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着物の先染め・後染めとは?それぞれの違いや使い分けのポイントを紹介

公開日:2022/11/01  最終更新日:2022/11/07


着物の先染め・後染めとはどんなものでしょうか?着物の染め方には、先染め・後染めという違った染め方があります。そのため、できあがりはまったくタイプが違った着物になります。では、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。今回は、着物の先染め・後染めとは・それぞれの違いや使い分けのポイントについてご紹介します。

先染めの着物の特徴

先染めの着物にはどんな特徴があるのでしょうか?こちらでは先染め着物の特徴について詳しくご紹介します。

先染めとは?

先染めとは、糸や繊維の状態での染め方のことです。簡単にいうと布になる前の状態の時に染めることです。ちなみに先染めの着物は、先に染めてから後から織ることから織りの着物と呼ばれています。後工程が織りの着物の名称の由来です。

先染の生地の種類とは?

先染の生地にはどんな種類があるのでしょうか?先染めの生地には次の種類があります。紬(つむぎ)・お召(おめし)・紗(しゃ)・上布(じょうふ)・縮(ちじみ)などです。先染めの生地は、先に糸を染色し、染色された糸を組み合わせ、チェック・ストライプなどの柄に織りあげます。

素朴で温かみがある着物に仕上がる

先染め着物の1つ目の特徴は、素朴で温かみがある着物に仕上がることです。先染め着物で有名な紬を例にしてご紹介します。元々紬の生糸である紬糸は、使い物にならないクズ糸が使われていました。そのため、糸がきれいに均一ではなく、ところどころ厚みがバラバラです。ところがいざ織ってみると、何ともいえない素朴で、ふるさとを思いだすような温かみのある仕上がりになります。

色落ちがしにくい

先染め着物の2つ目の特徴は、色落ちがしにくいことです。理由は、糸から染料を染み込ませているからです。専用のボビンに糸を巻き、染色窯に糸をじっくりと漬け込みます。そのため、着物として使った時に色落ちがほとんどしません。

後染めの着物の特徴

後染めの着物にはどんな特徴があるのでしょうか?こちらでは後染めの着物の特徴について詳しくご紹介します。

後染めとは?

後染めとは、先に織って、布の状態になってから染めることをいいます。ちなみに後染めの着物は、先に織って後から染めることから“染めの着物”と呼ばれています。後工程が染めの着物の名称の由来です。

後染めの生地の種類とは?

後染めの生地にはどんな種類があるのでしょうか?後染めの生地には次の種類があります。縮緬(ちりめん)・羽二重(はぶたえ)・綸子(りんず)・絽(ろ)などです。

光沢があり、上質な仕上がり

後染めの着物の1つ目の特徴は、光沢があり、上質な仕上がりになることです。理由は、生糸の厚みが均一で、上質な糸を使っているからです。そのため布としてできあがると、光沢があり、上質な仕上がりの布になります。

色・柄を自由に生地に再現できる

後染めの特徴の2つ目は、色・柄を自由に生地に再現できることです。理由は、後染めの着物は織りあがった白い布地を染めるからです。そのため、無限に色を再現できます。また柄入れも、手描き友禅・型友禅のほかに小紋染め・ローケツ染め・絞り染めなどがあり、柄も無限に再現できます。後染めの着物は、これまでにない色や柄の入った着物を造りあげられます。

先染め・後染めを使い分けるポイント

先染めの着物・後染めの着物はそれぞれどんな使い分けをすればよいのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。

先染めの着物を使い分けるポイントとは?

先染めの着物を使い分けるポイントは、カジュアルなシーンで使うことです。先染め着物の代表的なものといえば紬です。元々紬の発祥は、農家のお嫁さんたちが、自分たちの自家用の着物として作っていたものです。そのため堅苦しさがなく、ラフで、カジュアルに着こなすことができます。今風でいうとTシャツにジーンズといった感じです。よってコンビニやスーパーにちょっと買い物に行くような時にぴったりです。着物といっても、肩肘張る必要はまったくありません。気軽に先染め着物を羽織って、街に出かけてみましょう。

後染めの着物を使い分けるポイントとは?

後染めの着物を使い分けるポイントは、フォーマルなシーンで使うことです。後染めの着物は断然フォーマルに向いています。礼装・準礼装・略礼装で、冠婚葬祭に使えるよそ行きの格調高い着物です。結婚式やパーティーなどの晴れの舞台に最適です。豪華で華麗で、場を華やかで明るくしてくれます。また後染めの着物には、留袖・振袖・訪問着・小紋などがそろっています。

まとめ

今回は、着物の先染め・後染めとは・それぞれの違いや使い分けのポイントについてご紹介しました。着物は染め方によって先染めの着物と後染めの着物に分かれます。一見、着物といえば一括りにしてしまいがちです。ところがそれぞれ特徴が違い、使い方も違います。どちらも使うシーンによって、本来持っているセールスポイントが花開きます。本記事が、着物の先染め・後染めに関して疑問がある方の参考になれば幸いです。

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