自力でできる簡単な着付け方法とは?時間短縮のテクニックも大公開!
「着付けに興味はあるけど、習う時間がない」という方は多いのではないでしょうか。時間には限りがあるので有効に使いたいですよね。そんな時、自力でできる簡単な着付け方法を知っておくと便利です。この記事では、自力でできる着付け方法や着付け時間を短くするテクニックを紹介します。着付けを身につけたい方は、参考にしてください。
着付けに最低限必要なもの
着付けには「着るもの」「着付け小物」「帯と帯小物」が必要です。それぞれ何を用意すればいいのか、順番に見ていきましょう。「着るもの」の中には、肌着の着物スリップ、インナーの長襦袢、アウターの着物が含まれます。
次に「着付け小物」ですが、腰紐を4本・伊達締めを2本・衿芯・足袋・フェイスタオル2〜3枚・着物クリップ2個を用意しましょう。「帯と帯小物」には、帯・帯板・帯枕・帯締め・帯揚げが必要です。ちなみに、帯にはさまざまな種類があります。「お太鼓結び」をする際は、カジュアル帯の代表である「名古屋帯」を使います。
自力でできる簡単な着付け方法
まずは、着付けに必要なものをすべて準備する所から始めましょう。小物類はバスケットなどにまとめて保管しておくのがおすすめです。また、長襦袢の衿に衿芯を通しておき、帯枕に帯揚げをつけておけば着付けがスムーズに進むでしょう。次に、足袋を履きます。着物を着た後に足袋を履くのは難しく、着崩れしやすいです。
最初に履いておきましょう。その後に、下着を着ます。初心者には、着脱しやすいワンピースタイプの着物スリップがおすすめです。和装用のブラジャーがない場合は、カップ付きキャミソールやスポーツブラを使用しましょう。着物スリップはその上から着用します。ショーツは、ラインが浮き出ないものを選んでください。下着を着用した後は、補正します。タオルを巻いて、凹凸をなくすようにしていきましょう。
補正タオルは、お尻上の背中カーブにあたるように巻きます。ウエストのくびれをなくすようにタオルを巻いて、着物が似合う体型に近づけましょう。補正した後には、長襦袢を着ます。長襦袢を着る際は、衿芯・腰紐・伊達締めが必要です。この時、衿芯は衿に通しておきましょう。
着付けの美しさは、長襦袢次第ともいわれるほど大切なパーツ。ひとつひとつの動作ごとに衿が開いていないかをチェックして、後ろをキュッと引き伸ばして背中のシワを整えましょう。衿をぬいて拳ひとつ分くらい空けてください。長襦袢を着たら、いよいよ着物です。着物を着るときには、腰紐・伊達締めが必要になります。長襦袢の上に重ねるように着て、上半身と下半身の境目に「おはしょり」というタックを取ります。襟が開いていないかも合わせて確かめましょう。
最後に、帯を締めます。お太鼓結びは、和装の一番ポピュラーな帯結び。お太鼓結びをするためには、帯揚げ・帯締め・帯枕・帯板・着物クリップが必要になります。カジュアル帯の代表でもある「名古屋帯」を使って結んでいきましょう。帯枕で帯のお太鼓の形を作ったら、帯締めで固定。帯と帯締め、帯揚げのコーディネートを楽しむこともできます。
着付け時間を短くするテクニック
着付けに慣れるには、練習あるのみです。繰り返し練習する際に、着付けにかかる時間を意識するならさらに着付け時間が短くなるかもしれません。初めのうちは、誰でも時間がかかるもの。足袋を履いてから帯を結び終えるまでに1時間以上かかることもあります。しかし、着付けに慣れていくにつれてコツを掴めてくるものです。「今日は1時間以内に着る」など、今の自分に合った目標を決めて取り組みましょう。
さらなる着付けの上達を目指すなら教室で学ぶのがおすすめ!
誰でも簡単に欲しい情報をインプットできる時代です。インターネットや本を参考にすれば手軽に着付けを学べますが、着物をきれいに着こなしたいというのであれば、着付け教室で本格的に学ぶことをおすすめします。自己流で着付けを学ぶと、間違った癖が身に付いてしまう恐れもあります。自分ではしっかり着付けできると思っていても「時間が経って襟や帯が緩んできた」という悩みも出てくるかもしれませんよ。
また、正してくれる人もいないので着崩れの対処方法がわからず、どんどん下品な着方になってしまうことも珍しくありません。一方、着付け教室ではオーソドックスな着付けの技法だけではなく「着崩れにくい方法」や「着物をラクに着こなす方法」も教えてもらえます。マナーや美しく見える立ち振る舞い、所作なども身につけられるでしょう。
着付けには「着るもの」「着付け小物」「帯と帯小物」をそれぞれ用意しましょう。着付けに慣れるには、練習あるのみ。着付けに必要なものをすべて準備し、順番通り何度も練習すれば誰でも自分で着付けることができます。しかし、着物をきれいに着こなしたいというのであれば、着付け教室で学ぶとよいでしょう。「着崩れにくい方法」や「着物をラクに着こなす方法」なども正しく身に付けることができるので、強くおすすめします。ぜひ一度、検討してみてください。