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関東と関西で着物文化は大きく異なる!?それぞれの違いについて解説

公開日:2025/06/15  

着物文化

同じもの・文化でも、関東と関西で様式が大きく異なるケースはよく見受けられます。そして、着物文化も関東と関西で様式が異なるものの一つです。関東と関西では、帯の巻き方から襦袢の仕立て方まで、多くの点で着物の文化・好みが異なります。本記事では、地方ごとの着物文化の違いについて、ポイント別に詳しく解説します。

帯の巻き方の違い

帯の巻き方には、関東巻きと関西巻きがあり、それぞれに異なる特徴と背景があります。関東巻きは、体を軸に時計回りに帯を巻く方法で、関西巻きは反時計回りに巻く方法です。

巻き方の違いには、歴史的な背景や文化的な理由があるとされています。たとえば関西では公家文化が中心で、帯を巻く際にお付きの人が右ききの巻きやすさを考慮して巻いたため、反時計回りの関西巻きが一般的となりました。

一方、関東では武士文化が主流で、刀を差した際に帯が引っかからないように工夫された結果、時計回りの関東巻きが広まったとされています。

また、帯の柄や色の出具合に応じて巻き方を変える場合もありますが、表裏両方に柄がある帯も多いため、どちらの巻き方も可能です。このように、帯の巻き方には文化的背景と実用的な工夫が反映されています。

襦袢の仕立ての違い

襦袢には関西衿と関東衿があり、それぞれに異なる特徴があります。関西衿は、普段よく見かける襦袢の形状で、衽(おくみ)があり、別衿が付いているのが特徴です。

これに対し、関東衿は「通し衿」と呼ばれ、衿が裾まで通じている形になっており、主に男性用の長襦袢で使われます。関西衿は、衿が合わせやすいため着付けが簡単になるのが利点です。

一方、関東衿は衽がないため、身幅が余分に広がらず、スッキリとした着姿になります。どちらの衿を選ぶかは、着やすさや好みによるため、自分に合った襦袢を選びましょう。

目的やシーンに応じて使い分けるのが襦袢選びのポイントで、どちらが優れているというわけではありません。

喪服の違い

喪服に使用される生地には現在縮緬が主流ですが、昔は関東では羽二重、関西では縮緬が好まれていました。また、喪服は黒い生地に五つ紋が付いたものが一般的ですが、黒といってもその染色方法によって微妙に異なります。

関西では、紅を染めてから黒を染める紅下染めが使われ、柔らかな色合いが特徴です。一方、関東では藍を染めてから黒を染める藍下染めが主流で、スッキリとした色合いが好まれました。

近年では、草木染めや泥染めなど、さまざまな染色方法が使われるようになりました。伝統的な染め方にとらわれず、個性や好みに応じた喪服が選ばれるようになっています。

足袋の違い

足袋には関東型と関西型の二つのタイプがあり、それぞれに特徴と好みがあります。

関東型の足袋は粋を重んじ、足が細く、すっきりとした印象を与えるように作られます。具体的には、表地をわずかに底に回すことで、足元が細めに見えるよう工夫されています。

一方、関西型は丈夫さを重視し、長持ちすることを目的に作られています。表地を底に回さず、全体的にふっくらとした形状が特徴で、耐久性が高く傷みにくい構造となっているのです。

以上のように、関東型は見た目の美しさやスタイルを重視し、関西型は実用性や耐久性を重んじるという点でそれぞれ異なるアプローチがなされています。

家紋の違い

家紋は家を表す重要な紋章として知られていますが、関西には女紋という、女性だけが使う紋の存在があります。女紋は、家紋とは別に女性に伝承される特別な紋であり、主に関西で使われてきました。

女紋の風習は関東とは異なり、関東では嫁入りの際に実家の父親の家紋を使用するのが一般的です。対して関西では、家紋に加えて、女性から女性へと受け継がれる女紋もよくつけられていました。

女紋の起源にはいくつかの説があります。説の一つには、江戸時代に夫婦が離婚した場合、男の子は父方、女の子は母方に引き取られるという風習があったため、女性が自分の家紋とは別に女性系の紋を持つことが重要視されたことがあげられます。

また、関西の商家においては、外部から有能な入り婿を迎え入れ、家を継がせる女系相続も女紋に関係しているといわれています。以上の背景から、家系にこだわる関東に対して血筋を重視する関西では、女性にも独自の紋が伝えられるようになったとされています。

まとめ

関東と関西では、着物文化に大きな違いが見られます。帯の巻き方や襦袢の仕立て、喪服の染色方法、足袋のデザインなど、各地の歴史的背景や文化に根ざした特徴が反映されています。関東は粋やスッキリとしたスタイルを重視し、関西は実用性や血筋、家系を大切にしたアプローチがよく見受けられます。とくに、関西の女紋など、女性に伝承される独自の文化もあり、地域ごとの着物文化には深い歴史と背景が存在します。以上の違いを理解すれば、着物を通じて日本の伝統をより豊かに感じられます。本記事が、関東と関西の着物文化の違いを知る機会になれば幸いです。

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