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工夫次第で誰でも美しく!体型ごとに着付け方のポイントを知っておこう

公開日:2022/01/01   最終更新日:2022/01/17


せっかく選んだ着物、「想像していた仕上がりとは違う」と感じたことはありませんか?それは、自分の体型に合った着付けができていないからかもしれません。着物を美しく着るには、自分の体型に合った着付けや着物選びをすることも大切です。そこで今回は、長身の方や小柄な方など、体型別における着付けのポイントについてご紹介します。

長身の方向けの着付け

長身の方が着物をキレイに着るためには、身丈の長さをしっかり確認し自分の身長に合った着物を選ぶことが大切です。一般的に、着物の長さは身長に対し5cm前後が許容範囲とされています。そのため、たとえば身長が170cmの方であれば、165~175cmの着物が許容範囲ということになります。

いくら好みのデザインであっても、身長よりも極端に短い着物は普段着同様アンバランスで不格好な印象になってしまいます。そうならないためにも、長身の方はまず身長に合ったサイズの着物を選ぶことから意識するようにしましょう。また、着付けのポイントでは、帯はあえて胸のすぐ下では結ばず、やや下の位置で結ぶようにすることが大事です。そうすることで、全体のバランスが整い長身を活かしたキレイな立ち姿になります。

小柄な方向けの着付け

小柄な方のなかには、身長が低いから着物は似合わないと思われている方もいるかもしれません。しかし、着物が普段着として親しまれていた時代の日本人女性の身長は150cm前後と小柄な方が多く、大半の着物は身長が低い方でも着やすいサイズとなっています。着物を選ぶ際は身長から5cm前後の長さを目安にしつつ、やや大きめでも後々調節をすれば無理なく着ることができます。

一方で、小柄な方の場合裄丈が長すぎて不格好になってしまうケースが多くあります。キレイに着物を着るには、裄丈が手首のくるぶしまでの長さになっているか確認することが大切です。また、着付けの際はおはしょりを行うときに腰よりもやや高めの位置で紐を結ぶとすっきりとした印象になります。また、帯結びの位置もやや高めにするとよりスタイルアップ効果が期待できます。

ふくよかな方向けの着付け

ふくよかな方の着付けでは、まず着物の幅の長さが自分の身幅と合っているかどうか確認する必要があります。着物を選ぶ際は、体の幅が一番太い場所を基準に着物の幅と照らし合わせ、問題なく体が覆えるか確認することが大切です。後々サイズが合っていないといった失敗を防ぐためにも、鏡の前に立って実際に羽織りながらチェックをするとより安心です。

また、ふくよかな方がより着物をキレイに着るコツは、着付け時に正しく補正下着を使用することです。補正下着は体のボディーラインを筒状にまっすぐ整えてくれるため、体の凹凸がでやすい部分をすっきりとさせる効果があります。補正下着を使用することで着崩れしにくくなるだけでなく、体型によってシワになりやすい部分もキレイに見せることができます。

そのほかにも、華奢に見せるためのコツとして、衿合わせを詰めないようにしたりや衿抜きをしたりすることもおすすめです。首元をすっきり見せることで体型カバーが狙えるので、全体のバランスを見ながら調節してみるとよいでしょう。

華奢な方向けの着付け

華奢な方の場合、ほっそりとした体型であるがゆえに着物の中心がずれてしまい、上手に着付けができないと悩まれる方は少なくありません。その対策方法として最も多く挙げられるのが、タオルなどを使用し体をふっくら見せるように補正することです。

しかし、人によって体型で悩むポイントは異なるため、ただやみくもに補正をすればいいというわけではありません。大事なのは、着付け時にどの部分に余りが出てしまうのかを確認し、必要に応じて適切な補正を行うことです。

たとえば、胸に厚みがない方なら和装ブラジャーの上からタオルを足して厚みを出す、くびれのラインがしっかりしている方ならタオルを筒状に腰に巻く、などです。必要のない箇所は無理に補正を行わず、必要な部分にだけ自分の体型に合った補正をすることで、キレイに着物を着ることができるでしょう。

肩幅が気になる方向けの着付け

肩幅が広い方の場合、なで肩の方と比べて肩に傾斜がでにくいため、大柄に見えてしまうことが悩みのひとつです。しかし、肩幅を狭くすっきりと見せること、キレイななで肩のラインに整えることの2点をしっかりおさえて着付けを行えば、キレイに着物を着ることができます。

肩に角度をつけるための着付けのコツは、タオルまたはパットを首の付け根に置くことです。そうすることで自然と肩に角度がつき、着物に合うなで肩を作ることができます。

また、肩幅をすっきり見せるために長襦袢を着る際は、衣紋をしっかり抜いておくようにし、衿は首から離すように着付けます。肩に乗っている着物の幅が狭くなることで、肩に傾斜が生まれ華奢な印象になります。

 

着物を着るうえで、体型にコンプレックスを感じる部分は人それぞれです。しかし、悩みを解消するためのコツやポイントをおさえた着付けを行うことで、コンプレックスもプラスに変えることはできます。体型の悩みでうまく着物が着れないという方は、まずは自分の体型に合ったサイズ選びや着付け方法を知ることからはじめてみましょう。

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