浴衣は自宅で洗濯しても大丈夫?洗うときのポイントを紹介!
夏のイベントで着用する機会が多い浴衣は、一度着ただけでも汗染みができやすいです。また、イベントの屋台で食べ物を食べると、食べこぼし汚れが付着してしまうこともあるかと思います。そこで今回は、浴衣を自宅で洗濯する際に注意すべき点や実際の洗い方の流れについて詳しく解説するため、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
浴衣は自宅で洗濯できるの?
浴衣はクリーニング店でしか洗えないと思っている人もいらっしゃるかと思いますが、実際は多くの浴衣が自宅で問題なく洗濯できます。
ただし、浴衣を洗濯する際のポイントや注意点を押さえておかなければ、シワが寄ったり、色落ち・色褪せにつながったりする可能性もあります。浴衣を洗濯する際には、正しい方法を確認してから作業に取りかかりましょう。
浴衣を洗濯する前にチェックすること
浴衣はほとんどが自宅でも洗濯可能です。しかし、素材や装飾によっては洗濯不可であったり、色落ちが強かったりするものもあるでしょう。ここでは、浴衣の洗濯に失敗しないため、洗濯前にチェックしておくべき事項を3つ紹介します。
️浴衣の洗濯表示をチェックする
まずは浴衣の洗濯表示を確認して、洗濯機の使用ができるものかどうかを見極めましょう。
浴衣は基本的には綿でできているため、手洗いはもちろん、洗濯機の使用が可能なケースも多い傾向です。
ただし、洗濯表示がない浴衣は、自宅で洗うと色落ちや縮みなどが起こる可能性が高いです。自己判断で洗濯してしまわずに、クリーニング店に依頼するのがよいでしょう。また、絞りが入った浴衣や麻素材の浴衣についても、自宅での洗濯は避けるのが賢明です。
️色落ちの有無をチェックする
浴衣の素材や染料によっては、洗剤で色落ちしてしまうケースもあります。
洗濯前に浴衣の目立たない場所に洗濯に使用する洗剤を少量つけて染み込ませ、タオルで押さえて色落ちの有無をチェックするのがおすすめです。自宅での洗濯による色落ちが不安な場合は、クリーニング店へ依頼するのがよいでしょう。
️シミ汚れの有無を確認する
浴衣にシミ汚れがある場合、そのまま洗濯してもシミ部分の汚れが残ってしまうケースがほとんどです。目立つ汚れがないかを洗濯前にチェックして、シミがある場合は汚れの種類に合わせてシミ抜きをしてから洗濯してください。
シミが化粧品汚れによるものであればクレンジングオイル、食べこぼしであれば食器用中性洗剤、泥汚れであれば固形石鹸を使用するのがおすすめです。それぞれ洗剤を馴染ませたら歯ブラシを使って優しくこすり、水ですすぎましょう。
浴衣を自宅で洗濯するなら手洗いがおすすめ
浴衣は家庭用の洗濯機でも洗うことが可能ですが、生地を傷めないためには、より丁寧な手洗いがおすすめです。
洗濯機を使用する場合は浴衣を丁寧に畳み、洗濯ネットに入れて「ドライコース」「デリケートコース」などを選んで洗ってください。以下では、浴衣を手洗いする際の具体的な手順について詳しく解説します。
水におしゃれ着専用洗剤を溶かす
浴衣の手洗いは水を使用するのが基本です。ぬるま湯・お湯は生地を傷めたり色落ちの原因となったりするため、必ず冷たい水を用意しましょう。浴衣が入るサイズの桶に水を張ったら、おしゃれ着専用洗剤を溶かします。
浴衣を洗う
浴衣を畳んで桶に入れたら手早く押し洗いします。その後桶の水を流し、きれいな水ですすぎ洗いしてください。長時間水に浸けていると色落ちする可能性があるため、とにかくスピーディーに作業するのがコツとなります。
洗濯機で脱水する
きれいに折り畳んだままの状態で浴衣を洗濯ネットに入れ、洗濯機で脱水します。脱水時間が長いとシワが寄るため、30〜50秒程度を目安として脱水してください。
和装ハンガーで陰干しする
浴衣の型崩れを防ぐため、和装ハンガーやバスタオル用の大きなハンガーを利用して干します。
シワを伸ばすように全体を叩き、裾や襟などの細かな部分も整えておきましょう。浴衣の色褪せを防ぐため、直射日光の当たらない場所で陰干ししてください。
また、水に濡れたままでは少しずつ色落ちが進行してしまう場合もあるため、可能であれば扇風機を用意するなどして早めに乾かしきるのがおすすめです。
浴衣を乾かした後の保管方法
浴衣を乾かした後は、保管前にアイロンでシワを伸ばしましょう。仕上がりをパリッとさせたい場合はのりスプレーを使用します。アイロンがけが終わったら丁寧に畳み、着物・浴衣専用の保存袋に入れてからタンスや衣装ケースに収納してください。
まとめ
今回は、浴衣を自宅で洗濯する際にチェックすべき点や具体的な洗い方について詳しく解説しました。浴衣のほとんどは自宅で問題なく洗うことが可能ですが、中には洗えない素材・装飾のものもあります。洗濯前に洗濯タグや色落ちの有無を確認して、正しい方法で洗濯しましょう。浴衣を洗う際は、おしゃれ着専用洗剤で手洗するのがおすすめです。手洗い後は脱水のみ短めに洗濯機で行い、和装ハンガーを使用して陰干ししてください。夏祭りや花火大会で浴衣を着て自宅での洗濯を考えている人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。