人気の帯の結び方とは?
着物を着る機会で多いのは、成人式の際の振袖と結婚式に招待されたときでしょう。
どちらも女性にとって晴れやかなうえに上品な印象を与える着物を着る、絶好のチャンスと言えます。
そのため、成人式のときと、結婚式をはじめとするお呼ばれのときに着物を着ていく際、人気のある帯の結び方にはどのような種類があるのかを知っておくのがおすすめです。
同じ着物と帯であっても、帯の結び方が変わるとがらりと印象が変わるのが着物の魅力といえます。
そのため、着付けをお願いする時には、こんな結び方にしたいという希望をあらかじめ決めておき、具体的に結び方の名前を告げることで着付けをしてくれる人もやりやすい上に、しっかりと勉強しているなと感じるはずです。
そうなると、これはしっかり仕上げなければいけないということで、いつもより気合を入れて着付けをしてもらえるかもしれません。
晴れの日を祝う成人式の時の振袖に合わせたい帯
成人式で着物を着るのが、子供のころ、七五三のお祝いで着物を着せてもらって以来だという女性も多いことでしょう。
成人式で着る着物といえば振袖ですので、振袖の帯結びは同じく振袖姿の大勢の新成人たちの中で目立つためには、しっかりと考えたい要素です。
振袖の帯結びは他の着物に比べると大ぶりで、華やかに仕上がるように結ばれるのが特徴です。
そもそも、おめでたいときに着る着物の代表といっていいものですので、帯もゴージャスに結びあげるわけです。
〇振袖の帯の結び方は大きく分けると3種類になります
お太鼓系の帯結びに、文庫系の帯結び、そして立て矢型の帯結びです。
それぞれに特徴があり、自分の一番好きな形で結んでもらうのがいいでしょう。
どれにするか迷うのは必至だから
★お太鼓系の帯結び
文字通り背中のお太鼓部分がとても印象的に仕上がる結び方で、清楚な雰囲気になるのが一番の特徴です。
そのため、成人式という晴れの日をおしとやかな雰囲気で迎えたい人には、最適な結び方と言えそうです。
★文庫系の帯結び
結んだ帯の左右が広がることから、かわいらしい印象になるのが特徴です。
成人を迎えたとしても、顔立ちが幼い女性や、背の低い女性なら、かわいらしさを引き立ててくれる結び方になると考えられます。
★立て矢型の帯結び
羽根の部分が背中を斜めに横切るという独特のスタイルに結ぶため、クールできりりとした印象を与えるのが特徴です。
落ち着いた色合いの振袖を着る場合や、背が高くてスタイルのいい女性なら、立て矢型の帯結びは洗練された印象を与えてくれることでしょう。
いずれの結び方を選んだ場合でも、さまざまなアレンジが可能ですので、清楚な中にも華やかさを加えたり、かわいらしさの中に大人感を出してみたりといったこともできます。
クールなだけではちょっと愛想がないかなと思えたら、アレンジにかわいい要素を盛り込めないか、着付けをしてくれる人に聞いてみるといいでしょう。
希望は立て矢型だけれど、かわいらしさも加えたアレンジをしてほしいといった要望を付け加えるのがおすすめです。
振袖の場合、この3つのいずれかから選ぶことになりますが、どれも人気のある結び方です。
お呼ばれや結婚式に人気の帯の結び方は
お呼ばれの席や結婚式に参列するときは、華やかでありながらも派手になりすぎないことも大事です。
〇ふくら雀
上品な中にも華やかさを演出してくれる帯の結び方がベストですが、若い女性に人気があるのはふっくらとしてかわいい印象になるふくら雀という結び方です。
雀は寒さを防ぐ時にふっくらと膨らむのですが、その様子を帯に見立てたところがなんともかわいい結び方なのが特徴です。
そのため、かわいい印象に仕上げたいときに人気のスタイルとなっています。
〇立て矢結びと文庫結び
立て矢結びは花嫁が和装をするときにもよく用いられる、印象的で目立つデザインの結び方ですので、結婚式にはぴったりです。
花嫁とかぶる白い洋服で参列するのはマナー違反ですが、帯の結び方は同じでも何ら問題はありません。
同じく文庫結びも、花嫁の帯の結び方に用いられますので、華やかな席での帯の結び方はある程度限られてくると言っていいでしょう。
〇二重太鼓
年齢を重ねて、落ち着いた美しさを演出したい女性には二重太鼓が人気です。
一重太鼓よりも格上になりますので、品のある落ち着いた帯の結び方としてよく選ばれます。
〇リボン太鼓結び
上の部分をリボン風にアレンジすると上品さの中にかわいらしさも加わりますので、あまり落ち着きすぎたくないという年齢の女性には、リボン太鼓結びがおすすめです。
〇まとめ
帯の結び方で人気のあるものを追求していくと、行きつく先は華やかでかわいく、ゴージャスであり、洗練された結び方ということになるのではないかと言えます。
どのような要素を重視するか、年代によっても人気のある結び方は変わりますし、女性それぞれで好みも異なります。
着物の柄に合った結び方というのもありますので、着付けを頼むときは希望を伝えつつも、着せてくれる人の意見も参考にするのがいいかもしれません。