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読谷山ミンサーは立体的に見える模様が美しい!魅力を解説!

公開日:2023/01/15  最終更新日:2022/12/16


読谷山(ゆんたんざ)ミンサーは沖縄県発祥の織物です。ミンサーの「ミン」は綿、「サー」は狭いという意味で、綿素材の細帯のことです。現代の日常生活であまり馴染みのないものですが、ミンサーの技法はお土産品として手ぬぐいやストラップで人気があります。今回は読谷山ミンサーについて魅力や歴史について紹介していきます。

一時期、幻とまでいわれた読谷山ミンサー

1600年代から作られていたといわれている読谷山ミンサーは、1800年代後半(明治時代中期頃)には一時期衰退しました。琉球王朝時代には、綿の収穫量が多くなく綿で作られる読谷山花織と読谷山ミンサーは希少性が高く、華やかなデザインということもあり、琉球王府御用達になり技術が高められました。しかし琉球王国が沖縄県として発展するようになり、読谷山ミンサーの織り技術は衰退していき、1945年に沖縄戦争が起きた頃には読谷山ミンサーは幻のものとなっていました。

蘇った読谷山ミンサー

読谷山ミンサーが衰退し始め90年ほど経ち、読谷村の有志の働きかけにより読谷山ミンサーは復活を遂げました。途絶えた読谷山ミンサーを復活させるため、当時残っていた織布をほぐしながら、ひとつひとつ工程を確認するという地道な努力により、読谷山ミンサーは見事に再現され、復活しました。現在では貴重な文化財や、高級織物として取り扱われています。

読谷山花織と同じ頃に生まれた読谷山ミンサーの歴史

読谷山ミンサーは読谷山花織とともに歴史を歩んできました。歴史は古く1420年代に大貿易時代を迎えていた琉球王国に、織り技術は伝えられたといわれています。アフガニスタンを起源とし、アジアの各国を伝い、多様な技法・技術が取り入れられて織物の技術が伝えられたといわれています。沖縄の各地に広がり、地域ごとに独自に発展したもののひとつで読谷山花織・読谷山ミンサーがあります。

貴重な贈り物

戦国時代から江戸時代に移り変わった1611年に琉球王国で綿の栽培が始まりましたが、栽培できる面積が狭く、収穫量が少ないものでした。綿糸を使って織られるミンサーは貴重な品で、思いを込めて女性たちはミンサーを織り、家族や恋人に贈っていたといわれています。

王府御用達になる

栽培量が限られていた綿を使った読谷山花織・ミンサーは希少性が高く、華やかなデザイン性とうこともあり王政府御用達のものになりました。貴重なものであるため、読谷山花織・ミンサーが着用できるのは、王族や貴族、生産されていた読谷村(よみたんそん)の村民だけでした。

発展と衰退を繰り返す

王府御用達のものになり、読谷山花織・ミンサーの技術は向上していきました。しかし、1879年(明治12年)に行われた廃藩置県により琉球王国から沖縄県に変わった後、沖縄県として発展していく中で読谷山花織・ミンサーは生産が途絶えました。1964年に読谷村の有志や愛好家により復活した後には再び発展していき、1975年には沖縄県指定無形文化財、1976年に経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されました。

読谷山ミンサーと読谷山花織の魅力

読谷山ミンサー、読谷山花織は先染めの綿糸で織られ、南国感あふれる色彩と美しい幾何学模様が特長です。かつては王府御用達となったほど魅力あふれる読谷山ミンサーと読谷山花織についてお伝えしていきます。

読谷山ミンサー・読谷山花織の基本の柄

銭花(ジンバナ)、風車花(カジマヤーハナ)、扇花(オージバナ)が伝統的な基本の柄です。銭花は裕福を願いお金を型取り、風車花は97歳になると風車を配る習慣にならい風車を型取り、扇花は子孫繁栄を願い末広がりを連想する扇を型取っています。

読谷山ミンサーの魅力

読谷山ミンサーはすべて職人の手作りで、基本の3つの花柄をアレンジした幾何学模様や職人が作った新しい柄を組み合わせたり、左右で色を変えたりなどオリジナル性あふれる点も魅力のひとつです。読谷山ミンサーは別名「グーシ花織」ともいわれ、「グーシバナ技法」で作られています。グーシバナ技法とは、浮かしたい模様の部分の経糸(たていと)を竹串で拾いながら紋を作る方法です。

糸の染料には主に植物由来の染料が使われますが、人工の染料を使われる時もあり、優しい発色の植物染料よりも鮮やかになります。読谷山ミンサーが1日に織られる長さは50cm程度で、1本は3m75cmです。1週間に1本のペースで作られています。職人による緻密な作業と、時間をかけて作られていることも読谷山ミンサーの魅力といえるでしょう。

読谷山花織の魅力

読谷山花織の魅力は、紋様を浮き出して作られているため一見刺繍のように見え、見る角度によっては光沢があり、華やかな雰囲気を感じるところにあります。読谷山花織はミンサーと同様、銭花、風車花、扇花が基本の柄です。さらにアレンジを加えて30種類ほどのパターンがあります。基本の柄、アレンジの柄に無地や格子柄、縞模様に3つの基本の花柄を組み合わせ作られます。さらに1反につき2か月という時間がかかり、貴重な製品であることも魅力のひとつです。

まとめ

読谷山ミンサーは読谷山花織とともに長い歴史をもち、発展と衰退をくり返して現代に文化財として残っています。かつては王府御用達となっていたほど希少価値の高いもので、技法からも魅力あふれるものです。現代の日常生活に馴染みのないものですが、南国を感じられる色使いや独自の技法がいかされ、コースターやネクタイにアレンジされています。お土産品としても人気なので見つけた際には手にとってみてはいかがでしょうか。

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