着付け教室は大手、それとも個人経営の教室どっちがいい?
初めて着物の着付けを習いたいと考えたとき、まずは着付け教室をどうするかということを考えるはずです。
着付け教室と一口に言っても大手や個人、最近ではe-learningというインターネットを利用したサービスもあります。
そこでここでは着付け教室について大手か個人か、ネットを利用して独学で学ぶのが良いのかについてご紹介しましょう。
どんな着付け教室があるのかを知っておくこと
着物を着たいと考えても簡単にはいかないのが現実です。
しかし着物の古着を見るとたまにとても驚くときがあります。
それは安いことです。
古着なら500円、帯なら1000円でかわいくておしゃれなものが手に入ります。
ただしこれらを着こなすにはやはり着付け教室に行くしかないと考えてしまいます。
一通り着られるようになるまでには授業料も気になるし、高額商品を購入させられるという話も聞きます。
着付け教室にまつわる疑問や不安は色々あるのが現状でしょう。
着付け教室にはいろいろな種類があるものの、大きく分けると現在では2つの種類があることがわかりました。
人によっては向き・不向きがあります。
着付け教室というカテゴリーには、
大手の着付け教室と個人経営の着付け教室があり、
それにe-learningなどによる独学で学習する方法があります。
大手の着付け教室を考えた場合のメリット・デメリット
多くの方がCMなどで目にする、何かしら名前を聞いたことがあるというのが大手着付け教室です。
大手なので教室数が多くて、通いやすさでは一番かもしれません。
着物が着られる教室というコピーでも知られていて、最近はターゲットを若い方だけでなくミドル世代やアラフィフまで広げている着付け教室も出てきました。
・働きながら学びたい
・学校の帰りに行きたい
・土日だけ行きたい
という場合は大手が向いています。
リーズナブルな価格である教室も多く、無料(お試し)というコースもあります。
ただ少し気になるのはインターネットの口コミサイトでは悪い評判が少なくないということです。
例えば体験や無料だと、結局一人で着られないので意味がないという口コミがあり、最終的には高価な小物や着物を次々にすすめてきて買わされそうになるという口コミもありました。
ただし大手やカルチャーセンターで行っている着付け教室には「着物を買わせない」としっかり提示しているところも多いので、単純に着物の着付けだけをメインに教えてくれるところも多くあります。
そのようなところは授業料もクリアでしっかり回数制になっています。
また事前に無理な押し売りがないかどうかも確認してみたほうがよいでしょう。
最近はそのような質問にもきちんとした教室なら回答してくれます。
○メリット・デメリット
メリットとしては、
・通いやすい
・回数制がしっかりしている
・授業が比較的安価である
ことなどがあります。
デメリットとしては、
・大人数で習うので細かいところまでわからない
・何度も質問できないこと
・不得意なところが最後まで不得意かもしれない
ということです。
個人の着付け教室を考えた場合のメリット・デメリット
個人の着付け教室は少人数で教えてくれるので丁寧で分かりにくいところも何度でも確認できます。
また個人なので口コミもある程度信頼できるものが多いというのが本当でしょう。
大手なら人数が多いことで授業料が安いということもありますが、やはり人数が多いので集中できないこともあります。
○メリット
一方で個人教室はひとりで着られるようになるまでに4カ月(週1回程度)程度通うと礼装は着られるようになるといわれています。
もっとゆっくり時間をかけて習うことも可能ですし、ピンポイントで帯だけ結ぶということもできるのが個人教室のメリットです。
早く学習したいなら回数をかければ学習可能です。
そんな自由度も個人の着付け教室のメリットです。
○デメリット
ただしデメリットもあります。
着付けに必要な着物や小物は自分で用意する必要があります。
そのため何かを買わされるということはありません。
教室には先生とお弟子さん(これも先生です)がいらっしゃって、皆でマンツーマンに近い状態で習えます。
しかしマンツーマンに近いので、先生の性格や教え方に合わないと最悪です。
これだけはどうしようもありません。
また個人はクオリティが担保されていないので品質に差があることもあります。
余談ですが呉服屋さんが着付け教室を開いているというのもあります。
押し売りはしないそうですが、着付けで着物が着られる人が多くなるのは呉服屋としてはありがたいという気持ちから教室を開いているのだそうです。
試しに1回か2回は通ってみてもよいかもしれません。
最近はインターネットのe-learningという方法もある
教室に通わずにインターネットの動画サイトで公開されている着付け動画を無料で利用するのも良い方法です。
結構しっかり、丁寧に説明してくれているところもあります。
まず教室に通う前に見る分にはいいかもしれません。
また昔着付けはできたけど復習のために見るというのも良い方法の一つなります。
何度でも見ることができて、思い出しながら再学習することができます。
それぞれいろいろなメリット・デメリットがあることに注意
初心者でe-learningで学ぶというのもあるでしょうが、やはり着付けはリアルで学んだほうが早く学習できます。
やり方を知っていても上手に料理ができないのと一緒です。
実際に手ほどきを受けて学ぶのが一番良い方法です。
わからないところだけe-learningなどを活用してみるのがお勧めです。
また着付け教室は大手でも個人でも一旦は見学して様子を見ましょう。
大手で皆に交じって学ぶほうが良いかたは大手を選びましょう。
多い人が苦手、マンツーマンに近いほうが良い場合は個人を選ぶほうがよいでしょう。