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京小紋は気品あふれる華やかな着物!現代まで続く長い歴史とは

公開日:2022/12/15  最終更新日:2022/11/21


着物を染める技法といえば友禅染を思い浮かべる人が多いかもしれません。織物を染める技法には友禅染以外にも型染めという技法があります。型染めの着物といえば小紋が有名です。小紋は友禅染よりも長い歴史があります。今回は京友禅とともに京都の着物文化を支える京小紋について解説します。

京小紋とは

京小紋とは、京都で作られている織物のひとつです。小紋はもともと武士の裃と呼ばれる着物の胸元にある小さい紋様を単色で型染めしたもののことをいいます。小紋の種類は大きく分けると江戸小紋・京小紋・加賀小紋の3つがあります。

京小紋に使われる技法

京小紋は型紙を使い、連続した模様を染める技法です。京小紋の製作は、柿渋で加工した和紙を型紙に使い、防染のためにお米から作った糊を使う古くからの製法でつくられています。この技法は現代でも受け継がれています。

京小紋の特徴

京小紋の特徴は、同じ小紋である江戸小紋や加賀小紋と比べるとひとつひとつが大きい具象柄が多く、多彩で華やかさがあることが特徴です。多彩で華やかといいつつ、華美で豪華な印象の京友禅と比べると落ち着きのある渋さを感じる色合いなのも特徴になります。

京小紋は多くの型紙を使うことで、落ち着きのある雅で柔らかい雰囲気の中にも多彩で華やかな印象を作り出しているのです。優しさと気品あふれる京小紋は日常使いしやすいデザインとなっています。

京小紋の製作工程

京小紋の製作で最初に行うのは、生地に型紙をのせ、駒ベラで防染用の糊や色湖をつけ、生地に模様を移す工程です。その後、地染めと呼ばれる工程にて、駒ベラで染色する「しごき染」や刷毛で染色する「引き染め」と呼ばれる技法を用いて生地に色をのせていきます。地染めができたら、蒸して色を生地に定着させ、水洗いをして余分や染料や防染糊を流します。

最後に洗い終わった生地を湯気で巾出しを行い、形を整えて完成です。京小紋の製作は、工程ごとに専門の職人がおり、分業して製作を行っています。それぞれの工程ごとに熟練の職人がひとつずつ手作業で丁寧に仕上げるため、型染めといっても、まったく同じデザインになることはなく、一点ものの着物ができあがります。模様が多かったり、染める色が多かったりと手間と時間のかかる京小紋は分業制によって熟練した技術が途絶えることなく受け継がれているといえます。

京小紋の1200年以上に渡る長い歴史

京小紋の始まりは1200年ほど前になります。細かい型紙の模様はすでに平安時代末ごろの鎧の銅皮に使われていたことがわかっています。室町時代からは京都の堀川を中心に染め物の職人が集まる町ができたことから、京小紋が発展していきました。また、戦国時代には徳川家康や上杉謙信など、名だたる武将が京小紋を身につけていたそうです。

江戸時代になると、武士の正装として着られていた小紋を染めた袴が江戸町人たちの間で粋かつおしゃれであると人気が広がり、身につけるようになりました。明治維新後は流行の変化や化学染料の輸入によって、単色から多色使いへ変化しながら、京友禅染とたがいに刺激しあって京小紋の技法を向上させ、さらに流行したとされています。

そして、1976年に京小紋は京友禅とともに国の伝統的工芸品に指定されました。このように京小紋は長い歴史の中、時代に合わせて当時の流行に合わせたデザインで多くの人に親しまれてきました。

現在も京小紋は人気が高い

京小紋は現在も人気が高い染め物です。現代でも型紙を使い、連続した模様を染めるという昔ながらの技法が受け継がれている一方、デザインは京小紋のよさを残しつつ時代に合わせて変化しています。近年では昔ながらの京小紋のデザインに加え、モダンなデザインも登場し、風呂敷やバッグ、メガネ拭きなどの小物や洋服に京小紋が型染めされるなど、現代に根付いています。

お土産として普段染め物に触れない人にも触れてもらいやすいのも京小紋のよさでもあります。もちろん京小紋の着物や帯もカジュアルな場面や日常のおしゃれ着として着用されています。多彩で色鮮やかな中にも落ち着いた雰囲気があるデザインが日常使いしやすく、京小紋が長年親しまれている要因なのでしょう。このように京小紋で使われている技法は今でも時代に合わせてデザインを変化させていくことで長く日本で愛されています。

まとめ

今回は京小紋について解説しました。京小紋は京都で作られている織物です。型紙を使い、連続した模様を染める技法で作られています。京小紋の起源は1200年以上前からの長い歴史をもち、現代へ受け継がれてきました。京友禅よりも長い歴史を持つ京小紋は時代に合わせてデザインを変化させていき、多くの人の心を掴み発展していきました。また、現代ではモダンなデザインの小物も増え、普段着物を着る機会の少ない人も気軽に京小紋を楽しめます。京小紋は時代とともにデザインが変化していった背景を歴史から読み解くことも楽しめる織物になります。日常使いしやすい京小紋を日々の暮らしの中に取り入れ、日本の文化を味わうのもおすすめです。京小紋の長い歴史を振り返り、着物文化を楽しんでください。

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