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紗綾形はお宮参りに相応しい?柄に込められている意味や由来とは

公開日:2023/05/01  最終更新日:2023/04/24


卍を斜めに崩して連続的につなげた文様である紗綾形は、着物の柄によく使われます。吉祥文様のひとつで、縁起のよい柄として現代にも見られます。吉祥文様は数多くありますが、お宮参りの着物に見られるのは相応しい理由があるからです。今回は、紗綾形の柄に込められた意味などを探っていきましょう。

卍を斜めに崩した紗綾形とは

吉祥文様のひとつである紗綾形は、卍崩し(まんじくずし)、万字繋ぎ(まんじつなぎ)とも呼ばれています。卍はインドのビシュヌ神の胸のつむじを意味しています。卍を斜めに崩して連続的につなげた文様であり、万は卍から生まれたという説があります。大きな数がどこまでもつながる様子から不断長久をあらわしています。

特有の美しさがある紗綾形の地紋は、光の加減で美しい模様が浮かび上がります。地紋は美しく、格の高いイメージがありますが、着物の生地の良し悪しは糸の質や織り方によって決まります。

そのため、地紋があるものが必ずしも高級であるとはいえません。着物の格を把握するのは難しく、見た目だけでは判断できません。紗綾形の文様は神社建築や室内の装飾、歌舞伎の舞台にも使われており、映える文様であることがうかがえます。

地紋とは

お宮参りの着物の地紋として知られている紗綾形ですが、地紋とはどのようなものなのでしょうか?

着物の柄はいろいろあって、昔から受け継がれてきたものが多いです。そのような柄と共に地紋というものがあり、地紋を入れることで着物が奥深くなります。地紋は生地に後から模様を描いたりするのではなく、糸や織り方を変えて生地全体に織り出した織模様のことをいいます。地紋が入ることで、角度を変えて見ると柄が浮き上がって見えます。

色無地は黒以外の一色で染めた着物であり、地紋がよく使われています。一色であるからこそ、地紋が引き立つのかもしれません。そして地紋がある色無地はないものより格は上であり、礼装用として扱われています。おめでたい席では紗綾形の地紋の着物が多く見られ、存在感が増します。地紋がない色無地はカジュアルな着物として扱われ、披露宴などには向いていません。

紗綾形に込められている意味

数多くある日本の伝統文様には必ず込められた意味があり、それが現代に伝えられています。そして込められている意味を尊重し、製品化されたものも少なくありません。見た目で判断できるものもあれば、由来などを知り深く掘り下げないと分からないものまでさまざまです。多くの文様にあるものは長寿や幸福などプラスのイメージのものがほとんどで、中には魔除けや邪気を払うといった文様もあります。

紗綾形は地紋として多く使われており、お宮参りの着物に男女問わず見られます。崩した卍が途切れることなく連なっている様から、繁栄や長寿が永く続くという意味が込められています。お祝い事に用いられることが多く、お宮参りの着物として定着しているのは長寿という意味があるからで、子どもが無事に成長することを願ったのでしょう。

よいことが無限に続いていくことを願うための文様であるため、お宮参り以外のお祝いの行事には適しています。着用する着物以外では巾着など和のものが多く作られており、縁起担ぎで使われることが少なくありません。身近に使えるようにと手ぬぐいの柄に使用することもあります。現代ではさまざまなアレンジを加え、和のもの以外の製品も作られています。

紗綾形の由来・起源

紗綾形の文様の由来となっている卍は、寺院のマークにもなっています。仏教と深いつながりがある卍の歴史は古く、インドでは紀元前8000年前の地層から卍が記された遺跡が発掘されています。日本に卍が伝えられたのは奈良時代の頃で、奈良時代に作られた薬師寺本尊の薬師如来の掌と足の裏に描かれています。

連続文様である紗綾形は不断長久をあらわすものとして織物などに用いられ、日本では安土桃山時代に大陸から輸入された絹織物に地紋として使われています。江戸時代に紗綾形が地紋として多く使われ、花や動物などをあしらい着物の柄としました。

織物に使われた文様がそのまま呼名になり、途切れずに長く続く、ことから、家の繁栄や長寿などへの祈りが込められています。伝統文様の中には長寿や幸福という願いが込められたものが少なくありませんが、紗綾形の大きな特徴は着物の地紋として定着し、現代でも縁起がよい柄として用いられていることです。

まとめ

今回は紗綾形の文様についてご紹介しましたが、いかがでしたか?とくにお宮参りの着物の柄として知られており、おめでたい行事には相応しい文様といえるでしょう。吉祥文様は数多くあるのに、なぜ紗綾形がお宮参りの着物に用いられているのかが疑問でありました。

その答えとしては、紗綾形を連続文様として地紋に使っていることにあり、途切れることなく成長してほしいという願いが大きいからだと推測されます。昔の人は伝統文様に祈りを込め、長寿や繁栄を願いました。身に着ける代表的なものが着物であったため、着物に多くの吉祥文様が使われていたのでしょう。そして込められた意味もありますが、何といっても光り輝く美しい着物がお宮参りには相応しいのかもしれません。

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