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昔はどんな衣服を着ていたの?昔の着物を時代ごとにご紹介!

公開日:2022/10/15  最終更新日:2022/11/02

令和の現在、日本人はめっきり着物を着る機会が減ってしまいましたが、昔の日本ではどんなものを着ていたのでしょうか?日本人が身に着けていた衣服の歴史をひもとくことで、洋服にはない価値観が発見できたり、着物に興味がわいたりするかもしれません。今回は日本の衣服の歴史について解説します。

弥生時代の衣服

弥生時代は卑弥呼が魏に使いを送っていたころです。男性は布一枚を体に巻きつけるスタイルで、巻布衣と呼ばれるものを身に着けていました。女性は、貫頭衣というかぶるワンピースのようなものをかぶり、紐を腰元で結んでいました。

古墳時代の衣服

古墳時代は天皇や豪族が古墳をつくったころです。聖徳太子が摂政となり、養蚕がさかんになりました。一枚の布を身に着けるスタイルからツーピースタイプのものに変化します。男性はズボン、女性はスカートのようなものに変化しました。古墳時代は、右前ではなく左前で衣服を身に着けました。

飛鳥・奈良時代の衣服

飛鳥・奈良時代は中国の唐文化や仏教が日本へと伝わってきたころです。漢民族の影響を受け、韓服と呼ばれるゆったりした衣服を身分の高い人たちは身に着けました。飛鳥時代には聖徳太子により冠位十二階が制定され、官吏の冠と衣類の色が身分の高さによって決められました。

奈良時代には三公服が制定。また、衣服令によって、右衽着装法が定められ、今と同じく右前で服を着るようになりました。庶民の衣類は、筒状で動きやすい袖とフィット感がある胡服を着ていました。

身分差がある時代になると、たっぷりとした衣服の裾や袖は、身分の象徴となってきました。支配階級は、身分を象徴する布地をたくさんつかった服、労働階級は動きやすく布地の少ない服と身分によって違いが見えはじめます。

平安時代の衣服

平安時代はきらびやかな貴族中心のころです。遣唐使が廃止され、日本独自の文化が発展しはじめました。奈良時代の衣服から、華やかな十二単、束帯へと変化します。

十二単のような重ね着は、四季の変化が激しい日本の気候に合わせたものでしたが、重ね着する衣服に四季折々の色を取り入れたり、色のグラデーションを楽しんだりと趣深い日本らしい感性が花開きました。庶民は小袖を身に着けていました。

鎌倉・室町時代の衣服

鎌倉・室町時代は武家の勢力が増したころです。このころ公家に奉仕する武家が力をつけてきました。武家の衣服は公的な場面では大袖、私的な場面では小袖を身に着けました。武家の小袖は、袂があり絹製の小袖、庶民は麻製の小袖でした。

室町時代の末期には、庶民から町民が出現、町民も絹製の小袖を身に着けはじめました。次第に庶民も袂のある小袖を身に着けはじめ、公家以外のほとんどの人が普段は小袖を着るようになります。

江戸時代の衣服

江戸時代は封建制度が確立したころです。男性の衣類は身分を表すものだったため、自由度がないものでした。藩制度ができ、武士のイメージといえばこれ、というような裃が誕生した時代でもあります。

女性の衣服は自由があり、衣服に自分の好みや美意識を反映させてファッションを楽しみました。江戸時代の着物はおはしょりをつくり着るようになっていたり、幅広の帯が登場したりと現代の着物と同じようなものになってきます。

明治時代の衣服

明治時代は、絹の時代。絹糸がたくさんつくられるようになり、絹が利用しやすくなることで女性の和服の生地の幅が広がりました。明治維新によってさまざまな改革がなされましたが、衣服は大きく変わりませんでした。まず皇室や軍人、駅員などの制服が洋服に変更されていきました。

明治11年に「束帯などの和装は祭服とし、洋装を正装とする」と定められ、洋服への切り替わりが一気に進みました。女性の衣服は身分の高い女性から洋装化が進みましたが、一般の女性は着物を着ていることが多い時代でした。

大正時代の衣服

大正時代は大正デモクラシーが起こりました。女性の社会進出の動きの高まりや、震災で動きにくい着物の女性の被害が多かったことなどから洋装化が進むことになります。洋装化が進む一方、大正ロマンと呼ばれる着物も流行。アールデコ・アールヌーボーなどの海外の影響を受けた着物がつくられました。

昭和時代の衣服

昭和時代は第二次世界大戦がはじまったころです。戦争のために衣服を楽しむ時代ではなくなり、国防の色を表した上下の服、筒上の袖の着物、モンペを身に着けていました。

終戦後は普段から洋装が着られるようになりました。着物は普段着として着られなくなりましたが、普段着として着なくなった分、さまざまな模様、生地、デザインを凝らした着物がつくられることになります。

まとめ

時代によって衣服の特徴や役割はさまざまです。着物のもととなる小袖は、着やすさ重視の時もあれば、身分を表すとき、華やかな重なりを楽しむときなど、当時の思想や情勢、身分などによって扱い方が違うのが分かります。

昔から現代までの着物の流れを知ることで、着物についての興味がわいたり面白みを感じたりできるのではないでしょうか。普段着物を着られないと思っていても、昔は皆が着ていた普段着です。着物の歴史を勉強したり、着付けを習ってみたりしたら、洋服だけでなく和装も楽しめるようになりますよ。

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