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着物の使い分け方とは?シーンごとにふさわしい着物の種類を解説!

公開日:2022/02/15  最終更新日:2022/03/09


着物にはたくさんの種類があり、普段あまり着物を着ない方にとってはシーン別の使い分けが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。また「着物の格」という言葉がありますが、具体的にどのようなことを意味するのかご存じない方も多いかもしれません。そこで今回は、着物の格とシーンごとにふさわしい着物の種類についてご紹介します。

着物の格とは?

結婚式やパーティーなどに参加する際にTPOに合った服装をするのと同じように、着物にもTPOに合った着物の種類というものがあります。一般的に洋服の正装ではスーツやドレスを着用しますが、着物の場合は「着物の格」に準じた正装をします。式典や授賞式など公共性の高い場で着る着物ほど格が高いとされ、カジュアルなパーティーやお茶会などシーンが変われば着用する着物の種類も変わってきます。

また、既婚か独身かによっても着用する着物の種類や格は変わります。いくら着物の値段が高いものであっても、着物の格はあくまでも公的な場や用途に合わせて決められています。そのため、着物を着用する際は参加する場にふさわしいものを選ぶ必要があります。好きな着物だからといってどのような場でも着ていけるわけではありません。大事なのは、呼んでいただいた相手との関係性やシーンをふまえ、TPOに合った着物を適切に着ることです。

着物の種類ごとの格の違い

着物には礼装・準礼装・略礼装とフォーマルな場に応じて格の高さが変わります。そのなかでも最も格式が高いのは礼装です。礼装は、主に冠婚葬祭や授賞式などの公的な場へ赴く際に最適とされる着物です。

礼装には振袖や黒留袖、色留袖、黒紋付があり、未婚か既婚かによって着用する着物は変わります。振袖は未婚女性が成人式に着る最も格式の高い着物で、黒留袖や色留袖は既婚女性が親族の結婚式などで着用する格式の高い着物となります。

黒留袖も色留袖も五つ紋が入っていることが一般的ですが、最近では色留袖に三つ紋や一つ紋を入れ訪問着として活用する例もあります。また、黒紋付は親族の葬儀に着用する着物で喪服にあたりますが、こちらも礼装のなかでは格式が高い着物となります。次に、巡礼装についてです。

巡礼装は、礼装の次にフォーマルとされる着物になります。巡礼装には訪問着、色無地、付け下げ、小紋(江戸小紋)などがあり、友人の結婚式やパーティーなどに適した着物とされています。訪問着は未婚・既婚を問わず着用できるフォーマルな着物で、上品で華やぎのある柄が特徴です。

また、訪問着よりも柄は控えめとなる付け下げや、一色のみのシンプルな色無地は、落ち着いた既婚女性に好ましい着物です。小紋は普段着に近い略礼装となりますが、モダンな江戸紋はちょっとしたパーティーにも着ていくことができます。

略礼装では、より普段着に近いかたちで着用できる着物を指し、前述した小紋や紬、無紋の訪問着などが挙げられます。着付けを習い始めの方も多く着用する小紋は、柄の種類が豊富でおしゃれ着として好ましい着物です。紬や無紋の訪問着も普段着として、ちょっとしたお出かけの際に着れる着物として親しまれています。

TPOに合わせた着物の選び方

着物には、礼装・巡礼装・略礼装とそれぞれ格の違いによって着物の種類が分けられていますが、実際にシーンごとに着物を着用する際はどのような着物がふさわしいのでしょうか。それぞれのシーンごとに詳しくみていきましょう。

まず、結婚式に参列する場合の装いについてです。結婚式では、新郎新婦の母や親族の場合は留袖を着ることが大半で、親族の未婚女性であれば色留袖や訪問着が一般的です。結婚式はあくまでも新郎新婦が主役なため、派手すぎる着物を選ばないことが望ましいです。

また、葬儀に参列する場合では、黒紋付が最も格式の高い着物となります。とくに、故人が父親や母親などの肉親である場合や配偶者である場合は、五つ紋の入った黒紋付が最もふさわしい礼装となります。三回忌以降の法事になると、寒色で無地の色喪服を着用するのが一般的です。

次に、結婚式よりもカジュアルとなるパーティーにおける装いについてです。パーティーでは、主催なのか参列する側なのかによっても着用する選ぶ着物は変わってきます。主催する側として改まった席を用意するのなら紋付がふさわしく、カジュアルなパーティーであれば小紋や付け下げが好ましいでしょう。

一方で、参列する側なのであれば華やかな訪問着や、帯を豪華にした付け下げや紬が向いています。ただし、パーティーの開催時間や会場の雰囲気によってはカジュアルすぎる着物はふさわしくない場合もあります。パーティーの内容に応じて着物の格を合わせるようにしましょう。

そのほか、お茶会や舞台観劇など普段のお出かけに加えちょっとしたフォーマルな場には、小紋や色無地、紬などが向いています。いずれも、洋服ならワンピース感覚で着れるおしゃれ着もしくはセミフォーマルな着物となります。年齢が高い方であれば落ち着いた色や柄、若い方であれば帯や小物でアレンジをしても素敵です。

 

着物にはさまざまな種類があり、格の違いによって着るシーンは異なります。そのため、その場にふさわしい着物を着るには、それぞれの着物の種類と格を知ることがまず大切です。そのうえで、TPOに合わせて着物を選ぶことができれば、より着物の世界が広がっていくはずです。フォーマルな場は着物を楽しむうえでマナーを知れる場でもあります。より着物について詳しく知るなら、積極的に着物でお出かけをする機会を増やしてみるのもおすすめです。

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