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半衿の気を付けたいポイントを紹介!TPOや季節に合わせてコーディネートしよう

公開日:2023/10/15  最終更新日:2023/11/01

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着物は日本の伝統的なファッションです。着物のパーツの中でも、とくに半衿は、その美しさと洗練されたデザインが特徴となっています。本記事では、様々な場面や季節に合わせて、半衿をどのように活用するかについてご紹介します。半衿を着こなす際のポイントを押さえ、おしゃれなアクセントをプラスしましょう。

半衿とは

半衿(はんえり)は、着物の下に着る「長襦袢につける衿」のことを指します。

幅15cm、長さ100cm程度と実際の襟の半分程度の長さであることから「半衿」と呼ばれるようになりました。まず、なぜ半衿が必要なのかを考えてみましょう。長襦袢本体には「地襟」といって、もともと襟がついていますが、それだけでは不十分です。

半衿が必要になる理由は、長襦袢本体や着物を地肌からの皮脂や汗、そして化粧品の汚れから保護するためです。とくに着物の首元は汗や皮脂、またファンデーションなどの化粧品がつきやすい部分となっています。

そのため、汚れやすい首元を半衿でカバーすることで、半衿を定期的に取り替えることで済ませることができ、長襦袢や着物の寿命を延ばすのに役立ちます。さらに、半衿はファッションの一部としても重要です。

半衿の色やデザインによって、顔映りが大きく変わり、着物の雰囲気や印象を左右します。清潔感のある白無地の半衿から、シックな色使いや美しい刺繍が施されたものまで、半衿のバリエーションは豊富です。

そのため、季節や着物の柄、場面に合わせて半衿を選び、コーディネートの一部として楽しむことができます。

半衿の種類

半衿(はんえり)は、着物の魅力を引き立てる重要なアクセサリーとして、さまざまな種類が存在します。

以下に、主要な半衿の種類とその特徴について説明します。

塩瀬(しおぜ)

塩瀬の半衿は、横畝に特徴がある織り方で、気温の下がる秋の10月から春先の5月まで着用する着物に合わせることができます。

振袖、留袖、訪問着などの多くの着物スタイルに適しており、きもののコーディネートを楽しむことができます。正装だけでなく、小紋、紬、御召、木綿などの単位仕立てのきものでも幅広く合わせられます。

絽(ろ)

絽素材の半衿は、6月から9月下旬までの夏の着物に合わせるための「夏の半衿」です。

隙間のある織り方が特徴で、涼感のある雰囲気を持ち、夏の素材として爽やかな半衿です。裏地のない単衣仕立ての着物などに合わせることが一般的です。

麻絽(あさろ)

麻絽の半衿は、7月や8月の盛夏期に着用する夏紬や麻などの織物の着物に合わせて、涼しげな衿元できものを楽しむための素材です。

楊柳(ようりゅう)

楊柳素材の半衿は、縦しぼが特徴で、春単衣や秋単衣など、5月や9月頃に着用する着物に合わせて、きものの衿元に似合うとされています。

絽縮緬(ろちりめん)

絽縮緬はさらりとした着用感が特徴の素材で、6月や9月などに使われることの多い半衿素材です。

単衣のきものに合わせることが一般的で、小紋や織物など、さまざまな着物にマッチするおしゃれな半衿素材です。

縮緬(ちりめん)

絽縮緬が夏向き素材であるのに対して、「縮緬」は冬の寒い季節に合う半衿の素材として知られています。

素材にボリューム感があり、紬などのきものとのコーディネートがしやすい半衿です。

これらの半衿素材は季節や着物の種類に合わせて選び、和装のスタイリングを豊かに彩る手助けとなります。半衿の特徴を理解し、適切な選択をすることで、和装の美しさと魅力を最大限に引き立てることができます。

半衿のTPOや季節に合わせた使い方

半衿の選び方や使い方は、着物の種類やシーン、季節によって異なります。

以下に、TPOや季節に合わせた半衿の使い方について説明します。

正装時には白を選ぶ

正装の場合、白の半衿が基本です。

留袖、訪問着などのフォーマルな着物スタイルには、白い半衿が相応しいとされています。白い半衿は格式を保ち、清楚な印象を与えます。淡い色の半衿であれば、セミフォーマルな着物とも合わせることができますが、基本的には白を選びましょう。

白の半衿は、とくに結婚式や祝い事、正式な場面で選ばれることが多いです。そのため、色物の半衿は、カジュアルな場面で楽しむためのものと考えましょう。

刺繍糸の色に注意

第一礼装の半衿を選ぶ際、白地に白の地模様や刺繍、または白地に金の刺繍が一般的です。

つまり、フォーマルなシーンでは、刺繍糸の色まで注意が必要です。白や金以外の色や柄、刺繍が施されたデザインは避けるべきです。このような半衿は、格式に合わず、適切ではありません。フォーマルな場面での半衿選びには慎重さが求められます。

なお、卒業式、謝恩会など、一般的なフォーマルなシーンから外れる場合、刺繍糸の色に厳格な決まりはありません。

このような特別な場面では、自身の好みや個性に合わせて半衿を選んでみることができます。カラフルな刺繍やデザインを楽しんで、自分らしいスタイルを表現することができます。

季節に合った半衿を選ぶことも大切

季節に合った半衿を選ぶことは、和装のスタイルをより魅力的に演出するために重要です。

たとえば、暑い夏季には涼しげな半衿として「絽(ろ)」素材が適しています。逆に、寒い冬季には暖かさを提供する「縮緬(ちりめん)」素材が適しています。

また、春や秋には「塩瀬(しおぜ)」素材が適切です。適切な半衿を選ぶことで、季節に応じた快適な着用が可能となり、同時に季節感を表現することもできます。

まとめ

和装のアクセントである半衿は、その選び方や使い方を季節や場面に合わせることが重要です。半衿の選択により、装いに洗練さや清潔感をプラスできます。また、TPOに応じて半衿の色やデザインを選び、フォーマルな場面では白い半衿を、カジュアルな場面ではカラフルなものを楽しむことができます。そのため、選び方や使い方をマスターすることは、和装ファッションをより魅力的に、個性的に表現する鍵となるでしょう。季節やTPOに敏感に対応し、半衿を活用して、和の美しさを存分に楽しんでください。

 

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