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自然豊かな北海道で生まれた二風谷アットゥㇱ!どんな織物なのか?

公開日:2023/01/01  


今回の記事では、北海道で今も生産され続けている二風谷アットゥㇱを紹介していきます。二風谷アットゥㇱは、日本の中でも特に独特な気候をもつ北海道が育んだ日本を代表する伝統的な織物の1つです。今回の記事を読むことで、二風谷アットゥㇱの歴史や特徴、魅力を知れます。それでは紹介していきましょう。

木の皮から作られた二風谷アットゥㇱ

二風谷アットゥㇱは、北海道沙流郡平取町で生産されている織物です。通気性に優れていたり、水にも強かったり、天然繊維の中でも丈夫な方であったりという機能性の良さも兼ね備えています。二風谷アットゥㇱの原材料は、オヒョウの木の内皮からとった繊維です。使用用途は、昔は衣服として使用されることが多かったのですが、今では着物や前掛け、帯や小物といった工芸品として使用されることがほとんどになりました。

また、100年以上前から現在も同じ製作工程で作られていることも大きな特徴でしょう。他に特徴的な部分が、製作の最終部分にあたる織る工程です。二風谷アットゥㇱはアットゥシカラぺという機織り機を使っておられます。アットゥシカラぺは、腰織という独特な形をしています。

腰織は、繊維の一方を柱や机の脚などに括り付け、もう一方を機織り機に固定したら、当て布をした腰に糸を当て、自分のカラダで糸を張りながら織り進めていきます。余談にはなりますが、この二風谷という地名はアイヌ語の「二プタイ」という言葉が由来です。二プタイは「木の生い茂るところ」という意味を持っています。

アイヌ文化から受け継がれた歴史

続いて二風谷アットゥㇱの紡がれてきた歴史を紹介していきます。二風谷アットゥㇱが、沙流川流域で作られていたことがわかる最初の文献は18世紀始め頃のものです。この二風谷アットゥㇱは、当初アイヌの文化の女性たちが、自分の家族が厳しい寒さをしのげるようにという目的で作っていたものでした。というのもこの地域は非常に寒さが厳しく、冬場になるとその気温は、氷点下20℃を記録するほどです。家族のための衣服として使用されていた二風谷アットゥㇱですが、徐々に使用用途が幅広くなっていきます。二風谷アットゥㇱの特徴は水にも強く、通気性がよいことでした。

そのため二風谷アットゥㇱは、ニシンの漁場や、本州と蝦夷地を行き来した北前船の船員たちの作業着として知れ渡るようになります。また二風谷アットゥㇱは、交易のための産物としても活躍するようになります。沙流は地理的条件に恵まれておらず、他地域に比べて海産物の獲得量が豊富ではありませんでした。そのため、海産物に変わる交易品として手工芸が発達しました。そしてその中の一つが二風谷アットゥㇱでした。

そのように発展を遂げてきた二風谷アットゥㇱですが、近代に入ってからも生産は続けられます。その一つのきっかけが、1955年ごろにおこった民芸品ブームです。二風谷アットゥㇱも地場産業として注目されました。また二風谷アットゥㇱを次の世代へ継承していこうという動きも着実に進んでいます。その一つが1969年に設立された任意団体の「アツシ織物生産組合」です。この団体を中心に、二風谷アットゥㇱを製作できる後継者の育成や、製作物の販売が推進されています。また2013年には、北海道で初めて、経済産業大臣指定の伝統工芸品として二風谷アットゥㇱが選出されました。

二風谷アットゥㇱの魅力

最後に二風谷アットゥㇱが持つ魅力を紹介していきます。二風谷アットゥㇱの最大の魅力は、手作りだからこその温かさでしょう。二風谷アットゥㇱは全ての工程に人の手が介在するため、1つとして全く同じ作品はなく、それぞれが唯一無二の作品です。またその作業工程は莫大の時間と労力を要します。具体的には、樹皮を採取するところから始まり、採取した皮を釜で茹で、それを乾燥させ、一定の細さに割き、それを糸の形に整えていくなどのステップを踏み完成させます。

これは、化学繊維での大量生産が主流の現代に逆行していると言えるでしょう。糸を染める染料も、アカネやよもぎの葉、マリーゴールドと様々です。植物を使って染めることで、柔らかく温かみのある風合いが演出され、手作りならではの良さを感じられるでしょう。

また天然繊維ならではの、長く使えば使うほど馴染んでくる風合いも大きな魅力といえます。機械生産と違い、一つ一つの作品にズレや歪みもありますが、それは作り手の感性が表れているとも言え、その表現の違いを楽しめることも大きな特徴の一つです。

まとめ

今回は、アイヌ民族が育み、長い歴史の中で使用用途を広げ発展してきた、北海道初の経済産業大臣指定の伝統工芸品である二風谷アットゥㇱの歴史や特徴を紹介してきました。気の遠くなるような時間と労力をかけ、一つ一つ手作業で作っているからこそ出せる温かみのある風合いが大きな魅力でした。またすべて天然素材で作られていることも、身に着ける人に贅沢な気分を感じさせてくれるでしょう。ぜひ着物の帯などとして着用してみて、日本で育まれてきた伝統工芸品の美しさを体感してみてはいかがでしょうか。

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