スキルアップできると評判！着付け教室で取得できる資格の種類と費用
近年大人の習い事として人気の高い着付け教室。自分で着付けができるようになるとさまざまな場面で活躍する、もっと日本の伝統文化に触れたいと女性の間で評判が高まってきているのです。人によっては着付けに関する資格を取得したいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は取得できる資格とその費用について紹介していきます。
着付け教室に通って取得できる資格は全部で4つ
着付け教室で取得できる難度の低い資格が三級着付講師です。一定のカリキュラムをこなした後、実技と筆記試験を受けて合格したら三級着付講師になれます。
三級着付講師を取得すると、普段着やフォーマルな着付、他装といった基本的なことができるという証です。自分に着付けることができれば充分というのであれば、三級着付講師でよいでしょう。
二級着付講師認定証というのは実技、筆記を受けることで交付されるものになります。三級着付講師との違いは振袖や留袖、より高度な帯結びを学習しているということです。さらに上級者になって着付けを誰かに教えたいというのであれば、一級着付講師認定証というものもあります。
一級着付講師認定証は他者に着付けを教える技術及びその着付け教室の運営といった経営に関する内容、花嫁衣装やさらに高度な帯の使い方まで習熟する必要があります。
そして最後が着付け技能士という国家資格です。これは実技と筆記両方に合格する必要がありますが、さらに実務経験も求められます。一級を取得するのに必要な実務経験が一般人であれば5年、大学や短大、高校専科を卒業している場合は3年の実務経験が必要です。
他の物よりも取得するのは難しいですが、その分他の資格との差異が明確になっています。着付けに関して仕事をしていきたいのであれば、取得しておきたいものでしょう。
それぞれどれくらいの費用がかかってくるの？
資格取得をするためには、まず着付け教室に通って学ぶ必要があります。近年は動画サイトを見ながら自装の仕方を学ぶこともできますが、着付けの資格は他装もできなければいけません。1人でやるとなると自身で練習相手を探したり、どこが悪いのか修正したりということができなくなってしまいます。
しかも自身で着付けに必要な道具も集める必要があるため、かなりのコストがかかってしまうのです。着付け教室もそれぞれ費用は異なりますが、リーズナブルなところであれば月額1万円しないところもあり、中には1回の費用が2,000円というところもあります。
1年かけてしっかりと着物に関することを学びたいというのであれば、数十万円ほど費用はかかってきますが、そこは自分の目標や懐事情と相談しましょう。資格の受験費用もそれぞれの着付け教室によって異なり、一概にいくらとはいえません。
設定されている資格は、着付け技能士以外はすべて民間のものだからです。そのため複数の資格が乱立していて、これを取っておけば大丈夫！というものは着付け技能士以外にはないのです。
対外的に資格を取得していれば箔をつけることはできますが、なくても着付けの仕事をしていくことはできます。民間であっても受験費用は安くありません。着付け技能士二級であれば25,600円、一級であれば27,400円に設定されていて、民間のものもこれくらいかかってくるものもあります。
どのような着付け教室がよいの？やっぱり評判のよいところ？
着付け教室を選ぶ前に重要なのは、自分の目標を設定することです。自分がどこまでやれるようになりたいのか、何か資格を取得したいのかということを考える必要があります。そして自分の目標が達成できそうなところを選ばなければなりません。
そして、着付け教室を選ぶ際には評判だけではなく、着物や小物のレンタルをしているのかという点も重要です。最近は着付け教室ですべて貸してくれるというところも少なくありません。しかし、場所によっては全部自分で用意するようにいわれることもあるのです。
着物や小物のレンタルができないと自分ですべて用意することになるため、安い着付け教室でも結局高くついてしまうということになります。教室に通うのにかかる費用だけではなく、必要なものの条件までチェックするようにしましょう。
もちろん評判も重要な要素になってきます。最近ではインターネットで簡単に口コミも探せるため、事前に調べられるでしょう。評判の中でも注意してみたいのが着物の販売があるかどうかです。残念ながら、着付け教室で着物の押し売りをされたというケースは後を絶ちません。
生徒もここで断ったら、今後通いにくくなると思って断りにくくなってしまうのです。売る側も教室内で教師の方が優位であることを利用して強要してきます。もちろん自身でこれを着たい、使いたい、と納得して購入するのであれば問題ありません。きちんと口コミを見ながら判断するようにしましょう。
着付けは他の華道や茶道、舞踊に比べると短期間で習得でき、それでいて一生ものの技術として身につけることができます。自身で着付けられるようになりたい、誰かに着付けさせたい、着物に関わる仕事に就きたいというのであれば、きちんと学んでみてはいかがでしょうか。
