難しいと評判?着付け教室で取得できる資格の種類と難易度を解説
着付け教室では着付けの勉強以外に、着付けに関する資格の取得もできます。取得できる資格はさまざまですが、中には取得するのが難しいと評判になっているような資格もあります。ここでは資格の取得を考えている人のために、着付け教室で取得できる資格の種類と難易度について紹介しますので、興味のある人は参考にしてください。
1級から5級までのレベルがある着物免許
着付け教室で取得できる資格の中でも、それほど難易度が高くないことで評判なのが着物免許です。着物免許は民間の団体が発行している免許で、取得したい免許によっても難易度が異なっています。
一番取得しやすいのが5級で、これは准師範のレベルです。着付けを習い始めた人にも取得しやすくなっていて、着付けに関する基本的な知識があれば取得できます。着付け教室の中にも着物免許の5級取得のための講座を行っている教室があり、講座を最後まで受講することで免許を取得できます。講座を受講するだけで免許を取得できるので、試験を受験する必要がなく、誰にでも取得しやすくなっている難易度が低めの免許です。
着物免許にはさらに上級の免許もあり、これらはより高度な着付けに関する技術を習得したい人が取得できるライセンスです。5級より1段階上の4級では師範の免許を取得できます。5級よりも難易度が高くなっていますが、着付け教室で開催されている講座を受講するだけで取得できるところは5級と同じです。そのために4級も、取得しやすい免許であることが評判になっています。
なお、4級の免許を取得することで、きもの国際免許を取得することも可能になるために、外国の人に着物の着付けを教えたい人にもメリットがある免許です。着物免許にはさらに3級から1級までの免許がありますが、難易度は高くなっています。
着物に関する知識を学べることで評判のきもの知識検定
着物に関する知識を学びたい人が取得できるのが、きもの知識検定という資格です。きもの知識検定は着物に関連した知識を総合的に学ぶことができる検定です。複数のレベルに分けられているので、自分の知識のレベルに合わせて取得できます。
きもの知識検定は民間の団体が発行している資格で、取得することで着物に関する知識があることをアピールできます。履歴書などにも記載できるので、着物に関係のある仕事をしたい人にも取得するメリットがある検定です。きもの知識検定を取得したい場合には、着付け教室などで開催されている講座で勉強をすれば、検定に合格するための知識を学ぶことができます。
検定に合格するためには試験を受験して合格しなければいけませんが、受験するレベルによって難易度が違います。一番取得しやすいことで評判のレベルが初級で、基礎的な着物に関する知識が試験で問われるので、着付けを習い始めた人にも取得しやすい資格です。試験はマークシート方式で行われるため、複数の選択肢の中から正解だと思うものを選んで塗りつぶせばよいので簡単です。
初級の試験では着物に関する知識だけではなく、着物と関係のある文化の知識も問われるので、幅広い内容の知識が必要になります。初級の検定に合格した人は中級の検定を受験することも可能になり、難易度はさらに上がるので取得するのも難しくなります。
難易度が高いことで評判のきものコンサルタント
着付け教室で取得できる資格の中には、難易度が高いことで評判のものもあります。その中でもとくに難易度が高いことで知られているのが、きものコンサルタントです。きものコンサルタントは公益社団法人が発行している資格で、着物のコンサルタントとして活動するための知識を習得できます。
きものコンサルタントの資格を取得するためには、試験に合格しなければいけませんが、誰でも試験を受けられるわけではなく、受験のためには一定の条件を満たしている必要があります。条件はいくつかの種類があり、着物のコンサルタントとしての実務経験が2年以上ある人も、試験を受けることができます。
実務経験がない人でも受験することが可能ですが、この場合には着付け教室で開催されている着付けに関する講座を受講する必要があります。どの着付け教室で勉強するかによっても、受験のために必要になる講座の時間は異なっていて、基本的には220時間以上の教育期間が必要です。
受験資格を得た人だけが試験を受けることができますが、試験は一次試験と二次試験にわかれています。一次試験は筆記試験で着物に関する幅広い知識が問われる試験です。服飾の歴史や着物の種類に関する問題が出題されます。二次試験は実技試験で、着付けの技術だけでなく、コンサルタントしての話術も評価されます。受験をするための資格を取得することは難しいですが、試験の合格率は高くなっています。
着付け教室では着物免許を取得するための勉強もできますが、着物免許の5級は難易度が低い免許です。きもの知識検定の初級も難易度が低いことで知られており、難易度が高めのものとしてはきものコンサルタントの試験があり、一次試験と二次試験があります。