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小千谷紬は絹独特の光沢と手触りが魅力の織物!着物の特徴をご紹介!

公開日:2023/01/01  最終更新日:2022/12/16


小千谷紬は織物の里、新潟県小千谷市を産地とする着物です。希少価値の高い伝統工芸品なので、名前を聞いたことはあるけれど、袖を通した経験はない、という人が多いのではないでしょうか?しかし小千谷紬はすべての紬好きの憧れです。ここでは小千谷紬の秘密と魅力、歴史について解説します。購入前の予備知識として役立ててください。

小千谷紬とは

小千谷紬は新潟県小千谷で作られる絹織物です。小千谷は古くから織物の技術水準が高い地域で、小千谷縮、片貝木綿と並んで、小千谷紬も国内外から高い評価を受けています。紡いだ糸で織られた布を紬といいますが、撚糸で織った正絹、絹100%の布地に比べて、丈夫で張りがあるのが基本です。

正絹の着物は柔らかくて肌触りがよく「柔らかもの」と呼ばれます。小千谷紬は紬でありながらしっとりと肌になじむ着心地と、目にも鮮やかな光沢があるのです。着物に仕立てられると、道行く人が思わず振り返る、不思議な魅力を持った紬といえるでしょう。

小千谷紬の歴史

小千谷紬の源流は越後上布と夏着物で人気の小千谷縮にあります。奈良時代から越後の久疋郡(くびきぐん)より朝廷に布が献上されたという記録が残っており、この地域が織物と養蚕がさかんであったことがわかります。久疋とは頚城を表し、現在の上越、中越地方を指すようです。越後国の小千谷、魚沼で作られていた麻の織物を、古くから越後上布と呼んでいました。

江戸時代、寛文年間に大阪明石の浪人、堀次郎将俊が越後に移住し、縮の技法を伝えた所、小千谷縮が生まれます。この小千谷縮を改良し、絹の紬糸で織り上げたものが小千谷紬となったのです。江戸時代末期になると越後で広範囲な飢饉が起こり、小千谷縮の原料である麻糸、苧麻が壊滅的な打撃を受けます。そこで生産者たちは麻糸をやめて、絹糸で紬の布地を多く作るようになりました。蚕の糸をつむぎ糸としてつむぐと、太く丈夫でありながら、柔らかい質感と光沢を放つ糸となります。本来はくず繭として処分されていた蚕の糸で人々は紬を織り上げ、庶民が着る普段着に仕立てたのです。

そのため、小千谷紬は本来庶民が普段着として身につけるものとしては、最高級の品質と着やすさを兼ね備えていました。人気を博した小千谷紬ですが、すべての行程を手作業で行うため、近代に入っても大量生産はかないません。今では希少な伝統工芸品として、1,975年に経済産業省の指定を受けています。

小千谷紬で作られた着物の魅力

小千谷紬で作られた着物には大きな特徴と魅力がありますが、それらは余り知られていない秘密の技法を駆使した結果、生み出されたものです。小千谷紬を粋に上手に、美しく着こなすにはこうした秘密の技を理解し、体に取り込んでおくべきでしょう。小千谷縮への理解を促すポイントを4点挙げておきます。

絹糸を使って光沢を出す

まず小千谷紬と小千谷縮の違いを理解しましょう。両者はとてもよく似たネーミングで混乱しがちですが、はっきりとした違いがあります。小千谷紬は絹糸、小千谷縮は麻糸を使って織られているのです。素材の違いは涼感の差に表れます。小千谷紬はあたたかい秋冬の着物、小千谷縮は涼しい真夏の着物と覚えてください。

素朴な絣模様

小千谷紬はほかの紬同様に先に糸を染める、先染めの手法で染色します。織り上げる前に糸を染めるので、綿密な計算と正確な織り上げが必要です。小千谷紬はくびり絣、すりこみ絣という技法で染められます。くびり絣は糸の状態で柄に当たる部分を苧麻で固く結んで防染し、ほかの部分を染めるのです。

すりこみ絣はすりこみヘラで染料をすり込み、染色していくのですが、複数の色を染め上げる現代の絣模様に適した技法といえるでしょう。こうして美しくもかわいらしい素朴な絣模様ができ上がっていくのですが、すべて手作業で染色されていることを念頭に置くと、小千谷紬の図柄にもっと深いものを感じます。

天然素材で染色

小千谷紬の染料には合成染料と天然染料が使われます。中でも天然染料を使った越後正藍染という染色法は深みのある力強い藍色に染まるので、大変人気があり、珍重されています。小千谷紬は無地の着物も多く作られており、染めの色使いが糸の光沢をさらに引き立てて品質を高めているのです。

名古屋帯を合わせて

小千谷紬には普段着用の名古屋帯を合わせます。できれば絣の模様を邪魔しない、染め帯がよいでしょう。たとえ礼装でない洒落帯であっても、袋帯は重く、小千谷紬のしっとりとした質感に合わないようです。豪華ではなく、あっさりとした心地よい着こなしを目指してください。小千谷紬の特性を活かし、普段着としてちょっとしたおでかけに着ていくと、街ゆく人が振り返る、着物美人になれることまちがいありません。

まとめ

小千谷紬は絹独特の光沢を持ち、しっとりした手触りが魅力の織物です。新潟県小千谷市を産地としています。源流は越後上布と小千谷縮にあり、両者を改良して現在の小千谷紬となりました。小千谷縮との違いは素材にあります。小千谷紬は秋冬物、小千谷縮は夏物と覚えてください。小千谷紬の特性を理解し、普段着として大いに楽しんで着こなしましょう。

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