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女の子の幸せを象徴する毬柄!若い女性が着るのにおすすめ!

公開日:2023/09/01  最終更新日:2023/09/08

着物の柄にはたくさんの種類があり、植物や動物、自然の風景や身近な道具など、さまざまなものがモチーフとなっています。なかでも毬の柄は、伝統的な柄であり、とくに女の子の着物によく用いられる柄です。この記事では、毬柄がどのような着物に用いられているか、毬柄に込められた願いについて解説します。

毬柄とは

毬という漢字は、「毛」と「求」が組み合わされています。「求」の字は一ヵ所に集まるという意味で、毛糸などを丸く球状にした「まり」のことを指します。

まりは主に、手毬のことを指し、日本で古くからあるおもちゃのひとつです。初期では芯に対して、糸を巻き付けただけで弾みませんでしたが、木綿が使われる時代になると、綿を芯にした弾む毬になりました。

毬はおもちゃとして、とくに女性や女の子が屋外で下について遊びました。また、室内で膝をついた姿勢で、下につき遊んだこともあったようです。とくに、お正月の遊びとして、凧揚げやコマ回しとともに人気だったため、「手毬」や「手毬唄」は新年の季語にもなっています。

また、表面を美しい色糸で幾何学的に飾るようになったことから、おもちゃとしてだけでなく、装飾品や着物の柄としても毬が愛されるようになりました。明治時代以降、より弾むゴムまりの登場によって、伝統的な手毬はより装飾品としての存在が強まり、全国で地域独自の発展を遂げるようになりました。

最盛期の高度経済成長期には、おみやげや名産品として全国に46種類も存在し、現在もそのうち15種類ほどが残っています。讃岐や京都、本庄、加賀などが産地として有名です。

毬の柄には決まったルールはなく、つくり手や地域によってたくさんのデザインがありますが、最もメジャーなのは菊柄で着物の柄としても多く見受けられます。古くは貴族の遊びに毬が用いられていたため、品格や高貴さを表す柄としても用いられています。

毬柄に込められた親の願い

毬は丸い形であることから、物事が丸く納まるように、円(縁)に恵まれますようにという願いが込められています。また、弾むように豊かな人生を送れるように、という女の子の健やかな成長を願う意味も込められています。

女の子のおもちゃであることから、地域によっては、女の子が産まれたときや結婚するときに、毬や毬柄の着物を贈る風習もあります。それには、日本特有の「ハレ=非日常」と「ケ=日常」という世界観が関係しています。

ハレは、冠婚葬祭や年中行事など特別な日、ケはいつも通りの生活を指します。ケだけが続いていくと、日々の生活を営むエネルギーが枯れてしまう「ケガレ」の状態となり、枯れたエネルギーはハレの行事によって回復し、また穏やかなケに戻ります。

毬は繊細な技術により、華やかに仕上げられており、ハレを取り入れる縁起もののひとつとして扱われています。そのため、女の子のケガレを払う魔除けの願いを込めて、出産や結婚などの節目に贈られるようになりました。毬柄には、女の子を大切に想う親の願いが込められているのです。

産着や振袖に多い柄

毬柄は女の子の幸せと成長を願う意味合いから、とくに産着や振袖に多く使われています。着物の柄として用いられる場合には、毬単独よりは、牡丹や桜など、華やかな花柄や流水模様などと組み合わされてデザインされています。毬の模様もさまざまで、メジャーな菊柄はもちろん、現実の手毬では見かけないような複雑なデザインもあります。

女の子の赤ちゃんの産着や祝い着、七五三の着物では、赤やピンクをベースに、華やかな毬柄が描かれた気品あふれる優美なデザインが人気です。子ども用の着物では、子どもがどこに行っても淋しくないように、お守りの意味として毬が描かれています。同じ意味では、毬のほか、コマやでんでん太鼓が描かれている着物もあります。

お宮参りなどの際に、赤ちゃんの首周りに付ける和風のスタイに毬柄が描かれることもあります。毬柄が振袖や袴に用いられている場合は、若い女性の節目において、先の人生が幸せであるようにとの願いを込めて描かれています。花柄のほか、松竹梅や熨斗といった縁起のよい柄とともに、華やかに描かれます。

毬柄自体は古典的ではありますが、振袖では色やデザインも豊富で大きく印象が異なり、モダンなデザインになっているものもあります。華やかな振袖は成人式や結納、結婚式などにふさわしい着物です。女の子や若い女性向けの柄のため、訪問着や男の子の着物ではほぼ見かけません。

まとめ

この記事では女の子の幸せを象徴する毬柄と、毬柄に込められた願いについて解説しました。毬柄は産着や振袖に用いられる伝統柄のひとつで、女の子や若い女性におすすめの柄です。

毬柄には、女の子の幸せを願う想いが込められています。子どもに毬柄の着物を着せるとき、毬柄の振袖に袖を通すとき、ぜひそこに込められた願いに想いを寄せてみましょう。今回ご紹介した世代を超えてつながれていく想いを感じ、ぜひハレの日を幸せな気持ちで過ごしていただければ幸いです。

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