
着付け教室に通う「5つのメリット」とは
着付けは、着物を着るうえで欠かせない行為です。そして、着付け教室に通うことで、多くのメリットを享受できることをご存じでしょうか。本記事では、着付け教室に通うことで得られる5つのメリットを詳しく解説していきます。着付け教室に通うかどうか悩んでいる人は、ぜひ本記事の内容を参考に検討してください。
独学では身につけにくい正しい着付けを学べる
着付けを独学で学ぶのは、非常に難しいです。
最近では「書籍やYouTubeなどで学べる」と主張する人もいます。しかし、そこに載っている技術や知識は、何十年も前のものがそのまま伝えられていることが多いです。そのため、現代の着付けには適していないことがままあります。
そのため、効率よく着付けを習得するためには、できるだけ短期間で正しい方法を学ぶことが大切です。忙しい日常のなかで効率よく着付けを覚えたいのであれば、専門の着付け教室に通うことが最も効果的です。
共通の趣味をもつ友人と出会える
社会に出ると、職場以外で新たに友人を作るのは難しいことがあります。
しかし、着付け教室に通うことで、その壁を越えられます。着付け教室では、さまざまな年代や職業の人々と出会うことができ、共通の趣味をもつ仲間ができるのが魅力です。着物や着付けを学ぶという共通の目的があるため、自然に会話が弾みやすく、気軽に友達を作れます。
また、着付け教室のクラスメートや同じ学科で学んでいる人たちと親しくなれば、一緒に食事に行ったり、旅行に出かけたりといった楽しみも広がるでしょう。
共通の趣味を通じて、日常生活ではなかなか出会えないような異なる背景をもつ人々と交流することができ、その繋がりが新しい友人関係を育むきっかけとなります。
礼儀作法・マナーが身につく
大人になると、社会的な場面でのマナーや礼儀作法を身につけていないと恥ずかしく感じることがあります。
しかし、何が正しいのかを学ぶのは難しく、人に直接尋ねるのも気が引けることが多いものです。そこで、日本の伝統文化である着付けを学ぶことで、そうしたマナーや礼儀作法も同時に習得できる点が魅力です。
着物の着付けに関する基本的な動作や所作は、自然とマナーを身につけることに繋がります。たとえば、立ち振る舞いや挨拶の仕方などがその一例です。また、多くの着付け教室では、礼法講座を別科として設けていることもあります。
着付けを学ぶと同時に、マナーや礼儀作法を身につけることができるので、より効果的に学びを深められます。マナーをきちんと身につけることで、日常生活だけでなく、とくにフォーマルな場面でも自信をもって振る舞えるようになるでしょう。
せっかく着付けを学ぶのであれば、合わせてマナーも学ぶことをお勧めします。
副業・セカンドキャリアにつながる可能性がある
近年の不安定な社会情勢により、企業は雇用や社会保険の安定を維持しにくくなりました。
その影響から、副業やセカンドキャリアとして着付けが注目されています。着付けは、そのような状況において非常に有益なスキルの一つです。
振袖や卒業式、七五三、浴衣、さらには観光用の着物レンタルなど着物を着る機会は増加しており、それに伴って着付けを頼みたいという需要も高まっています。
しかし、着付け教室の技術レベルは年々低下しており、現在では自分自身で着物を着る「自装」の技術しか教えない教室が多く、他人に着物を着せる「他装」の技術を習得できる場所は限られています。
このような状況では、着付師の需要は増えているにもかかわらず、実際にその技術をもつ人が少ないというギャップが生まれているのが現状です。そのため、着付けの他装技術をしっかりと学ぶことで、着付師としてのスキルを身につけられます。
これにより、副業やセカンドキャリアとして、結婚式やイベント、観光地での着物レンタル業務などさまざまな場面で新たな活躍の場が広がります。
着物を着る機会を増やせる
着物を着る機会は増えてきましたが、実際にどこに着ていけばよいのか分からず、敷居が高く感じることもあります。
しかし、着付け教室では、授業の一環として着物を着るためのさまざまなイベントが開催されていることが多いです。たとえば、着物で美術館鑑賞や歌舞伎観劇、お茶会、食事会、浴衣で屋形船など、特別な体験ができる機会が豊富にあります。
また、着物の産地で染体験や織体験など、個人では予約が難しい場所への訪問も可能です。これらのイベントを通じて、着物を着る楽しさを実感できるとともに、ほかの参加者と一緒に気軽に着物を楽しめます。
着物に興味があるけれど一人で出かけるのが不安な方は、着付け教室に通うことでさまざまな機会を提供してもらい、着物の世界をもっと身近に感じられるでしょう。
まとめ
着付け教室に通うことで得られる5つのメリットは、技術の習得だけでなく、人生を豊かにする多くの可能性を広げてくれます。正しい着付けを効率よく学べること、共通の趣味をもつ新しい友人との出会い、礼儀作法やマナーを自然に身につけられる点はとくに魅力的です。また、副業やセカンドキャリアとしての着付け師として活躍できるチャンスも広がり、着物を着る機会を増やすためのイベントが用意されているため、実践的に学びながら楽しむこともできます。着付け教室は、技術とともに新たな人生のステージを切り開いてくれる場所です。