着付け教室に行くと決めたなら!呉服屋さんに通ってみよう!
洋服文化が主流となり、着物を着る機会は減りつつあります。また着付けが難しくて自分では着られないと感じている人も多いようです。それでも着物は根強い人気があり、着付け教室に注目が集まっています。着付け教室に行くと決めたなら、まず呉服屋さんに通ってみませんか?
そもそも「呉服屋」ってどんなお店?
大型のデパートや百貨店には数多くのお店が並んでいます。中でも呉服屋は店構えから漂う高級感や雰囲気に圧倒され、他の洋服店より敷居が高いと感じてしまうかもしれません。そもそも呉服屋とはどんなお店なのでしょうか。
呉服屋とは、着物や帯を中心に和装小物などを取り扱っているお店のことをいいます。多くの有名な大型デパートや百貨店も元々は呉服屋でした。今も店先には当時の名残で高級感が漂い、落ち着いた空間が広がっています。洋服文化が広がった現在でも着物や帯、和装小物の販売に力を入れており、充実した商品が並んでいます。
現在、呉服というと着物全般を意味しますが、もっと狭い意味では絹織物のことを指します。なぜ絹織物を呉服と呼ぶかは諸説ありますが、最も有力なのは呉の国からきた織物工女を「呉服」と呼んだことがルーツのようです。
ちなみに呉服と書いて「くれはとり」と読みます。古事記や日本書紀にも記述が残っているそうで、着物の歴史や重みを感じます。このように呉服についての知識があると着付け教室に通う際により理解が深まりますね。
特に生徒に評判の良い着付け教室では呉服の歴史や背景についても教えてくれるところが多いので、着付けを学びながら日本の着物文化をより深く知ることができると評判です。
通ってみたら意外と親しみやすい!見るだけでも大丈夫!
呉服屋に入ったら何か買わなくてはいけない、高いものを勧められそうというイメージはありませんか。呉服屋は本来もっと身近で気軽に入れるお店なのです。もちろん入店したら購入しなければいけないなんて決まりもありません。
最近の呉服店は販売だけでなく、メンテナンスやリメイクも行っていることをご存知ですか。お手持ちの着なくなった着物や汚れてしまった着物などを気軽に持ち込んで修繕や仕立て直しの相談ができるのです。事前に電話等で確認しておくと安心ですね。
着物は生地も特別で取り扱いが難しいので値段が気になりますが、必ず見積もりを出してくれるので価格と相談しながら依頼するか断るか決められます。お店によってはホームページなどで明確な料金表を提示している場合もあります。気になる人はチェックしてみることをおすすめします。
また呉服屋に入店する際「見るだけでもいいですか?」と聞いてしまうこともハードルを下げるひとつの方法です。その一言で店員さんも察してくれるでしょう。無理に商品を勧めたり、購入を促すことはしないと思います。店員さんに疑問に思っていることを積極的に相談し、着付け教室に必要な道具や心構えを教えてもらいましょう。
通っているうちに顔なじみになり、どんどん呉服店に対して抱いていた気持ちが変化してくると思いますよ。評判の着付け教室なら店員さんも知っているかもしれません。
評判の着付け教室に通う人、必見!呉服屋に通うメリットとは?
近年、ネットショッピングやリサイクルショップで気軽に着物が購入できるようになり、呉服屋で着物一式をそろえる人が少なくなっています。しかし、呉服店に通って着物を購入するとメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
まず思い入れのある着物が見つかるという点です。着物を購入する際、親子で呉服店に来ることが多く、冠婚葬祭について話したり、親子で共有できる着物を探したり、家紋について確認したり、購入までの過程が大きな思い出です。
また着物のプロにいろいろなことを聞いたり、教えてもらったりできる点もメリットのひとつです。ネットショッピングやリサイクルショップでは店員さんに直接相談することは難しく、迷ってしまうこともあるでしょう。
呉服屋で購入すれば、それ以降のメンテナンスやクリーニングはそのお店に依頼することが可能です。購入したときのデータが残っているので、次回からの来店もスムーズです。良心的でセンスの良い呉服店なら末永くお付き合いしたいところですね。
老舗から購入すれば着物の価値も上がり、着たときに背筋が伸びる感じがします。ブランドにこだわるわけではありませんが、やはり有名呉服店の生み出す価値や評判、知名度は着物と身に付ける人をより輝かせるポイントになるでしょう。その点も含め、呉服店で着物を購入すると様々なメリットがあることが分かります。
呉服店についていろいろ見てきました。今まで敷居が高くて入りにくいと感じていた人も少しハードルが下がり、意外と身近なお店だということが伝わったと思います。評判の着付け教室に行きながら、呉服店に通う日々は、この現代において粋な日本人の姿でしょう。