秋におすすめの着物とは?季節に合ったコーディネートを伝授!
季節に合った着物の着こなし方法を知ることで、日本の四季を大切にできるようになります。現在は目まぐるしく変化している時代なので、あっという間に季節が過ぎ去っていく感覚を覚える人もいるでしょう。そのような人におすすめなのが、季節に合ったコーディネートをすることです。今回は秋におすすめの着物を紹介します。
秋に着る着物の選び方
春や夏とは異なり、落ち着いた色や柄を使用するようになります。凛とした大人の印象も与えられるので、それまでの季節とは異なる自分に出会えるでしょう。
季節感を大切にする
絵柄を季節に合わせることが大切です。着物を見た人が、思わず秋を連想させるようにするとよいでしょう。草木、花、月などは秋を象徴させるものです。積極的に着物の絵柄に取り入れましょう。また、絵柄だけで季節感を表現するのではなく、色も重要なポイントです。秋の風景にマッチしている色を適切に選択することがポイントといえるでしょう。
落ち着きのある色がポイント
春や夏のような鮮やかでインパクトのある色ではなく、秋はくすみ感を大切にした色を選択しましょう。春や夏に使用するパステルカラーやペールカラーにくすみ感をプラスするだけで、一気に秋めいた印象を与えられます。落ち着きのある色にシックな色味をプラスできればさらによいでしょう。たとえば、夏の空を連想させるブルーに、くすみ感をプラスすると、落ち着きのある秋の空に変化します。
また、秋に人気を集めている色は、ブラウン系です。ベージュは、大人の女性が楽しむ色として人気を集めています。柔らかさ、落ち着き、上品さを与えられる色だからでしょう。このような色を積極的に使用できる季節なので、ブラウン系の色が好きな人には適している季節となっています。
秋の草花を取り入れる
着物の絵柄は、洋服のようにワンポイントで楽しむものではなく、大きな絵画を着物全体で楽しめます。秋の草花を取り入れることで、彩りのある日本の秋を演出しましょう。紅葉や菊は定番の絵柄となっていますが、まだ着物に慣れていない人は、こちらの絵柄から挑戦してみましょう。
そして、秋の七草を意識して着こなすのもよいでしょう。気品さや永遠の愛という花言葉がありますが、まさに季節を表現しているのが分かります。花言葉を自分で調べてみることで、より深く着物を好きになれるでしょう。
秋におすすめの着物の色と柄
定番の花を思い浮かべて色を連想しましょう。柄も季節感を大切にします。
着物の色
紅葉や菊が定番となっているので、それらを連想させる色を取り入れましょう。たとえば、茶色、朱色、からし色などです。また、深めの紫色や緑色を取り入れると、凛とした印象を相手に与えられます。
紅葉
平安時代から、夏の疲れを癒す目的や収穫の無事を祈って鑑賞されていたのが紅葉です。現在でも、紅葉狩りや鑑賞のために足を運ぶようになっています。日本では昔から秋といえば紅葉というイメージが染みついています。そのため、着物の柄にも積極的に使用しましょう。
ポイントは、温かみのある色を選択することです。これにより、鮮やかな印象を与えられます。秋らしさを引き立たせていきましょう。
桔梗
こちらは秋の初めになると咲く花です。紫色をしているので、シックで落ち着いた印象を与えたい人におすすめです。訪問着として身に着けることが多くなっています。上品さも演出できます。
葡萄
秋に収穫される葡萄は、豊作の象徴として古くから親しまれています。丸い形をした木の実が、可愛らしさを表現しているので、柔らかい印象を与えたい人におすすめです。
秋に合った着物コーディネート
落ち着いた深みのある色を選択して、コーディネートを楽しみましょう。残暑が続く9月でも、秋色をプラスすることで季節感を演出できます。
自然界にある色を参考にする
秋の花、葉、実りなどを連想して、コーディネートに加えていきます。現在身に着けている着物や小物に、秋色をワンポイントプラスするだけで印象が大きく変化します。深みのある色を使用しましょう。
残暑から11月末頃まで楽しめる
秋が短くなったと言われることもありますが、残暑から11月末頃まで秋の着物を楽しめます。目安としては、お盆の頃に茶色を投入して秋の訪れを待ちましょう。夏帯も秋色にすることで、涼しげな印象を与えられます。
9月初旬はまだ暑い日々が続いているので、夏のように透け感がある着物を身に付けますが、色はベージュなどの秋色をプラスしましょう。モスグリーンやターコイズもおしゃれです。9月下旬になると夏の暑さは和らぐので、オレンジを投入しましょう。朝晩も冷えるようになるので、真綿の素材を選択します。10月中旬から徐々に暖色でまとめていきましょう。
まとめ
秋におすすめの着物を身に着けることで、時間を大切に過ごせるようになるでしょう。残暑から11月末頃まで秋の着物を楽しめるので、秋が短くなったと感じなくなります。オレンジ、ベージュ、モスグリーンなどの色が好きな人には待望の季節といえるでしょう。色だけではなく、秋の草花も取り入れてみましょう。自然界にある色を参考にすると、新しい発見が生まれるかもしれません。