着付け教室のクレームが他の習い事より多いといわれている理由とは?
「着物を習いたい」と考えている人の中には、クレームが多いことを心配している人もいるのではないでしょうか。この記事では、着付け教室に寄せられるクレームの種類やクレームが多いといわれている理由について解説します。着付けを習いたいと考えた際の教室選びに役立ててください。
着付け教室に寄せられるクレームの種類
着付け教室に寄せられるクレームにはどんな種類があるのでしょうか。
1つ目は、着物や帯の購入を勧められるというものです。着物教室によっては、販売会が設けられているところがあります。そこでは、高価な着物や帯、小物を生徒に勧めてくるということも。結局、断れずに購入してしまったという人もいます。
2つ目は、おすすめされた商品を購入しなかった際、講師の態度が変わるというものです。販売会やセミナーでは、講師も販売員と一緒になっておすすめしてくることがあります。その際、商品を購入しなかったことを境に「講師の態度が冷たくなった」というクレームもあるのです。
3つ目は、コースや資格受講への勧誘がしつこいというものです。着物を学ぶ目的は人それぞれなので、ある程度の着付けができるようになったら、そこで目標が達成という人もいるでしょう。しかしそれにもかかわらず、講師は次のコースや資格の受講をおすすめしてきます。その回数があまりに多く、しつこい場合はクレームになってしまうでしょう。
着付け教室のクレームが他の習い事より多いといわれている理由
では、着付け教室のクレームはこれほど多いのでしょうか。
その理由の1つは、生徒と講師の温度差です。「自分で着付けできるようになりたい」と思って教室に通い始める生徒は、その次のコースに進むことなど頭にないでしょう。しかし、講師側は違います。「もっと着物について知ってほしい」という気持ちでコース資格を勧めてくるはずです。
また、教室経営を確保するためにも、生徒の確保は大切でしょう。さらに、着付けというものは、実践を繰り返すことで身についてやっと自分のものになります。「一度学んだものをすぐに忘れては勿体ない」という気持ちも少なからずあるでしょう。
クレームが多い別の理由は、着物についての考え方の違いです。着付け教室では、販売会やセミナーで高額な商品を勧められることが多いですが、これには「着物」についての考え方の違いが顕著に表れています。
生徒側としては「必要のないものを勧められた」という気持ちかもしれません。しかし、講師側としては「後に授業で使う道具を揃えておけばよい」という気持ちで扱っている場合も少なくはないでしょう。よい着物を手に入れられるチャンスという見方なので、生徒に強くおすすめしてきます。このような考え方の違いは、溝を深めてクレームになってくるのです。
トラブルを防ぐためにも自分に合った着付け教室を選ぼう
トラブルを防ぐためには、自分に合った着付け教室に通うことがおすすめです。しかし、どのように見つけることができるのでしょうか。
まず、自分の目的と合った教室探しをすることです。「着物を自分で着られるようになりたい」「人に着付けをしてあげるレベルにはありたい」「資格を取得したい」「着物のプロになりたい」など目的は人によって違います。自分の着付けレベルなら、3〜4か月あれば充分でしょう。資格取得やプロを目指すのであれば、自分が取りたい資格が取れる学校や、しっかりしたカリキュラムがある学校を選んでください。
加えて、同じ目的で学ぶとしても、大勢で学びたい人や、少人数でじっくり学びたい人というようにタイプがわかれてきます。わいわいと楽しく学ぶのが好きな人はグループレッスンを、自分のペースでゆっくり学びたい人は個人レッスンというように選んでいくこともできるでしょう。
さらに、体験レッスンを受けてみるということは、教室選びをする上で欠かせません。教室のホームページでも多くの情報を得ることができますが、実際自分で見るものと異なる場合があります。着付け教室の中には、無料レッスンや体験レッスンを実施しているところも数多くあるので、その機会を活用しましょう。
体験レッスンに参加するならば、講師の雰囲気や授業風景、自分の道具でレッスンを行えるかどうかも確認できます。また、体験レッスン等を設けていない教室には、電話やメールで事前に気になるところを問い合わせることができるでしょう。
着付け教室に寄せられるクレームの1つに、着物や帯の購入を勧められるというものがあります。生徒側としては「必要のないものを勧められた」という気持ちかもしれませんが、講師側としては「後に授業で使う道具を揃えておけばよい」と考え、積極的におすすめしてくる場合も少なくありません。このようなクレームを出さないためにも、教室選びは大切です。自分の目的と合った教室探しをして、トラブルを予防しましょう。