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成人式後の着物のお手入れ方法とは?保管方法についても解説

公開日:2024/05/15  

成人式後の着物のお手入れ方法

 

着物は日本の伝統的な衣装であり、とくに成人式では振袖が着用されることが一般的です。しかし、一度しか着ない予定の振袖でも、その後のお手入れが重要。この記事では、成人式後の振袖のお手入れ方法と正しい保管方法について詳しく解説します。成人式後の振袖の正しいお手入れ方法について知りたい方は最後までお読みください。

成人式後のお手入れが必要な理由

成人式で振袖を着た後、すぐにクリーニングは必要なのか?と疑問に思う方もいるでしょう。実際、振袖を数時間しか着用していなくても、外気の汚れや着物に触れた汗や皮脂が着物に残ります。これらの汚れや湿気が後々シミとして浮き上がり、また、カビの原因となる可能性があるのです。

振袖を長く美しく保つためには、着用後のお手入れが欠かせません。振袖はとくに袖底や裾など、気が付かないうちに汚れやすいのです。頻繁に着るものではないため、気が付かないところが汚れていた場合、保管中に汚れが拡がり、シミやカビにつながる可能性が高まります。

汚れや汗の染み抜きのタイミング

振袖だけでなく、長襦袢や帯、草履などの小物もケアが必要です。とくに長襦袢の衿、袖、裾は汚れやすい部分で、頻繁に着るものではないため、知らないうちに汚れがついてしまうことがあります。

使用後にメンテナンスしておきたい小物

小物も同様のタイミングでメンテナンスすると、長く使えます。

・半襟

半襟は長襦袢に付けたままクリーニングできるお店が多いです。

・草履

乾いた布で全体を拭いて汚れを落とし、湿気に弱いため乾燥後に保管します。

・足袋

中性洗剤で手洗いし、頑固な汚れがあれば浸け置きしてしっかり落とします。

・肌着・裾除け

洗濯表示に従って洗濯し、乾燥させます。その際に、残った汚れが黄ばみの原因になるので注意が必要です。

・バッグ

乾いた布で拭き、困難な汚れはクリーニング店に相談するのがおすすめです。

・ショール

陰干しをして湿気を取り除き、取れない汚れがあればクリーニング店に相談しましょう。

成人式後の簡単なお手入れ方法

成人式後、振袖や帯、長襦袢をすぐにクリーニングに出すのが理想的ですが、着用後にできる簡単なお手入れもあります。まず、着物や小物をハンガーにかけて湿気を飛ばすことが大切です。直射日光の当たらない風通しのよい場所で干すと、生地のたるみや色ヤケの防止になります。

成人式後、振袖や長襦袢の汚れを確認するポイントは衿、袖、裾の3か所です。とくに衿元は一番汚れやすく、袖底を汚しやすい場所でもあります。見えない汗染みがあるかもしれませんので、専門店でクリーニング・汗抜きをして、気になる点が見つかればそのままクリーニングに出すとよいでしょう。

汚れや汗の染み抜きは早いうちにお手入れをすると断然落ちやすいというメリットがあります。時間が経ち、変色した汚れは完全にきれいに落とすのが難しく、料金も倍以上かかる場合があるのです。振袖は着用後すぐにクリーニングに出すことが、長く着用できる秘訣といえます。

クリーニングに出す場合は?

振袖を着用後、気になる汚れやシミができた場合、どのようにクリーニングに出せばよいのでしょうか?振袖のクリーニングには丸洗いとシミ抜きの2つの方法があります。こちらでは、それぞれの違いや料金相場を詳しくご紹介しましょう。

丸洗い(まるあらい)

振袖の丸洗いは、有機溶剤を使用したドライクリーニングの一種です。衣服全体を洗う方法であり、食べこぼしやファンデーションなどの油汚れを効果的に落とします。ただし、水溶性の汗汚れなどは落としきれないため、一般的に「着物をクリーニングに出す」という場合は、この丸洗いのことを指すのです。

シミ抜き

食事中の食べこぼしやファンデーションのシミ、雨や泥によるシミなど、さまざまな原因で振袖にシミができた場合に利用されるクリーニング方法です。シミの種類によっては早めの対処が重要であり、そのままにしておくと変色の原因となります。また、早めにクリーニングすると料金も安く済むでしょう。

振袖の正しい保管方法

振袖を長く美しく保つためには、正しい保管方法が重要です。こちらでは、振袖の保管において注意すべきポイントを解説します。

正しくたたんで、「たとう紙」などで包む

振袖を保管する際は、丁寧にたたみ、吸湿性に優れたたとう紙で包むことが大切です。これにより、シワを防ぎながら振袖や帯、長襦袢を保管できます。古くなったたとう紙は定期的に取り替えましょう。

半年~1年に一度は虫干しを

湿気は振袖や小物の大敵です。半年から1年に一度、湿度が低く晴れた日に虫干しを行いましょう。たとう紙を開いて中身を定期的に確認し、引き出しを開けることで湿気対策ができます。

着物専用保管袋

振袖を専用の保管袋に入れて保管する方法もあります。この袋には除湿剤や虫よけ剤がセットになっていることがあり、省スペースで振袖を保管できるのが魅力です。ただし、袋のサイズには注意が必要で、振袖の袖が入るか確認しましょう。

風通しのよい場所に保管

振袖の保管場所としては、和ダンスや桐たんすが理想的です。木製のタンスは呼吸をしているため、湿気がこもりにくく、カビや虫害のリスクを低減できます。また、風通しのよい場所に保管することも大切です。

まとめ

振袖は一生に一度の成人式でしか着用しないかもしれませんが、その後のお手入れが美しさを維持するためには欠かせません。成人式後、すぐにクリーニングをするか、簡単なお手入れをすることで、汚れや湿気からくるシミやカビのリスクを軽減できます。

正しい保管方法も知っておくと、長い期間振袖を美しく保てるのです。振袖を大切にし、伝統と美しさを守り続けましょう。

 

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