全国で通える評判のいい着付け教室を比較ランキング形式で徹底紹介

道中着とは?着物の上に羽織るメリットや脱ぐときのマナーとは

公開日:2022/07/15  最終更新日:2022/07/12


着物で外出するとき「羽織ものの種類が色々ありすぎて何を選んだらいいか分からない…」という方もいるのではないでしょうか。本記事では道中着について、同じく定番の羽織ものである羽織や道行との違い、メリットやマナーなどを詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

道中着とは着物の上に羽織るもの

道中着とは和装用のコートのことです。和装コートは種類により襟の形が異なり、その格式の高さにも差が出ますが、道中着は襟合わせが着物と同じ形になっているのが特徴です。

前に付いている紐を結んで留めるようになっていて、着脱が楽なうえに身幅を調節できるので近年人気を集めています。同じく和装コートの道行と比べるとややカジュアル向きにはなりますが、無地やぼかし、上品な小紋柄など、色柄によってはフォーマルな場面にも着用することが可能です。

道中着と羽織、道行の違い

道中着と羽織、道行すべてに共通する着用目的やメリットは以下のとおりです。

・防寒
・着崩れ防止
・汚れ防止
・コーディネートの幅が広がる

ではその違いは何か、大きくはその格式の高さと“洋服でいうと何にあたるか”にあります。以下でそれぞれの特徴を紹介します。

■道中着

洋服でいうと:外出用のコート
格式の高さ:カジュアル寄り(色柄によりフォーマルにも)
着用マナー:訪問先に入る前に玄関先で脱ぐ
襟の形:着物と同じ形

■道行

洋服でいうと:外出用のコート
格式の高さ:フォーマル寄り(色柄によりカジュアルにも)
着用マナー:訪問先に入る前に玄関先で脱ぐ
襟の形:四角く、かしこまった印象

■羽織

洋服でいうと:カーディガン
格式の高さ:カジュアル(色柄により略礼装としてフォーマルにも)
着用マナー:茶室を除き、室内でも着用可

このように、いずれも色柄などによって幅広く着用できますが、それぞれに得意とする場面はやや差があるので、場面に合わせて使い分けするようにするとよいでしょう。

道中着を着るメリット

道中着を着るメリットについては前段でも軽く触れましたが、ここではより詳しく解説します。和装コートの定番としては道行、道中着が挙げられますが、道中着を選ぶメリットとしては以下の点があります。

■着脱が簡単

道行は内紐とスナップボタンで前を留める一方で、道中着は紐のみなので着脱が簡単です。また、紐で留める際に身幅を自由に変えられるので、体型の変化にも対応できます。

■着姿がスッキリと見えやすい

羽織ものの長さには時代によりトレンドがありますが、現在では長めの丈のものが好まれています。丈が長くなると、裾の線がまっすぐ横一文字になる道行ではシルエットが間延びして見えてしまう場合があるのです。

一方、道中着であれば裾線が自然と前上がりになり、全体としては裾すぼまりのシルエットになるためすっきりとした着姿になります。道行はフォーマル寄り、道中着はカジュアル寄りといった違いもあるので、一概にどちらがよいということはできませんが、主な使用目的により選択するとよいでしょう。以下では、羽織もの全般のメリットを解説します。

■防寒ができる

第一の着用目的といえば、防寒のためでしょう。色柄や素材により真夏も着用できるものもあるので、秋~春先の寒さだけでなく冷房による冷え対策としても1年を通して出番があります。暑い季節であっても帯が見えた状態で出歩くのははしたないといった考え方もあるため、1枚は羽織ものを持っておくと安心です。

■着崩れ防止になる

着物を着て混雑した場所へ行くと帯などが引っかかって着崩れしてしまう場合があります。それ以外にも、自分で着付けをしたときには仕上がりが不安なときもあるでしょう。そういった場合も、道中着をはじめ何か羽織ものを着用していれば着崩れを防止し、帯をすっぽりと覆い隠すことができるので安心です。

■汚れ防止になる

屋外への外出の際は泥やほこり、悪天候による汚れが気になります。大切な着物をそういった汚れから守るためにも、羽織ものが役立ちます。

コーディネートの幅が広がる

色合わせ、柄合わせにより一着の着物をそのときの気分や場面に応じて印象を変えて楽しむことができるでしょう。

道中着を脱ぐときのマナー

道中着は訪問先へ上がる前に玄関の扉の前で脱ぐのがマナーです。脱ぐときは、紐をほどいて両袖を引っ張って肩から外し、肘まで落としたら両手を後ろに回してそろえて脱ぎます。脱いだ後は、きれいに畳んで風呂敷などにしまっておくとよいでしょう。和装コートの基本的な畳み方は以下のとおりです。

1.左に襟、右に裾が来るように平らに広げる
2.手前側の脇線を中央までおり、袖口だけ手前に折り返す
3.反対側も同様に折る
4.袖に折りジワができないよう丈を2つに折る

 

本記事では道中着について、羽織や道行との違い、メリット、マナーなどを詳しく紹介しました。道中着は外出用コートであること、基本的にはカジュアル向きであること、着用するメリットなどがお分かりいただけたでしょう。ぜひこの記事を参考に、着物の羽織ものを選んでみてください。

着付け教室ランキングBEST5

イメージ1
2
3
4
5
教室名いち利装道礼法きもの学院青山きもの学院京都きもの学院長沼静きもの学院
特徴駅から近い!着物でのお出かけや食事など実践的な内容が嬉しい。着付けコースの種類が豊富。
一人一人の目的に合わせて選べる。
本格的な手結びの着付け!
しっかりとしたカリキュラムでステップアップしていける。
通いやすさが重視されている。
ショッピングセンター内にあるカルチャーセンターでのレッスン。
60年あまりの歴史をもつ学校。
アクセスが良い。
詳細リンクもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しくもっと詳しく
サイト内検索
着付け教室コラム