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着物の仕立て直しとは?再仕立て、寸法直し、部分直しについても解説

公開日:2023/09/15  最終更新日:2023/09/08

「着物の購入時から体型が変わった」「娘に着物を譲りたいがサイズが合わない」という場合、着物の仕立て直しや寸法直しを検討するのがおすすめです。着物は反物に戻してサイズを変えて作り直すことが可能であるため、娘・孫へと受け継ぎながら長く着続けられるのがメリットの1つです。今回は、着物の仕立て直しや再仕立てについて解説します。

仕立て直しとは

着物の仕立て直しとは、縫い糸をすべて解いて縫い目を消し、次の着用者のサイズに合わせて新たな着物に作り直すことです。通常の洋服は、型紙に合わせて生地を切って作られていますが、着物は反物を切ることなく、不要な部分を縫うことで作られているため、糸を解けば布の状態に戻るのが特徴です。

着物に落ちないシミや汚れがついてしまっている場合には、仕立て直しの際に、汚れ部分を目立たない場所に移すよう調整しながら仕上げられます。また、仕立て直し時に、八掛・胴裏を取り替えることも可能です。

さらに、着物を仕立て直して新たに着物を作るのはもちろん、帯・羽織などに仕立て直せるケースもあります。昔の日本では、生地を切らずに作る着物のようなスタイルが主流であったため、サイズが合わなくなれば仕立て直し、デザインが年齢層とマッチしなくなれば、子供や兄弟の服に仕立て直し、というように、1枚の反物を長く大切に使い続けていたのが特徴です。

再仕立てとは

再仕立てとは、一度仕立てた着物の糸を解いて反物にし、再度着物を作り直すことで、仕立て直しと同じ意味で使われている言葉です。

再仕立てをする際は、着物の縫糸をほどきますが、元の縫い目を目立たせない工夫として、洗い張りを実施します。洗い張りにより縫い目がなくなれば、新たに仕立て直した際に美しく仕上がります。仕立て直しは職人の手作業によって行う業者が多い傾向です。

寸法直しとは

寸法直しとは、その名のとおり、着物の寸法を直す作業を指します。寸法直しは、袖の長さなど、着物の一部分についてのみを直す場合と、着丈や幅などの着物全体を直す場合とに分けられます。

着物全体の寸法を直すのであれば、縫い目をすべて解いて再仕立てすることになるでしょう。寸法直しが必要となるのは、以前と比べて太ったり、痩せたりしたときはもちろん、身長が10センチ以上違う人に着物を譲るときなどです。

着物は多少の身長差であれば、おはしょりで着丈を短くすることが可能ですが、身長に大きな差がある場合には、寸法直しが必要となります。親から娘に、姉から妹に着物を譲る場合などは、寸法直しをお願いすることが多いです。

洗い張りとは

洗い張りは着物を洗う方法の1つです。洗うといっても畳んで洗濯するのではなく、仕立て直しをする際と同じように、縫い目を解いて反物の状態にしてから洗います。そのため、洗い上がり後には、仕立て直しが必要となります。

着物を通常のクリーニングに出すよりも費用が高く、時間もかかるため、最近では洗い張りをする人はあまり多くないのが現状です。しかし、洗い張りはブラシと洗剤を使用して、反物を美しくしてからノリでパリッと仕上げるため、見た目はもちろん、触り心地も非常によくなります。着古してくたびれてしまった着物も蘇生できるため、長く大切に気続けたい人には、とくにおすすめです。

また、着物を人に譲る際には、着物をきれいにしたうえで仕立て直しまで可能であるため、洗い張りがぴったりであるといえるでしょう。多くの着物クリーニング店では、仕立て直しの際に工程の一部として洗い張りを取り入れています。「仕立て直しはせずに洗い張りだけをお願いして元の着物サイズに戻してほしい」という場合は、洗い張りの単品メニューに対応している着物クリーニング店や仕立て屋を探してみてください。

部分直しとは

部分直しは寸法直しとほとんど同じ意味で使われており、袖の長さ調整や裾上げ、裏地の交換、ほつれ直し、汚れ隠しなど、1〜2か所の寸法直しで着られる場合に行われます。着る人の体型に合わせた着丈や幅のお直しはもちろん、袖・裾部分の擦り切れやたわみ直しも可能です。身長や体型が大きく異なる人へ着物を譲る場合や、昔と比べて体型が変わった場合などにおすすめとなります。

部分直しの料金は、依頼する着物クリーニング店や仕立て屋によっても異なりますが、大体1か所につき約1〜2万円ほどであると考えておきましょう。ただし、留袖の部分直しは、ほかよりも高い傾向にあるため、身丈直しなどでは4万円を超えるケースもあります。

まとめ

今回は、着物の仕立て直しや再仕立て、寸法直し、洗い張りなどについて具体的な内容を解説しました。着物は洋服と異なり生地を切らずに縫って作られていることから、縫い目を解いてサイズを変えたり、一部分のみをサイズ調整したりすることが可能です。一般的に、仕立て直しと再仕立ては同じ意味で使われ、着物を反物に戻して作り直すことを指します。

また、寸法直しのなかでも、一部分のみを直すことを部分直しと呼びます。洗い張りは仕立て直しの際に工程の1つとして行われる洗浄方法ですが、仕立て屋によっては洗い張りのみを単品で依頼できるケースもあるため、一度問い合わせてみるのがよいでしょう。着物のサイズが合わなくなった人、着物を譲ろうと考えている人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

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