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振袖には種類があるって知ってた?本振袖・中振袖・小振袖の違いとは

公開日:2022/07/01  最終更新日:2022/07/12


振袖には種類があることをご存じでしょうか。その種類によって格が違うので、着ていくのにふさわしい場があります。日本では昔から厄払いや良縁などの願いを込めて、人生の通過儀礼である節目で着物を着る習わしがあります。そんな節目にふさわしい振袖についてお話するので、ぜひ最後までご一読ください。

本振袖の特徴とは

本振袖は大振袖ともいわれ、袖丈が104cm~120cm前後もある振袖をいいます。表からは見えませんが袖を振ったときにチラッと見える振り布といわれる別布が入って仕立てられています。生地の量も通常の振袖の倍近くが使われているので、とても豪華で贅沢な作りになっているのです。昭和初期には5つ紋の入った黒引き振袖で結婚式を挙げ、結婚式が終わったら袖を短く仕立て直して黒留袖として使うことが多くありました。

現代でも結婚式の神前で白無垢、お色直しで色打掛や引き振袖を着る場面がありますね。成人式で着る場合の本振袖では腰の辺りで着物を折り返すおはしょりをして裾が地面に付かないように着るのが一般的で、結婚式の場合にはおはしょりはせず、引きずるほど長い裾で着るため見た目にも豪華ですね。現代では成人式でも着用され、未婚女性の第一礼装としてとても格式の高い着物です。前面に絵羽模様が入ったカラフルなものもあれば、黒地に柄が入っているシックなものもあります。黒は着物の色でもっとも格式が高い色とされているため、まさに結婚式や成人式にはふさわしい色といえるでしょう。

近年では成人式の着物をレンタルすることができますが、ご両親から成人のお祝いとして贈られた着物は思い出深いものです。本振袖は帯や小物を変えて結婚式で打掛の下に着たり、そのまま引き振袖として着たりすることもできます。最近ではお母さんが着た振袖を娘さんが成人式で着るママ振袖も流行しています。本振袖を1枚持っていれば代々受け継ぐこともできる格式の高い着物なので、思い出とともに節目で着ることにふさわしい着物といえるのではないでしょうか。

中振袖の特徴とは

袖丈が100cm前後で着物を着たときの袖丈がふくらはぎほどの長さの振袖です。未婚女性の準礼装としての格があり成人式や結婚式、結納、お見合いなど20代女性のフォーマルとして華やかな場にふさわしく本振袖の次に格式がある着物です。

現代の成人式ではよく見かける着物で袖丈や着物のバランスがよく、非常に美しく見えます。柄の入り方は絵羽模様といわれる縫い目で柄が途切れずつながったように仕立てる方法が多く、これは技術や手間が必要となります。もっとも格式が高い仕立て方でもあるので本振袖や打掛で使われることが多く、中振袖でも多く使われている仕立て方法です。このほかにも肩裾模様といわれる襟、胸、肩に絵羽模様が入るものも振袖や訪問着で多く、成人式の着物を訪問着として仕立て直す場合でも違和感がありません。よく成人式で見かける着物の多くは、この肩裾模様が多いのではないでしょうか。

最近ではシンプルが好まれる傾向にあるため、胸元に柄が入っていないものも多くあります。絵柄は成長や夫婦円満を願い華やかさがある蝶や、不老長寿、平和、幸福などの意味のある鳳凰、ひし形の中に花を4枚描いた花菱や御所車などは高貴さや気品さのある柄で、春を告げる縁起のよい花である椿や松竹梅、富や幸せの意味がある牡丹など絵柄に意味を持たせたものが多く描かれています。結婚式で花嫁が本振袖を着ることからゲストが本振袖を着る事はタブーとされているため、結婚式に着ていく場合にはこちらの中振袖を選ぶようにしましょう。

小振袖の特徴とは

振袖の中でもっとも袖が短いのが小振袖です。袖丈が65cm~85cmまでの着物で二尺袖ともいわれ袖の長さはひざ丈ほどの長さになります。袖が短い分動きやすく明治時代~大正時代では女学生が多く着ていたこともあり卒業式やパーティー、観劇などセミフォーマルな場にふさわしい着物です。卒業式では袴と組み合わせて着られていることが多いですね。格式は洋装でいうワンピースやスーツのような立ち位置となります。

本振袖はあとから袖の長さを調整できる

本振袖は、袖の長さを短く仕立て直して振袖にする事も訪問着にすることもできます。一部のお店では中振袖を仕立て直して本振袖にすることもできるため、あまり着る機会がないと思われがちな本振袖もきちんと保管しておけば成人式から結婚式、娘さんやお孫さんの代まで大切に着ることができるうえ、お気に入りの着物であれば訪問着に仕立て直すことでご自身が結婚した後も着ることができます。振袖の仕立てや生地は品質がよく、絵柄も華やかなので1枚持っておくことで格式のある結婚式やパーティーなどフォーマルな場所へ着ていくのにふさわしい装いです。

 

通過儀礼ごとに和服を着て儀式に参加することはさまざまな願いや思いがこめられています。豪華で優美な着物を着て成人式を迎えるのは普段と違い背筋が伸びて、気持ちも凛とするものです。振袖を着るという事は大人としてのマナーも問われます。きちんとしたマナーで場にふさわしい立ち居振る舞いが求められるのです。振袖の種類によってはふさわしい場所が決められているため、間違えた装いで恥ずかしい思いをしないように記事を参考にして選んでみてくださいね。

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