評判の良い講師がいる着付け教室
最近では、成人式などの特別な行事以外でも着物を楽しむ人が増えてきました。着付け教室に通えば、ひとりで着物が着られるようになるので、美容院などで人に着付けてもらう必要がなくなります。
数ある着付け教室の中から評判の良い教室を選ぶにはどんな点に注意したら良いのか見ていきましょう。
質の高い講師を見分けるポイントは?
評判の良い講師とは、質の高い授業のできる人のことです。綺麗に着物を着つけられたり、色々な種類の帯結びができるだけでは良い講師であるとは言えません。
着付け師としての基本をしっかり身に着けたうえでいかに人にわかりやすく、的確に技術を伝えることができるかが指導者としていちばん重要なことです。着付け教室で働くには特に資格が必要なわけではないので、個人で教えている教室のなかには残念ながら質の低いところもあるかもしれません。
着付け教室で働くための民間資格は、各着付け学校でとれる資格の他に「着付け技能検定」というものがあります。これは平成21年から厚生労働省の認可を受ける国家資格で、1級・2級のふたつのレベルがあり、実務経験が必要となります。合格は容易ではなく、まさにプロフェッショナルのための資格といえるでしょう。
ひとくちに講師の質といっても客観的に判断するのは難しいことです。着付け教室の指導者がどんな資格を持っているか確認してみるのも、判断材料のひとつになります。また、最も大切なのは講師との相性です。
人と人なのでどうしても合う、合わないはでてきてしまうでしょう。いくら技能的にすばらしいものをもっている指導者でも、相性があわなければ教室に通うことがストレスになってしまいます。自分にとって教え方がわかりやすいかどうか、質問しやすい雰囲気かどうかなどを事前にしっかりチェックしましょう。
口コミで受講者の評判をチェックしよう
教室をある程度絞り込む際に、実際に通っている人の評判は知っておきたいものです。インターネットの情報サイトでは、様々な和装教室の口コミを見ることができます。授業のカリキュラムや特色もチェックできるので、自分に合ったレベルの授業を行っている教室を探してみましょう。
帯の締め方だけでも様々な種類があり、難易度も全く違ってきます。お太鼓・きんちゃく結びなどの基本の結び方だけ学ぶのと、もっと複雑な結び方を学ぶのとでは習得にかかる時間も費用も異なります。個人で着付けを楽しみたいのか、プロの着付け師を目指しているのかなどによってもカリキュラム内容は大きく変わってくるので、まずは自分の目標を明確にしておきましょう。
教室の規模も大切なチェックポイントです。大手の着付け教室は大人数で授業を行うところも多く、細かいところがわかりづらかったり、質問しづらいこともあるかもしれません。自分のペースで学びたい人や、はじめてで自信のない人は、マンツーマンや少人数の教室を選ぶとよいでしょう。
評判の良い有名講師が在籍している教室は検索で見つけることができますが、人気が高く教室に空きがなかったり、なかなか予約がとれないこともあります。通学できる時間や曜日が限定される人には、少々不向きかもしれません。
個人の教室のなかには、インターネットに情報がないところも多いので、実際に通っている人から情報収集したり、電話やメールで問い合わせてみてください。
積極的に無料体験レッスンを受けよう
教室や講師の良し悪しを判断する際、インターネットの口コミはあくまで参考程度にしておきましょう。最近では、サクラの書き込みもあるので複数のサイトを見たりして判断することが大切です。
やはり、実際に受講している人から話を聞いたり、体験レッスンに足を運んだりして情報を集めるのが一番良い判断材料になります。無料体験レッスンや相談会をもうけている教室も増えているので、そうした機会を積極的に利用することをおすすめします。
体験レッスンに参加すれば、教室の雰囲気を肌で感じることができ、通っている人の年齢層も把握できます。教室の雰囲気は、ストレスなく楽しく通うことができるかどうかの重要なポイントとなるので、しっかりチェックしましょう。気に入った講師がいた場合は、入校した場合、その人の授業が受けられるのかどうかも確認しておくとよいでしょう。
また、講師のセンスや着こなしが自分の感性に合った場合、その人を指導者に選ぶことをおすすめします。着物や帯の選び方や組み合わせなど、自分が理想としているスタイルのお手本にできる人が身近にいるということは上達の近道になります。
参考になるアドバイスももらえて、教室に通うことが楽しくなるでしょう。受講料については、教室によって料金体系も異なります。着物や付属品を買わされたなどのトラブルもあるので、受講料以外の料金がかからないかどうかしっかりチェックしましょう。
良い着付け教室や講師を選ぶためには、教室に通う目的や目標を明確にすることが大切です。自分はどんなレベルを目指しているのか、どこまでの技術を身に着けたいのか、どんな雰囲気の教室に通いたいのかを考えることが良い選択につながります。