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肌着・小物の選び方がポイント!着付けの際にできる汗対策とは?

公開日:2024/01/01  最終更新日:2023/12/06

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着物は日本の伝統的な衣装であり、その美しさと格式の高さから、特別な機会や祝い事で着用されることが一般的です。しかし、着物を着る際に欠かせないのが「汗対策」です。汗対策がないと、着物の美しさや寿命を損なう可能性があります。この記事では、着物にはなぜ汗対策が必須なのか、その理由について詳しく解説します。

着物は汗対策が必須!その理由とは

着物を着る際は汗対策が必要です。

「夏だけ対策すればいいのでは?」と思ってしまいがちですが、人は一年中汗をかくので、着物の汗対策は夏だけではなく、常に考えておかなければなりません。したがって、季節を問わず対策が必要になるのです。

じつは一年中の対策が必要!

着物は、帯を巻いたお腹まわりや膝の裏、脇の下など、一年をとおして汗をかきやすい部分が直接着物に触れるため、汗が染み込みやすい特徴があります。

汗の影響を受けた着物は、見た目が損なわれ、着心地も悪くなってしまいます。汗をかかないようにすることは、着物を着る際の快適さを保つために欠かせないのです。

汗が引き起こすトラブル

汗は乾くと見た目にはわかりませんが、着物にはさまざまな悪影響を及ぼします。

汗は、着物の生地に含まれる繊維を湿らせ、やわらかくします。これにより、着物がしわになる可能性が高まります。しわが発生すると、着物の美しさが損なわれ、格式の高い場での着用が難しくなります。

また、汗には皮脂やミネラルが含まれており、着物に付着することでシミの原因となります。とくに薄い色の着物は、シミが目立ちやすく、着物全体の美しさを損ないます。放置すれば、シミは着物の生地に固定化し、取り除くのが難しくなることもあります。

さらに、着物を保管する際にも注意が必要です。湿度の高い日本の気候では、汗が着物に染み込んだままだと、カビやすくなります。カビは着物の生地を傷つけ、臭いの原因ともなります。また、カビを完全に取り除くのは困難で、着物の寿命に悪影響を及ぼします。

汗対策にぴったりの肌着・小物とは?

基本的な汗対策としては、汗をかいたら速やかに拭き取るのがオーソドックスな方法です。

汗が着物に染み込む前に、すぐに拭き取りましょう。しかし、汗対策の方法はほかにもあります。まずは汗対策に適した肌着や小物選びから始めてみましょう。

通気性のある着物を選ぶ

着物や肌着の生地は通気性のあるものを選びましょう。

風とおしのよいものを選ぶことで、汗を予防するだけではなく、汗をかいても快適に着られます。

吸汗性のあるインナーウェアを選ぶ

吸汗性のあるインナーウェアを着用すれば、着物の生地を守れます。

たとえば、イグサの芯で織ったあしべ織の汗取り襦袢や、吸湿・速乾性のあるドライ生地を使用したもの、汗が気になる部分(脇の下や足など)に防水布の付いたものなどがよいでしょう。吸汗性のあるインナーウェアは汗をすばやく吸収し、肌から遠ざける助けになります。

汗ふきシートもおすすめ

汗を拭き取る際はハンカチでもよいのですが、外出時には、汗ふきシートの携帯もおすすめです。汗ふきシートは汗を拭き取り、肌をさっぱりと清潔に保たせてくれます。ただし、汗ふきシートにアルコールが含まれている場合はシミの原因になるため、使用時は注意しましょう。

日傘・扇子の携帯

多少荷物にはなりますが、外出時には日傘や扇子を持っておきましょう。

日傘を使えば直射日光を避けられます。「日傘を差しても暑い!」というときや「じっとしていると暑い!」というときは扇子であおぎ、涼を取りましょう。

帯枕と帯板の選び方

汗対策には、通常の帯枕よりも通気性の高いへちま枕や麻枕がおすすめです。

背中が軽くて涼しくなります。帯板も通常の帯板ではなく、メッシュのゴムベルトや帯板を利用しましょう。通常の帯板では熱がこもってしまいますが、メッシュの帯板なら通気性がよく、汗を抑えられます。

着付けのときにできる工夫ポイント

汗対策にぴったりな肌着や小物を選んだらいよいよ着付けです。

着付けの際も対策をすると、より汗を抑えやすくなるでしょう。

補正タオルを使おう

本来、補正タオルは着付けをしやすくし、着姿を美しく保つために使われるものです。

しかし、汗をかいたとき、水分を吸い、直接着物に染み込むのを防ぐ効果もあります。補正はとくに必要ないと感じても、汗をかきやすい帯の部分だけでも補正タオルを使うと着物へのダメージがずいぶん軽くなります。

季節を先取りする装い

近年は気温の高くなる時期が早く、猛暑が長く続きます。

これまで「単衣の着物は6月と9月に着るもの」といわれていましたが、現在は春単衣なら5〜6月、秋単衣なら9〜10月中旬まで着る方が増えています。

もちろんフォーマルな場などではマナー違反になるため、TPOに合わせて選ぶべきですが、おしゃれ着や普段着としてなら問題ありません。実際の気候に合わせて季節を先取りする装いにするとよいでしょう。

冷房を効かせた場所での着付け

着付け前に体と部屋を冷やすことで、着付け中の発汗を抑制します。

また着付けの際は、冷却シートや保冷剤の使用もおすすめです。保冷剤は太い血管がとおっている場所につけておくと、早く体が冷え、より効果が期待できます。

着用後の保管・手入れにも注意!

汗は乾くと見た目にはわからなくなりますが、着物にとっては潜在的な問題です。

乾いた汗はしわやシミ、カビの原因になり得ます。とくに着物の生地は繊細で、放置すると汗によるシミが固定化し、取り除くのが難しくなることもあります。

汗やシミが付着した場合は、すぐにプロのクリーニングサービスを利用することをおすすめします。専門家が適切な方法で着物をクリーニングすることで、シミや臭いを取り除き、着物の美しさを保てます。

さらに着物を保管するときは、通気性のある袋やハンガーを使用し、湿気やカビから守りましょう。しばらく着る機会がないときでも、ときどき虫干しを行うのも忘れないでください。

まとめ

着物は日本の文化遺産であり、その美しさは次世代へと受け継がれています。しかし、着物を長く美しく保つためには、汗対策が欠かせません。汗によるシミや臭いは、着物の価値を低下させる可能性があります。汗が引き起こすシワやシミ、カビの問題を避け、着物を長く愛用するために、汗に対する適切な対策を行うことが大切です。適切な対策を実践し、着物を大切に扱いましょう。

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