずつ重ねて作った七宝輪違いは有名なモチーフです。

有職文様の着物

七宝に関連する着物の柄の中に、有職文様(ゆうそくもんよう)があります。有職文様とは、平安貴族の衣装や調度品などの装飾に用いられている文様です。おめでたい柄として現代でも礼装用の着物に見られます。デザイン化されているため、通年着用できます。

着物の柄にはさまざまなものが描かれており、おめでたい席に着用する代表的な柄がたくさん存在します。植物や動物などいろいろありますが、それぞれ吉祥の意味合いがあります。七宝もおめでたい柄として定着し、多くの女性に愛されています。

通年着用可能な着物の柄

七宝柄の着物が通年着用可能であることをご紹介しましたが、ほかにも通年可能な着物の柄はたくさんあります。四季草花の柄の着物は通年着用可能で、季節の花であっても花をデザイン化された場合は季節に関係なく着用できます。

留袖や訪問着の柄によく見られる御所車も、通年着用可能です。御所車は平安貴族の乗り物のことで、雅な王朝文化の象徴とされていました。また着物や帯によく使われる亀甲柄は長寿の象徴とされ、季節は関係ありません。数多くの通年着用可能な柄があるので、好みの柄を選択しましょう。

まとめ

今回は七宝柄についてご紹介しましたが、いかがでしたか?きらびやかなイメージがするのは、やはり七宝焼きという伝統工芸があるからでしょう。縁起のよい柄として定着しているので、着物の柄には適しています。最近は着物ブームで成人式に振袖を着用する女性も少なくありません。何気なしに好みのものを選んでいる場合が多いでしょうが、描かれている柄の意味を知ることは大事です。昔から受け継がれてきた伝統文様には、必ず深い意味が込められています。七宝柄は美しいだけでなく、縁つながりという縁起のよい文様です。

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