男性でも着付け技能士の資格は取れる?
世の中にはいろいろな資格がありますが、その中で着付けに関する資格の一つが着付け技能士と呼ばれる資格です。着付けの世界で働いていく場合、取得しておいて決して損はない資格と言えるのですが、誰でも取得できるものなのでしょうか。
そもそも着付け技能士とはどういった資格か
着付け技能士は、実は国家資格の一つで、厚生労働省の認可を受けて取得することができる資格となっています。現在は2種類に分かれており、一級着付け技能士、二級着付け技能士となっていますが、試験を受けて合格しなければ取得はできません。
試験自体社団法人全日本着付け技能センターが実施しますが、実際に試験を受けるためには一級の場合は実務経験5年、大学・短大・高専卒業の場合は実務経験3年という条件があります。また二級に関しても実務経験2年となっており、基本的にこの資格を取得するためには2年から5年の実務経験が要求されます。
ただ免除規定もあり、一級の場合は学科試験に合格したら一級・二級の学科試験の全部が免除、二級場合は学科試験に合格したら二級の学科試験の全部が免除されます。ただいつまでも免除されるわけではなく、学科試験の合格びから2年を経過する日が属する年度の末日までにおこなわれる実技試験に合格しなければなりません。
またこれ以外にも民間がおこなう検定試験などに合格していれば特例講習を受けて終了試験に合格すると学科試験は免除ということになります。
この試験に合格することによって着付け技能士の資格を取得できれば、着付けに関する技能を持っていることが証明されます。また実務経験も証明できるようになるので、着付け関係の仕事の幅が格段に増えていくなどのメリットもあります。
男性が取得することはできるようになっているか
資格自体は年齢制限が設けられている場合は多くありますが、性別での制限が設けられている場合はかなり少ないというのをご存知でしょうか。
現在日本で女性が取得することができて男性が取得することができない資格というのは、助産師の資格だけと言われています。これは、女性以外の助産師を求める妊産婦がいない、つまり需要がないので取得することができないというのが大きな理由となっています。
では着付け技能士に関してはどのようになっているかというと、この資格自体は男性でも取得することはできます。そもそも着物は女性だけが着るものとは限られていないので、男女どちらの技能士を求める人も出てくる可能性があるからです。したがって性別による制限は全くないので、着付け技能士の資格を取得したいと考えたら、性別に関係なく誰でも取得することは十分可能です。
男性の着付け技能士のメリットを知ろう
資格自体は女性でも男性でも取得することができる着付け技能士ですが、女性ではないメリットがあるというのをご存知ですか。一般的に美容院や写真館では女性がおこなう場合が多くなっていますが、舞台などでは男性の着付け技能士が活躍している場面も少なくありません。
着物を着るためにはある程度の力が必要で、紐を結んだりするときにどうしても力が必要となりますが、女性と比べるとその際に力が強いので仕上がりがきれいになるからです。そして動いたとしても着崩れしにくく、舞台などで着る場合はかなり重宝される場合も決して少なくありません。
したがって、しっかりと力強く引っ張ったりしてくれるということから、敢えて男性の着付け技能士に着付けをお願いするという人もいる程です。もちろん着物の着付けを習う人は女性のほうが多く、着付け教室に通う人も女性のほうが多いのが現状です。
しかしこの資格自体は男性でも取得することができるようになっており、さらに男性だからこそできる内容も少なくありません。したがって需要もかなりあると言うことができるので、将来的に着物関係で働きたいという人には、ぜひ取得しておいて損はない資格だと言えます。
着付け技能士というのは着付けに関する知識・技術があるということだけでなく、実務経験があることも証明できる資格です。現在一級と二級の資格が設けられており、それぞれ学科試験と実技試験を受け合格したら取得できます。
資格には助産師のように男性が取得できないものもありますが、着付け技能士に関しては性別制限は全く設けられていないので男性でも取得可能です。確かに着付け教室に通う人の割合を見てみると女性のほうが多くなってしまう傾向にありますが、男性だから通えないわけでもありません。
力強く紐を引っ張ったりして着付けができるので、美しい仕上がりと着崩れしにくいなどのメリットもあり、いろいろな場面で活躍することができます。したがって、将来敵に着物関係で働きたい人や活躍したい人などは、着付け技能士の資格は一生ものの資格で取得しておいて損はないと言えます。