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縞模様は着物の定番!しかし西洋では悪魔の柄として嫌われていた!?

公開日:2023/05/01  最終更新日:2023/04/24


縞模様は、日本で古くから愛されてきた伝統文様の1つです。江戸時代に縞柄の着物は大ブームとなり、多くのバリエーションが生まれました。今ではすっかり定番となった縞模様ですが、かつて西洋では悪魔の柄として避けられていました。ここでは、着物の柄としての縞模様、西洋における縞柄の捉え方、縞柄が着用可能な季節について説明します。

着物の柄として定番の縞模様

縞模様は筋によって構成された織物文様の1種で、ストライプ柄とも呼ばれます。日本で縞模様が流行したきっかけは、南蛮貿易により南方の島々からセイラス縞などの珍しい縦縞の織物がもたらされたことと考えられています。

1説には、縞の語源は「島渡り」や「島もの」と呼ばれていたことに由来するということです。衣服に縞柄が見られ始めたのは、安土・桃山時代~江戸時代初期で、その頃は横縞が主流でした。まだ遊女などの1部の人々の間で着用されているにすぎませんでした。

しかし、江戸時代中期には綿織物が一般的となり、縞柄の着物、とくに木綿縞は庶民の日常着として大ブームになりました。当時はすらりとした細身のシルエットが美しいとされていて、縦縞は身体のラインを細く見せてくれるため、縦縞の着物がトレンドとなったのです。

また、縦縞は江戸の「粋」の精神をよく表しているものとして、最初は町人を中心に流行し、武士から農民まで多くの人々の間でブームが広がっていきました。シンプルな縞柄はアレンジが可能で、縦縞・横縞・斜め縞・よろけ縞・棒縞・万筋・大名縞・子持縞・金通・滝縞など、多彩なバリエーションが存在します。

また、格子柄も縦縞と横縞を組み合わせた縞柄の1種とされていました。当時トレンドセッターだった歌舞伎役者が、舞台で着た歌舞伎衣装に由来するものとして、4代目松本幸四郎の屋号「高麗屋」にちなんだ高麗屋格子や3代目尾上菊五郎の菊五郎格子などがあります。

その後、奢侈禁止令により人々は衣服の制約を受けるようになりましたが、着物の表には地味な縞柄・格子柄を使用し、裏で華やかさを競うようになります。縞柄は長きにわたって着物の柄として愛され続け、定番となっていったのです。

ヨーロッパでは悪魔の柄として嫌われていた

日本において縞模様は人気の定番柄でしたが、中世ヨーロッパにおいては悪魔の柄と呼ばれ、忌み嫌われていました。今ではあらゆるところに使われているストライプ柄ですが、着ているだけで軽蔑されたり、ののしられたりする時代もあったのです。当時のヨーロッパの人々は、デザインを背景と前景で明確に区別してとらえるのが一般的で、多くが無地に装飾を施すといった対比を重視したデザインの衣服でした。

そのため、背景と前景の区別が付かない縞柄は、混乱や恐怖を感じる悪魔的な存在だったようです。縞柄の衣服は、乞食・農奴・売春婦・旅芸人・罪人など、社会から異端として疎外されがちな人々が着るものでした。ジョーカーや道化師などの衣装に縞模様が多いのは、このような理由からです。

中世ヨーロッパにおいて、縞柄は異端や非権力者に付けられる記号のようなもので、無秩序を秩序ある状態へ導くためのものだったのです。近世に入ると、縞模様が人物や家柄などを表すものとして紋章や国旗の柄などに使用されることが多くなり、一般的な柄となっていきました。

縞柄の着物は1年中着ることができる

日本では古くから、四季に合わせてその時期の草花や景色などを着物の柄として取り入れ、季節を表現することが1つの文化として大事にされてきました。たとえば、夏に椿柄の着物を着ていたり、冬に桜柄の着物を着ていたりする人を見かけると、少し違和感を覚えます。着物を着るにあたり、季節に合わせた柄を選ぶことは非常に大切なのです。

ちなみに着物の世界では、季節にぴったり合うものよりも、1か月ほど先取りする方が粋でおしゃれとされています。このため「この柄はいつ着ればよいのかしら?」と着物のコーディネートに悩んだり、季節が過ぎてしまい着るチャンスを逃してしまったりという人が多いと思われます。

この点、縞柄の着物は季節を問わず、1年中着用できるのが特徴です。1枚持っていると着回しの幅が広くなるため、とても便利な柄といえます。季節によって異なる柄の着物を複数購入し、装いを変えることが難しい場合は、まずは通年で着られる縞柄の着物を選ぶとよいでしょう。

まとめ

ここでは、着物の柄としての縞模様、西洋における縞柄の捉え方、縞柄が着用可能な季節について説明しました。日本と西洋における縞柄に対する考えの違いに驚いた人も多いのではないでしょうか。着物の世界では季節感が大切とされますが、縞柄の着物は1年中着用できるため、持っていると着回しがききます。着物についてもっと学びたい人は、着付け教室に通うのもおすすめです。着付けとともに、着物についての知識も身に付けることができます。着付け教室を選ぶ際には、料金・期間・カリキュラムの内容などが自分のニーズにマッチするどうかを、入会前にしっかり確認するようにしてください。着物についての知識が増え、自分で着付けできるようになれば、着物の世界をより一層楽しめることでしょう。

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