着付けに関する資格にはどんな種類がある?教室で取得するのがおすすめ!
「着付けを習うなら、資格も取得しておきたい」という人もいることでしょう。では、実際にどのような資格を取得できるのでしょうか。この記事では、着付けに関する資格の種類や、資格の取得期間と難易度について解説します。しっかりチェックしてくださいね。
着付けに関する資格の種類
着付けに関する資格はどのようなものがあるのでしょうか。
1つ目は、三級着付講師の資格です。この資格は、一定の教育課程を経た後、実技と筆記の試験をクリアすることで交付。普段着からフォーマルまでの着付け、帯結びや人に着付けるための技術を習得します。
2つ目は、二級着付講師認定の資格です。三級同様に、実技・筆記試験をクリアすることで交付。留袖や振袖の紐づかい、半衿の付け方や帯結びなど、より高度な技術を実習しテクニックを身に付けていきます。
3つ目は、一級着付講師の資格です。生徒に着付けを教えるための技術や教室運営を習得し、多彩な帯結びの研究や花嫁衣装の着装技術など、より深い着物の技術を学んでいきます。
4つ目は、着付け技能士の資格です。この資格は、2009年に誕生した国家資格。職業能力開発促進法に基づく指定の機関(社団法人全日本着付け技能センター)が実施する、学科・実技試験に合格することで取得可能です。
この試験には1級と2級があります。2級では実務経験2年が受験資格となっており、基本的な知識や男女の着付けの違い、たたみ方などに関する学科試験と決められた時間に指定された着付けができるかを確認する実技が実施されます。また、1級の取得には実務経験5年が必要。しかし、大学・短大・高校専門科卒業の場合は3年に免除されます。1級は、より専門的で高度な試験になるでしょう。
そのほか着物に関する資格は、「きもの文化検定」や着物を作る和裁士の「和裁技能士」「和裁検定」などがあります。
着付けの資格は教室で取得するのがおすすめ!
民間の着付けに関する資格は、その資格を出している着付け教室に通って、既存のカリキュラムを修了するなら取得できるものがほとんどです。着付けに関するすべての資格を大まかに区別すると、初級・中級・上級というレベルがあります。
・初級
三級着付講師に該当するレベル。自分磨きや趣味レベルの着付けができる程度の取得度です。
・中級
二級着付け講師認定に当てはまる熟練度。家族や知人など、周囲の人を対象に着付けのサポートができ、七五三・成人式・結婚式などの着付けができるようになります。
・上級
一級着付講師の資格に該当するレベルです。種類を問わずさまざまな着物の着付け・補助ができるのはもちろん、着物に関しての知識が要求されます。
これらの民間の資格はすべて着付け教室で取得可能です。これら民間の資格を取得したい場合は、着付け教室に通うことがおすすめです。
しかし、国家資格である「着付け技能士」の場合、特定の講座に通う必要はありません。受験資格として一定期間の実務経験が必要となりますが、これさえ満たしていれば、着付け教室に通うことなく受験できるでしょう。
着付け教室で資格を取得するまでの期間と難易度
着付け教室で資格を取得するまでの期間は人それぞれ。しかし初心者からスタートした場合は、資格を取得するまでに約半年〜1年以上かかることが多いでしょう。花嫁衣装を着付けることができるようになる「二級着付講師認定」の資格の取得には2年近くかかる場合もあります。取得期間は、目的意識によっても異なるでしょう。
「何を学んでどうなりたいか」「いつまでにこの資格を取りたい」と目的や明確な期限を決めて取り組むことをおすすめします。どれだけの時間をかけることができるのかを考えて教室を選びましょう。
資格取得の難易度は、それぞれの資格によって異なります。人に着付ける、または教室を開けるようなレベルであるなら、資格の難易度も上がります。着物の名前や種類、帯の種類や帯の結び方はもちろんのこと、コーディネートやTPO、立ち振る舞いなどの知識についても知っておく必要があるでしょう。決して低いとはいえない技能や知識が求められるといってもいいのではないでしょうか。
しかし、着付け教室では、資格取得のためにしっかりとしたコースが用意されています。焦らず一つひとつ学んでいくならば、着物の知識や技術を確実に身につけることができるでしょう。
着付けに関する民間の資格は、着付け教室で取得できます。三級着付講師・二級着付講師認定・一級着付講師の資格は、着付け教室に通い既存のカリキュラムを修了することで取得可能です。着付け教室で資格を取得するまでの期間は人それぞれですが、初心者なら半年〜1年以上かかることが多いでしょう。難易度が高い資格でも、焦らず一つひとつ学んでいくならば、着物の知識や技術を確実に身につけることができます。