着付け教室に通うきっかけは?
着物は日本の国民的な衣装としてだけでなく、結婚式や成人式などでも着られる「第一正装」として知られていますが、実際に自分で着付けができる人はごく少数です。
これは、「着物を着るのは難しい」や「着物の手入れが面倒だ」という風潮が原因の一つとも言われており、着物文化は徐々に軽薄になってきていると言えます。
しかし、日本では正式な場所やお祝い事などで、着物を好んで着る人が多いもの事実で、自分で着ることが普及すればもっと着物が身近な存在になることは間違いありません。
着物を着ることで作法が身につき、姿勢や所作が美しくなるとも言われているため、特に女性はもっと素敵に見せるために着付けを勉強することをおすすめします。
習い事を通して着物と所作を学び美しさに磨きをかける
着物の着付けを習うきっかけとして多いのが茶道や華道などの習い事を始めたときです。
日本独自の文化の習い事では着物を着る機会が多く、習い事を始めたことで初めて着物に触れる人もたくさんいます。
茶道や華道、日舞、お琴や三味線などは、人前で発表する際に、毎回、着物を着ることが多いため自分で着付けられると大変便利です。
そういった習い事に興味がある人は、日本の文化である着物にも興味があると考えられるため、ついでに着物の着付け教室に通うと一石二鳥と言えます。
着物には様々な着方がありますが、訪問着や小紋のように、比較的、着やすい着物があるため、そこから始めると覚えやすいと言えます。
着物を着た際は、歩き方や食事の仕方など気を付けるべきマナーがあるため、そういった所作を習い事を通じて同時に学べるのは大変良いことです。
日本独自の習い事は、女性としての立ち振る舞いの美しさを習得できるとして若い人にも人気があります。
習い事を通して、着物の着方や文化、所作やマナーを学ぶことは美しい女性への第一歩と言えます。
成人式や卒業式を機に着物に触れる
初めて着物を着る機会として挙げられるのが、成人式や大学、短大の卒業式ではないでしょうか。
これまで、着物とは全く無縁の生活をしてきた人でも、「成人式に出席するから」や「卒業式に出るから」という理由で、着物を買ってもらったりレンタルする人が多いと思われます。
そこで着物の素晴らしさに目覚め着付け教室に通うことも一つのきっかけです。
成人式や卒業式では、女性は振袖の着物を着ることがほとんどです。
その時に着物を買ってもらったのならば、その後も着る機会を作らなければ大変勿体ないことになってしまいます。
なぜならば、振袖は未婚女性しか着ることができない正装であり、結婚後は袖を切って短くしないと着られないからです。
成人式や卒業式の後は、結婚式などで着る機会があるため、ぜひその時のために着付けを習うのも良いでしょう。
実際には、振袖の着付けは上級者向けと言われているため、初心者が自分で着られるようになるには相当の時間を要すると考えられます。
しかし、訪問着や簡単な着物の着付けを知っておくと、着物が乱れた時に自分自身で手直しすることも可能なため大変便利です。
自分で振袖を着られるまでいかなくても、正しい着方を知っているだけで、上品で美しい女性に見られること間違いなしです。
慣れてくると人に着付けてあげることも可能
「自分で着物が着たい」という希望で着付けを習った人が、人に着せられるようになったという話はよくあります。
例えば、子供の七五三や入学式や卒業式に出席する保護者のためなど「この人は着物の着付けができる」という噂が回れば依頼してくる人が多くいるはずです。
実際のところ、着物は自分で着るより人に着せる方がやりやすいとも言われており、人によっては、二人以上で着せ合いっこした方が着崩れしにくく綺麗に仕上がるという人もいます。
これは、着物を着る際に帯を力強く締めたり、強く引っ張って形を整える必要があるからです。
着付けの仕方は人それぞれのやり方があり、個人差がありますが、慣れてくると自分のやりやすい方法を見つけて相手に着付けてあげることも十分可能です。
そういった特技を生かして結婚式場や衣装屋で働くことも可能なため、一つの資格として勉強することもおすすめです。
着物は日本独自の文化であり、正装であり、美しい衣装として重宝されるべきものです。
着物は帯の締め方や着方で印象が変わるとても不思議な衣装とも言えます。
これは同じ布でいくつもの着方ができるように、古くから日本人が考えてきた知恵とも言えます。
そういった先人たちの知恵を学び、もっと気軽に着物が着られるように、習い事や成人式、卒業式をきっかけに着付けの技術を学ぶことをおすすめします。