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着物と呉服の違いは?言葉の歴史と意味を解説

公開日:2026/01/01   最終更新日:2026/01/06

着物と呉服

着物と呉服は、現代においてはほぼ同じ意味で使われがちな言葉・概念です。しかし、それぞれに異なる歴史と意味を持つことをご存じでしょうか。本記事では、着物と呉服の歴史・意味を紐解くとともに、現代における違いまでまとめて解説します。本記事を読んで、着物文化への理解を深めてください。

着物の歴史・意味

着物という言葉は、時代や文脈によって大きく3つの意味で使われています。

身につけるもの全般

まず第一に、元々の「着物」は「身につけるもの全般」、すなわち衣類全体を指す言葉でした。江戸時代までの日本では洋服が存在しなかったため、すべての服装は「着物」と呼ばれており、日常生活においてもこの意味で使用されることがありました。例えば現代でも銭湯の脱衣所では「着物はこちらで脱いでください」といった表現が見られ、衣類全般を指す古い名残が残っています。

和服全般

第二に「和服全般」を指す言葉としても使われます。明治時代以降、日本に洋服文化が入ってくると、従来からの和服と新しい洋服を区別する必要が生じました。こうして、従来の日本の服装は「着物」新しい西洋風の服は「洋服」と区別されるようになったのです。現代においても「和装」を大きくまとめる言葉として「着物」が使われており、礼服の振袖や留袖、浴衣、作務衣、羽織、袴、舞台装束など、日本の伝統的な衣服全般を含む考え方が根付いています。

外出着向けの和装

第三に、より細かい分類として「外出着向けの和装」を指す場合があります。この場合の「着物」は、留袖、振袖、訪問着、色無地、小紋、男着物など、正式な場や外出時に着用する和服を指し、浴衣や甚平、作務衣などは含まれません。浴衣や甚平はもともと家の中で着る軽装として作られたもので、下に長襦袢を着る正式な着物とは異なる扱いです。

現代の浴衣は外出着として着られる場合もありますが、基本的には夏季の衣服としての位置づけであり、正式な着物とは区別されます。甚平や作務衣も同様にカジュアルウェアとして扱われ、着物としてのサービスやイベントでは除外されることが多いのです。

呉服の歴史・意味

「呉服」という言葉は、日本の着物文化において長い歴史を持つ専門用語であり、時代とともに意味が変化してきました。

元は呉から伝わった織物という意味

もともとは、中国の古代王朝「呉」から伝わった織物の技術に由来しています。服のデザイン自体が中国風であったわけではなく、素材や織り方が伝来しました。呉の技術による織物は、現在でいう絹(正絹)の高級織物を指すもので、これを用いた着物が「呉服」と呼ばれるようになりました。

当時、絹は非常に貴重な素材であったため、呉服は高級衣料として扱われ、庶民が日常的に着用する木綿や麻の織物は「太物(ふともの)」と区別されたのです。このように、かつては「太物屋」と「呉服屋」がそれぞれ庶民向けと高級向けの反物を専門に扱っていたのです。

反物や着物を扱う店舗全般を呉服屋と呼ぶように

時代が下るにつれ、太物も呉服も一手に扱う「太物呉服屋」が登場し、徐々に木綿や麻といった素材にかかわらず、反物や着物を扱う店舗全般を「呉服屋」と呼ぶようになりました。これは、高級感のある「呉服」という言葉を使った方が店のイメージ向上につながるためです

また、かつては反物を買って仕立て屋で着物に仕立てるのが一般的でしたが、時代の変化に伴い、仕立て済みの着物、いわゆる「お仕立て上がり」の需要も増えていきました。その結果、呉服屋では反物だけでなく、仕立て済み着物も扱うようになり、扱う品目が拡大していきました。

現代における着物と呉服の違い

現代における「着物」と「呉服」の関係は、言葉の成り立ちや店舗形態の変化によって多様化しています。昭和時代頃までは、着物を販売する店は一般的に「呉服屋」と呼ばれ、反物から仕立てるスタイルを主力とする老舗店舗が中心でした。こうした呉服店では、正絹や麻、木綿といった伝統的な素材の着物から浴衣まで幅広く扱う傾向があり、反物の販売や仕立て注文が店舗の中心的業務でした。

しかし平成以降「呉服」という言葉に馴染みのない人が増えたことから、近年は「着物屋」「着物店」といった名称を用いる店舗も増えています。こうした新しい店舗では、仕立て上がりの既製品やアンティーク着物を専門に扱うケースが多く、反物を扱わない店舗も少なくありません。また、化繊や木綿のカジュアルな着物や普段着きものを中心に扱うこともあり、比較的若年層をターゲットにした店舗も存在します。

しかし「着物店」「呉服店」の区別はあくまで傾向であり、明確な定義があるわけではありません。例えば京都で長年営業している老舗の着物屋もあれば、ネット上に新しく登場した呉服屋も存在します。現代では和装文化を知らない層も増えており、「着物」と「呉服」の意味や使い分けはさらに曖昧になりつつあります。このため、店名や呼称だけで商品の性質や対象層を判断することは必ずしも正確ではなく、現代の和装市場は多様化していると言えるでしょう。

まとめ

着物と呉服は現代ではほぼ同じ意味で使われることが多いものの、それぞれに異なる歴史と文化的背景があります。着物は元々「衣類全般」を指す言葉として始まり、和服全般や外出用の正式な和装を意味するように変化してきました。一方、呉服は中国の呉から伝わった絹織物に由来し、当初は高級着物や絹織物を扱う専門店を指していました。時代とともに呉服屋は扱う品目を広げ、現代では和装全般を意味する言葉として定着しています。現在は「呉服屋」「着物店」といった店名も多様化し、老舗から若者向けの既製品専門店まで幅広く存在しています。呼称の違いはあくまで傾向であり、どちらも和装文化全体を支える重要な存在です。

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