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着物における植物文様の意味を紹介

公開日:2025/06/01  

植物

着物には様々な柄・模様があり、それぞれに古来より意味や願いが込められています。本記事では、着物の柄の中から「植物文様」に焦点を当てて紹介していきます。成人式や卒業式、観光で着る着物選びで悩んでいる人は、ぜひ本記事で紹介する植物文様の意味を参考にしてみてください。

植物ごとに文様の意味を紹介

植物の文様は、古くから日本の伝統的なデザインとして、さまざまな願いや祈りを込めて描かれています。

それぞれの植物が持つ特徴や歴史的背景を基に、縁起や意味が込められた文様は、着物や工芸品に多く用いられ、個々の植物が持つシンボリズムを通じて、吉兆や幸福を祈る象徴とされています。以下に代表的な植物文様の意味を紹介します。

葵(あおい)

葵は、太陽を仰ぐことを意味し、縁結びや出世を願う文様です。茎が長く伸びて葉をつける様子が「発展」を象徴しており、幸運を呼ぶ植物とされています。

紫陽花(あじさい)

紫陽花の文様は、愛情運や金運アップを意味します。花の形が蜂の巣に似ているため、金運を呼び寄せると有名です。

また、梅雨の時期に耐えて美しい花を咲かせることから、辛抱強い愛情の象徴ともなっています。

梅(うめ)

梅の花は逆境に耐える力を与え、安産祈願や心願成就を象徴しています。「産め」という言葉に由来し、結婚式の儀式でも花嫁が梅の文様を身につけることがあります。

柏(かしわ)

柏は、古い葉が落ち、新しい葉が出ることから、商売繁盛や子孫繁栄を象徴しています。神聖な木として尊ばれ、繁栄の象徴とされています。

桔梗(ききょう)

桔梗の文様は、五芒星を表し、魔除けや勝負運を意味します。五芒星は強い力を持ち、悪を祓うとされてきました。

菊(きく)

菊の文様は、不老長寿や無病息災を象徴します。強い除菌作用を持ち、太陽のように広がる形が、心身の充実を意味しています。

また、精神的な安定や気高さを表現する花としても有名です。

桜(さくら)

桜は五穀豊穣や富貴繁栄を願う植物です。桜の「さ」は稲の神様を意味し「くら」は神が宿る場所を表し、農業の豊かさと繁栄を象徴します。

笹(ささ)

笹は、常に青々とした葉をつけていることから生命力の強さを象徴し、立身出世を願う意味があります。また、幸運を集める象徴としても愛されています。

笹蔓(ささずる)

笹蔓は開運招福を意味し、竹の花を表すことから吉兆を呼ぶとされています。梅を表す花弁の数が6枚になることから、縁起の良い意味が加わります。

羊歯(しだ)

羊歯は、花や種子を持たず増殖することが不思議とされ、長寿や繁栄の象徴とされています。古代ローマから魔法の草として扱われていました。

芍薬(しゃくやく)

芍薬は、幸福を象徴する植物です。また、美しい人を意味し「立てば芍薬、座れば牡丹」と言われるように、優れた美を象徴する花です。

松竹梅(しょうちくばい)

松竹梅は強い生命力を象徴する松、冬でも緑を保つ竹、早春に花を咲かせる梅が組み合わさり、心願成就を意味する文様です。三寒三友として、厳しい時期にこそ強く生き、華を咲かせることを表しています。

菖蒲(しょうぶ)

菖蒲は、勝負運アップを意味する植物です。音が「勝負」に通じることから、この文様は勝利を引き寄せる力を持つとされています。

また、解毒作用もあり、魔除けとしても効果があるとされています。

水仙(すいせん)

水仙は、厳しい寒さの中でも咲くことから、逆境を乗り越える力を与える文様です。立身出世を象徴し、困難を乗り越えて成功を手にする意味が込められています。

竹(たけ)

竹は、強い根を持ち、四季を問わず緑を保つことから神聖視されています。

そして、心身の硬さや強さを象徴する文様です。お正月の門松にも使われ、神事に欠かせない存在です。

橘(たちばな)

橘は、長寿や子孫繁栄を意味する植物です。古事記にも登場し、不老不死を象徴する植物として描かれています。

また、果物のみかんとして親しまれ、鏡餅に乗せられるのもそのためです。

椿(つばき)

椿は、厄除けの力を持つとされています。冬でも緑を保ち、日陰でも花を咲かせることから神聖視されてきました。

魔除けの意味を持つ文様です。

鉄線(てっせん)

鉄線は、クレマチスとして知られています。しっかりとした蔓が鉄のような強さを持つことから、恋愛成就や夫婦円満を象徴しています。

末長く固い絆を結ぶことを祈願する意味が込められていることでも有名です。

南天(なんてん)

南天の文様は、難転を意味します。「難を転じて福となす」と言われ、逆境を乗り越えて幸運を呼び込む象徴となっています。

薔薇(ばら)

薔薇は、平穏無事を象徴しています。四季を通じて咲くことから長春花と呼ばれ、安定した春を表します。

愛と美の象徴としても親しまれ、花弁の色によって異なる花言葉を持っているのも特徴です。

藤(ふじ)

藤は五穀豊穣や子孫繁栄を象徴し、稲穂に似た花が豊作を願う意味を持っています。しだれ藤は、子孫繁栄の象徴としても使われてきました。

牡丹(ぼたん)

牡丹は、美しい女性を象徴し、富貴繁栄や不老長寿を意味します。百花の王として、幸福や繁栄を象徴する花として長い間親しまれてきました。

松(まつ)

松は、強い生命力を持ち、縁結びを意味します。常に緑色の葉を持ち、長寿の象徴として知られています。

万寿菊(まんじゅきく)

万寿菊は、不老長寿や良縁を象徴します。寿命が長く、良い縁を結ぶことを意味します。菊を丸く描いたシンプルなデザインが特徴です。

紅葉(もみじ)

紅葉は、勝負運アップや立身出世を意味します。秋を代表する植物であり、紅葉を見ることで体力やエネルギーが回復する縁起物とされています。

まとめ

着物に描かれた植物文様には、古来よりさまざまな願いや意味が込められています。たとえば、葵は縁結びや出世を象徴し、桜は豊穣や繁栄を願うものです。梅や菊は逆境に耐える力を与え、竹や松は強い生命力を象徴しています。これらの文様は、着物を通じて吉兆や幸福を祈る意図が込められ、個々の植物が持つシンボリズムを反映しています。成人式や結婚式、日常的な着物選びにおいて、これらの意味を意識することで、より深い感慨を得られます。

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