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菊文様は振袖に欠かせない?長寿を象徴する縁起のよい柄について解説

公開日:2023/04/01  最終更新日:2023/03/27


菊は日本人にとってはなじみ深く、親しみのある花です。江戸時代から品種改良が盛んで、現在の品種は数千を超えていて、花びらの形や数、色など実に個性豊か。愛好家も多く、手塩にかけた菊の品評会や展示会など、古くから日本の各地でイベントの主役として活躍しています。今回はそんな菊をモチーフにした菊文様の振袖について解説いたします。

振袖に必ず入っている菊文様とは

着物に用いられる和模様は、飛鳥・奈良時代に中国や朝鮮との交流によって輸入され、日本で独自の変化と発展を遂げていった文化のひとつです。

そのデザイン性の高さは世界的に定評があり、着物(KIMONO)の持つ独特の形や柄に魅力を感じて「着物を着て日本文化を体験したい」と海外の人が日本を訪問するきっかけのひとつになるほどです。特に古くから伝わる日本らしい柄や色をもつ和柄は「伝統文様」と呼ばれ、開運や子孫繁栄、健康長寿、五穀豊穣といった意味が込められています。特に縁起のいい文様は吉祥文様と呼ばれ、着物や食器、浮世絵などに描かれ、人々に愛され親しまれてきました。

菊文様もそんな吉祥文様のひとつです。不老不死、延命長寿、無病息災など健康面に関する願いが多く込められているのが特徴です。秋に旬を迎える菊は、春の蘭・夏の竹・冬の梅に並んで「四君子」と呼ばれています。菊文様の着物は格の高いおめでたい柄なので、季節を問わず年中着用されています。

菊は格式が最も高いお花

菊は桜と並んで日本の国花として扱われている花です。皇室の家紋のモチーフやパスポートの紋章にも採用されているように、格式が高く、長寿や無病息災のイメージをもつ縁起の良い花とされています。菊が日本にやってきたのは8~9世紀の平安時代の頃で、中国から薬草として伝わったと考えられています。

「古今和歌集」や「類聚国司(るいじゅこくし)」などの歴史書には、平安京をつくったことで有名な桓武天皇をはじめとする、菊をモチーフに詠まれた和歌が数多く残されていて、宮中では人気の花だったことがうかがえます。時が流れて江戸時代に入ると、菊の人気は貴族だけではなく武士や庶民へと広がり、各地で菊の新しい品種が作り出されました。

江戸で開発された「江戸菊」は明治時代に至るまで東京で流行したほどで、現代でも愛好家によって育てられているほどです。江戸時代には、菊は観賞用だけでなく、芸術モチーフとして絵画や歌舞伎といった分野へも進出しています。

日本独自で発展を遂げた美しい菊は、輸入元の中国にも逆輸入されたり、スコットランド出身の植物学者ロバート・フォーチュンが感銘を受けて西洋にお披露目したことがきっかけで、イギリスで菊栽培ブームが起こったりするなどの影響を与えています。

また菊は鑑賞するだけではなく、一部の品種は食用としても日本人の生活になじんでいます。食用菊は観賞用の菊と同じ仲間で、おいしく食べられるように苦みが少なく、花びら部分が大きくなるよう品種改良された種です。特に山形県で精算される「もって菊」は、花弁が筒状に丸まっているため、噛むとキュッとした独特の食感が味わえます。

愛知県で生産される食用小菊は、タンポポのような見た目をしていて、刺身に添えられた形で登場することが多い菊です。ただの飾りではなく、花弁をむしって醤油に浮かべて刺身と一緒に食べることで、殺菌効果が得られます。見て美しく、食べておいしい菊は、古くから日本人とともに在り、時代の変遷とともに美しく成長をつづけてきた、まさに国の象徴にふさわしいお花といえるでしょう。

菊文様のバリエーション

何千もの品種をもつこともあって、菊は文様のバリエーションも豊かです。花弁の数や、表向き/裏向きなどによって、さまざまに図案化され、和菓子や仏具、調度品、刀の鍔(つば)などに使われています。皇室のモチーフとして有名な菊家紋は、八重菊を図案化した「十六八重表菊」「菊の御紋」と呼ばれ、1869年から皇室以外の使用は禁止されました。着物に採用されている菊文様も豊富です。実際の菊と同様に、色とりどりで、大きな柄、小さな柄でバリエーション豊かに表現されています。

代表的な菊文様には、流水に菊の花を浮かべた文様の「菊水」、色や形がさまざまなたくさんの菊を組み合わせてデザインした「菊尽くし」、菊の花や葉といったモチーフを丸い形にデザインした「菊の丸」、菊を中心として唐草をあしらった「菊唐草」、菊の花弁を大きく長く、乱れ咲いたようにデザインした「乱菊」、江戸中期の絵師・尾形光琳の画風に影響を受けたデザインの「光琳菊」などがあります。

まとめ

長寿を象徴する縁起のよい柄「菊文様」について解説いたしました。菊は日本の国家として扱われている花です。皇室のモチーフやパスポートの紋章、50円玉にもデザインされている格式が高く、かつ日本人に親しみ深い存在です。菊は8~9世紀の平安時代の頃に中国から薬草として日本に伝わって以後、数多くの愛好家たちに支持されました。菊をモチーフにした菊文様も多く生み出され、不老不死、延命長寿、無病息災など健康面に関する意味合いをもっています。

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