着付け教室に通って師範免許を持つメリットとは?
着付け教室に通っている人やこれから通おうとしている人の中には、いずれ師範免許を取りたいと考えている人もいるでしょう。そこで今回は、師範免許を取る方法や、それを持つメリット、そして講師として働くときに知っておきたいことについて紹介していきます。
そもそも師範免許を取るためにはどうしたらいいのか
着付けの師範クラスになるためには、師範免許が必要になりますが、その免許とは国家資格である「着付け技能士(1級と2級)」を指す場合が多いと言えます。この着付け技能士という資格は、民間のものを含めた数多くある着付け関連の資格の中で最高位にあたるものであり、取得するためには長い学習期間と実務経験が必要になります。
学習期間に関しては、特に規定があるわけではありませんが、着付け師として実務に就くまでには着付け教室などでの勉強が必要になるでしょう。さらにこの資格を取得するためには2級で2年、そして1級で5年(大学や短大などを卒業している場合は3年)の実務経験が必要になるのです。そのため、国家資格の師範免許を目指すという場合であれば、数年~10年近い期間が必要になるということを覚悟しておきましょう。
また、全く何も知らない状態から師範クラスを目指すという場合は、まず着付け教室に通うところから始めることになりますが、その際は教室選びにも注意することが重要です。なぜかというと、着付け教室と一口に言っても、趣味的なレベルのところもあれば本格的なレベルなところもありさまざまだからです。したがって、師範免許を目指すのであれば、それ相応のレベルのところを選ぶ必要があると言えるでしょう。
そして実際にその教室に通うことで免許を取得できたのかどうかという評判や、教え方はどうかといった評判をネットなどで調べた上で選ぶことも大切です。
師範免許を取得するとどんなメリットがあるのか
着付けの師範免許は、主に国家資格である「着付け技能士」のことを指すと言えますが、これを取得するとどんなメリットがあるのかということも気になるところです。
まず挙げられるメリットは「着付け教室への就職がとても有利になる」ということです。この資格は数多くある資格のなかで最高のものとされているため、持っているだけで優遇される場合が多いと言えます。この資格は誰でも取れるわけではなく、長い修行と実務経験が必要になるものなので、持っているだけで信頼されますしプロフェッショナルだとみなしてもらうことができるのです。そのため、実際に取得するまでには苦労も多いと言えますが、取っておいて絶対に損をすることはないものだと言えるでしょう。
次に挙げられるメリットは「自分で着付け教室を開くことができる」ということです。着付け師や講師として働く方法としては、他人が運営している教室に就職する方法がありますが、師範免許を持っているのであれば自分で教室を開くことも可能です。どこかの賃貸物件を借りるなどして大規模に行うこともできますし、自宅で小規模に行うこともできるでしょう。
さらに挙げられるメリットは「自信を持って着付けをできるようになる」ということです。特に教室などで働かない場合でも、知り合いなどに頼まれたときに自信をもって着付けをすることができるようになると言えるでしょう。
師範免許を取った後に教室で働く際に知っておきたいこと
着付けの師範免許を持っていることの最大のメリットは、講師として働く場合に有利になるということだと言えます。しかし実際に教室などに就職する場合は、あらかじめ知っておきたいこともあります。
まず挙げられるのは「フルタイムで働かなければならない場合もある」ということです。着付け教室の中には自分の都合に合わせた働き方ができるシフト制のところもありますが、フルタイムで働く必要がある場合は、それができる状況にあるのかどうかを考えておく必要があるでしょう。
次に挙げられるのは「意外と体力が必要になる」ということです。着付けには力が必要になることもありますし、講義をするときも立ちっぱなしになることも多いため、意外と体力を要する仕事だということを知っておきましょう。
さらに着付けの師範や講師というのは人に教えることが仕事なので、説明力というものが求められる仕事だということも考えておくことが重要です。着付け教室の求人を探すときは「定期的な求人のチェックが必要になる」と言えます。
自分が目を付けている評判が良い教室があったとしても、講師の空きがないと求人が行われないというケースも多いため、定期的なチェックも大切になります。また、評判の良い教室は講師の空きが少ないことが多いケースもあるので、気長に空きを待つということも必要になるでしょう。
着付けの師範免許である「着付け技能士」を取得するためには、長い期間の修行と実務経験が必要です。師範免許を持つメリットとしては、着付け教室への就職が有利になることや、自分で教室を開けるといったことが挙げられます。
また講師として働く場合は、フルタイムの場合もあることや、体力が必要になることなどを知っておく必要があります。