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日本を代表する西陣織の魅力とは?歴史を通じて詳しく解説!

公開日:2023/03/01  最終更新日:2023/02/13

西陣織をご存じでしょうか。京都の西陣地方で生産される先染めの織物で、着物に興味のない人でも名前は聞いたことがあると思います。歴史ある西陣織を一度は着てみたいという着物ファンはとても多いです。この記事では、西陣織の特徴や歴史についてくわしく解説するので参考にしてみてください。

日本が世界に誇る先染めの織物

西陣織とは、京都の西陣エリアで生産されている先染めの織物です。先染めの織物とは、糸を織った後に染色するのではなく、あらかじめ染められた糸を織っていくという工程をとる織物を指します。

完成までの工程はとても複雑であり、途方もない時間をかけて織られているため、高級織物の一つに数えられているのです。先染めされる西陣織は、織った後に染色するほかの織物と違い、丈夫でしわになりにくいという性質を持っています。

西陣織の特徴

西陣織は、多品種少量生産が特徴です。織った生地に対して染色をするのではなく、先染めされた糸を使って織っていくため、大量生産ができません。そのため、通常の織物とは違う、特徴的な工程で制作されます。工程を確認していきましょう。

設計図作成

まず、織り上がりのイメージが示された図案を作成するところからはじまります。次に、複雑な工程を経て西陣織を完成させるため「紋意匠図」と呼ばれる設計図を作成します。方眼紙に見立てた紙に図案を投影し、書き写します。

次の工程は「紋彫」です。これは、織機で織り上げるための情報を指定するプログラムのようなものです。紋紙に穴を開けることにより、経糸と緯糸の位置や色をマスごとに指定します。

糸の用意

西陣織を織るための糸も用意する必要があります。まず「撚糸」という作業で、複数の糸を撚り合わせ、太さを作り出します。人の手で撚られることで、糸の太さにランダム性が生まれ、西陣織の独特の手触りが生まれるのです。

次に「糸染」を行います。まず、精錬することにより糸の黄ばみを抜いた後に、指示通りの色に染めます。この糸染は、西陣織の仕上がりに直結する大事な工程です。

織り

このように糸染を行った経糸と緯糸を、巻き取る工程「糸繰」を行います。その後で織機にセットし、織っていきます。事前に経糸の長さをそろえる必要があるので、何千本もの経糸に対し「整経」という作業を行い、長さを調整します。

その後でジャガート織機に取り付け、経糸の準備が整います。緯糸は竹の管に巻き付けられ「杼」にセットします。最後に織り上げれば完成です。こうした複雑な工程を経て完成した西陣織は、丈夫で、しわになりにくいという特徴があります。

また「紗」や「羅」と呼ばれる二重生地や二重構造の風通など、多彩な折り方もユニークです。加えて、西陣織は登録商標に指定されており、伝統が保護されている、世界に誇る織物なのです。

西陣織のヒストリー

伝統的な織物である西陣織は、どのように受け継がれてきたのでしょうか。西陣織の歴史を追ってみましょう。

西陣織は、京都市街の北西部の西陣エリアで織られる織物を指します。京都に「西陣」という地名はありませんが、上京区、北区が西陣に該当するとされています。西陣織の歴史は古く、古墳時代に始まったとされています。渡来人が京都に養蚕および絹織物の技術を伝えたことが発祥のきっかけであるといわれています。

平安時代には、高級な絹織物を製造する政府直営の職業に位置づけられ、現在の文京区には職人が多く集まる町が作られるようになりました。その後、政府の力が弱まったことを契機に、職人は独立し、絹織物業が発展していきました。

高級な絹織物を生産するこの場所は「大舎人町」であったことから、室町時代には「大舎人座」という組織へと成長したのです。大舎人座は絹織物の受注をさらに拡大させ、絹織物の生産は最盛期を迎えました。

しかし、室町時代に「応仁の乱」が起こると、京都の町は荒らされ、大舎人町も壊滅的なダメージを受けてしまいます。同時に絹織物の生産も激減してしまいました。現在の上京区にある「西軍の陣地」に職人が戻り、絹織物を再興させたことを契機として「西陣織」という名が付けられることになったのです。

その後、ジャガート織機の登場により、高度な技術で織ることが可能になりました。長く受け継がれてきた西陣織の持つ、高い技術と繊細さが評価され、織物の高級ブランドとしての地位が確立したのです。

西陣織は登録商標に指定され、その生産は守られています。しかし、伝統に縛られているわけではありません。伝統的な着物用だけではなく、洋風の着物やインテリアにマッチした製品の製造が模索されるなど、時代に合わせた変容も見せ、進化し続けています。

まとめ

西陣織について解説しました。西陣織は、先染めに代表されるような、高度な技術で織られる織物です。高い技術が必要で、途方もない時間をかけて織られる西陣織は、大量生産ができない貴重な織物とされています。

古墳時代に由来するほどその歴史は古いものです。しかし、歴史ある伝統は、人々の努力があってこそ受け継ぐことができるのです。職人たちの、伝統を守る情熱により、今日まで西陣織が受け継がれてきたことを忘れてはなりません。高級で貴重な絹織物である西陣織、機会があれば着てみてはいかがでしょうか。

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