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和装の喪服とは?黒喪服・色喪服を着るときに気をつけたいポイント

公開日:2022/06/15  最終更新日:2022/06/24


和装で葬儀や通夜に参列するときは、立場によってふさわしい喪服があることをご存じですか?喪服も黒喪服、色喪服があり、さらに帯との組み合わせによって格が違ってきます。大切な人とのお別れの儀式には、きちんとした装いで失礼のないようにしたいですよね。そこで、今回は葬儀・法事に合わせた立場にふさわしい喪服の装い方についてご紹介します。

黒喪服とは

黒喪服とは、紋付きの黒い着物です。両親や配偶者など近しい親族が亡くなったときに着用する、第一礼装です。

■黒喪服の特徴

黒喪服の生地は光沢がなく、地紋のないものが正式です。黒喪服の家紋には、染め抜きの日向紋が背中、両袖、両胸の、合わせて5つ入っています。日向紋とは、家紋を白く染め抜いてあり、細かな線は黒でかたどられています。家紋の輪郭だけ白く染め抜いた中陰紋、地色の上に白で描かれた陰紋は正式ではないので、気を付けましょう。

■喪服の帯

喪服の帯の太鼓結びは一重太鼓にします。二重太鼓結びは、不幸が重なるということを連想させるため避けましょう。一重太鼓に向いている帯として名古屋帯が多く使われています。名古屋帯は、袋帯と違って短めなので、一重太鼓結びに向いているからです。地紋は、雲や流水、紗綾紋などがふさわしいでしょう。

■黒喪服にふさわしい小物とは

合わせる帯、帯揚げ、帯締めはすべて黒にします。長襦袢、半衿、足袋は白、草履、バッグは光沢のない黒にしましょう。バッグは、殺生を連想させる革製は避けたほうが無難です。

■黒喪服がふさわしい条件は

黒喪服を着用するルールは、その地域によって風習があり、一概にはいえませんが目安としては、次のようになります。遺族の立場であれば、三回忌まで黒喪服というのが一般的です。

親族ならば、通夜、葬儀、告別式までは、黒喪服がよいでしょう。ただし、一般の会葬者として通夜に駆けつける場合、黒喪服、黒喪帯では「準備していました」という印象をご遺族に与えてしまうので避けましょう。通夜には、親しい友人や職場の人であれば、色喪服に黒喪帯の準礼装にします。取引先や近所の人ならば、色喪服に色喪帯、小紋に黒喪帯などの略礼装にする、というように立場にふさわしい装いにしましょう。

色喪服とは

色喪服とは、略式の喪服として使われる着物です。通夜や法事、偲ぶ会などに一般会葬者が着用するにふさわしい装いです。

■色喪服の特徴

着物の生地は光沢のないちりめんなどが多く使われています。無地の着物や江戸小紋に、染め抜きの日向紋が3つまたは1つついているものが一般的です。色喪服は準礼装となるため、5つ紋ではなく、紋は3つまたは1つにとどめます。

色は、目立たない色を選ぶのがポイントです。地味な寒色系の灰色、紫、濃紺、または茶色、深緑色などがよいでしょう。また、生地が地味な色であっても、地紋が吉祥紋ではないかどうかの確認は必要です。喪服には、雲や流水、紗綾などが向いています。江戸小紋なら、三役(鮫、行儀、角通し)といわれる格の高い文様にしましょう。

■色喪服の帯

色喪服に合わせる帯は、黒喪帯と色喪帯の二つの組み合わせがあります。この場合、黒喪帯との組み合わせの方が、格が上になります。色喪帯も色喪服同様に地味な灰色や紫、濃紺のような黒喪服に結んでも目立たない色を選びます。帯の文様は、流水、雲、蓮の花、菊の花などがふさわしいでしょう。

■色喪服に合わせる小物は

小物は、襦袢、半衿、足袋は白にします。帯揚げ、帯締め、バッグ、草履は黒で合わせます。喪が薄くなってくるころならば、草履や帯締めを地味な色味のものに変えることもできます。もちろん、草履の色は地味にしますが、草履台は低いものにしましょう。

■色喪服で参列できる場合とは

色喪服は、喪主・遺族以外の人が、法事、偲ぶ会に参列するとき、着用することが多いです。遺族は三回忌までは黒喪服ですが、一般の参列者ならば、四十九日法要くらいから色喪服にしてもかまいません。三回忌以降の法事は、遺族も第一礼装の喪服ではなくなってきます。参列するときは、喪主・遺族より格上の装いにならないようにしましょう。法要は前もって日程が決まっているので、その土地の風習や親族と相談しながら、ふさわしい装いを選ぶと安心です。

喪服を着るときに気をつけたいこと

葬儀に着用する喪服は、控えめな着付けにする必要があります。

■喪服の着付けのポイント

喪服の着付けのポイントは、肌が見えすぎないようにします。襟合わせは深めに、衣紋も抜きすぎないようにしましょう。半衿は出し過ぎると派手な印象になってしまいます。喪服を着用したときの半衿は1~1.5cmほど見えるくらいがちょうどいいですね。

帯は、お太鼓を小さくし、たれも短めになるように結びます。お太鼓の位置も低めにして、帯締めは帯の真ん中より少し下のところで締めると、控えめな印象になります。このときの帯締めの房は下向きに、帯揚げも外から目立たないようにします。

 

和装の喪服は参列する人のまごころを表すのにぴったりの装いです。葬儀は悲しみをともなう儀式だけに、失礼のないようにしたいものですね。どのような立場でどのような儀式に参列するのかによって喪服の格を決めましょう。また、着付けにも気を配ることで、悲しみをともに感じているということも伝わります。その立場にふさわしい装いは、ご遺族の気持ちに寄り添う心のこもったお見送りとなるでしょう。

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