独学で着付けを学んでいくメリット・デメリットについて解説！
「#着物女子」とインスタグラムで検索すれば、数十万件の投稿がヒットします。日常的に着物を着用する人は少ないですが、着物の持つ奥ゆかしさや着物を着こなせることへの憧れから、着付けを学ぼうとする方も多いかと思います。この記事では「これから着付けを学んでみたい！」という方向けに、おすすめの情報を紹介しています。
独学で着付けを学んでいくメリット
着付けを独学で学んでいくメリットは、お金と時間の節約です。独学で学ぶおすすめの方法は、YouTube等のSNSを活用することです。YouTubeで「着付けやり方」と検索をかけるだけで、数多くのハウツー動画がヒットします。
また、疑問に思うことなどがあれば、Twitterで検索をかけたり、詳しそうな人にDMで質問することもできます。着付け教室に通うとなると、受講料や教材費、教室までの交通費はもちろんのこと、教室によっては、着物を着用しての食事会やパーティーなどのイベントがあるため、別途お金が必要になったり、教室で知り合った方たちとの交際費までかかる場合があります。主婦や会社員の方は、忙しい合間を縫っての教室通いとなるので、長期的に通うとなった場合、気力の維持が難しくなるかもしれません。
また、毎回着物や帯、小物類などの荷物を持ち込むことも、わずらわしく感じます。そのため、スマートフォンひとつあれば、時間と場所を選ばず学べる独学のメリットは、大きいのではないでしょうか。SNSが苦手だったり、インターネットでの検索に慣れていない方には、書籍やDVDで学ぶ方法をおすすめします。多少の費用はかかりますが、SNSと同じくマイペースで取り組めるほか、着付け初心者の方が、段階的に学べるよう作られているため、効率よく着付けを学ぶことができます。
独学で着付けを学んでいくデメリット
着付けを独学で学んでいくデメリットは「知らないことは検索できない」「誤った情報に気付けない危険性」「効率がよくない」の3点があります。たとえば、着物の締め付けがきつくて、着崩れしない程度にゆったり着たいときには、腰紐は指3本が入る程度になるべくきつく締めるのに対し、腰紐以外の紐は食事をしても、きつくならない程度にゆとりをもって締めるといったような着付けの豆知識があります。
こういった着付けのポイントは数多くあり、実際に着付けをしてみないと気付かなかったり、人から指摘されて初めて気付くこともあります。この「たとえ」だけでも「着物ゆったり着る」などの検索ができればいいのですが「普段の洋服と違い、着物は多少の締めつけ感があるもの」という先入観があれば検索するという考えにも至らない可能性もあります。
または、こういったポイントをすべて押さえようと「着付け豆知識」「着付け雑学」などで検索しても、無数に出てくる情報のなかから、自分にとって必要、かつ正確なものだけを抽出するだけで大変な労力となり、そもそも現実的ではありません。着付けに関する基礎的な知識がない方にとって、独学で学んでいくことはハードルが高いのかもしれません。
正確な知識・スキルを学びたいなら教室に通うのがおすすめ
やはり正しい着付けを学ぶためには、教室に通い講師の方から直接教わるのが効率的です。机上の学びだけならスマートフォンやテレビのスクリーンを眺めるだけでも充分かもしれませんが、着付けの学びは単に手順を知るだけではなく、袖に腕を通す感触や帯紐を締めた感覚など、手や体を使って実際に着物に触れて学ぶものです。そのため、言葉や文字、映像だけでは伝わらない部分も多く、実際に講師の方から教わることで学び取れることもあります。
また教室に通うことで、同じように着付けを学びたいという方たちと出会えるのも、教室に通う魅力のひとつです。着付けまで習う場合は、受講者同士でも着付けをするため、和気あいあいとした雰囲気のなかで着付けを学ぶことができます。ほかの受講者の方たちとの交流が深まることで、単に着付けを学びたいという思いから「着付け仲間と着物でお出かけしたい、お茶会に行きたい」など、次のステップへと進む可能性も充分にあります。
ただ、そういった雰囲気が苦手と感じる方も多いかと思います。そういった方や、もっと効率的に着付けの知識やスキルを学びたい方には、個人レッスンがおすすめです。グループレッスンに比べると費用はかかりますが、その分、きめ細やかな指導が期待できます。講師の方とのマンツーマンなので、着付けを行っている最中に細かなアドバイスや訂正が受けれるほか、気になることなどがあれば、その場で聞くこともできます。グループレッスン、個人レッスンのどちらにしても、独学で着付けを学ぶよりかは教室に通う方が、正確な知識やスキルが学べます。
昭和の時代は、親から子へと着付けを教えることが多くありました。時代は変わり、日常的に着物を着る機会はぐっと減りましたが、逆にそこに魅力を感じるという方も多いかと思います。現代では、着付けを学ぼうと思えばスマートフォンひとつで、ハウツー動画の視聴や教材の購入、教室もすぐに見つけられる便利な時代です。あなたにとっての最良な「着付けの学び」に出会えることを願っております。
