着付け教室入会はその場で決めない?最初に行く心構えを評判から学ぶ
日本人の正装として昔から冠婚葬祭の場や式典などで身に付ける機会がある着物は、着付けの知識や技術がないと自分で身につけることは難しいです。もっと身近に着物を楽しみたいという方を中心に、着付け教室に通う方が増えてきています。そこで、今回は着付け教室を選ぶ際のポイントや確認すべきことを詳しくご紹介していきます。
着付け教室の選び方をチェックしよう
一般的に着付け教室は大きく分けて4つの運営形態があります。大手着付け教室が運営する教室、呉服屋など着物に関する団体が運営している教室、マンツーマンで指導を受けられる個人運営の教室、インターネットを通じて気軽に受けられるオンライン教室です。このように着付け教室を選ぶ際には、どのような形態で学ぶことができるのか、それぞれの特徴やメリット、デメリットをきちんと理解した上で利用しやすい教室を選ぶことから始めるようにしましょう。
教室を選ぶ際に必ず決めて欲しいことが、最終的に目指す目標を最初にしっかり設定しておくことです。基本となる着付けを自分で行うことができるようにすることを目標とするのか、着物に関するプロや着付けの指導者を目指すかによっても勉強するべき内容は大きく異なります。
そのため、自分の目標に合った内容を学べる教室を選ぶことがとても大切です。着物を着ると一言でいっても、教室によっては独自の器具を使って着付けを行う場合があります。そのような器具を使うスタイルでよいのか、器具を使わず腰紐だけを使った本来の着付けを学びたいかもきちんと決めておきましょう。
さらに、教室を選ぶ上のポイントとして、個人指導なのかグループ指導なのかも確認しておくべきことです。個人指導であればマンツーマンでじっくり指導を受けられるというメリットがありますが、受講料が高くなりがちです。グループ指導は講師が複数の生徒に対して着付けを指導するので、個々の生徒に対して目が行き届きにくい反面多くの人と一度に学ぶので楽しみながら受講できるメリットがあります。
まずは体験入会で教室の雰囲気を知ろう
最初にいろいろな運営形態の着付け教室を調べた上で実際に教室の雰囲気を見てみたいと感じた際には、まずは無料体験入会に参加してみることをおすすめします。大手の着付け教室では入学前の無料体験入学を開催している場所が大半なので、体験レッスンを受けて教室の雰囲気やどのような指導をしているか、どのようなシステムで運営されているかなどを詳しく知ることができます。
実際にその教室に通っている生徒さんがいるグループ指導に参加してみると、普段の雰囲気を知ることができるので、実際の教室の雰囲気をするよい機会となるでしょう。また、同じ教室に通う生徒さんと話す機会があれば、講師の方の指導やどれくらいの期間通っているか聞くことができ、その教室が通いやすいかどうかを判断する材料になるかもしれません。
大手の着付け教室ではホームページが必ず用意されていますし、資料請求なども行えますが、実際に体験しなければわからない雰囲気や講師の人柄などを知るためにも体験入会は大切です。体験入会を受ける前に教室に質問したいことをピックアップしておくと、レッスン当日に聞きたいことを漏らさずに講師や教室のスタッフに確認できるでしょう。たとえば、月謝や基本料金以外に発生するオプション料金の有無、着物や小物の貸し出しはあるのかなど詳しく聞いておくと、後々トラブルが発生する心配がなくなります。
その場ですぐに入会するのではなく評判なども調べることが大切
大手の着付け教室では、無料体験入会を実施している場合が多いので、まずは足を運んでみることをおすすめします。実際に行われている着付け講座を体験してみて、教室の雰囲気や講師の人柄に安心感を得た場合はそのまま入会してみようと感じる方も非常に多いようですが、その場で入会することはあまりおすすめできません。
一度保留にして他の教室もチェックしてみることをおすすめします。着付け教室はさまざまな運営形態があり、教室によって学べる内容やかかる費用も異なるからです。大手の着付け教室の最大のメリットは、駅前などアクセスしやすい場所に教室があることが多いほか、着付けに必要な着物や小物を貸し出ししてくれるので、手ぶらで通うことができるなどさまざまなメリットがある点です。
しかし、個人教室や自治体が運営している講座に比べると月謝が高く設定されていることも多いので、費用を抑えて学びたいという方には向いていません。いろいろな教室を比較するだけでなく、実際に通っている生徒さんの口コミや評判なども参考にするとよいでしょう。
口コミ評価では利用者の教室のよいところや、悪いところがわかりやすく紹介されているので、自分が決めた目標をきちんと達成できる教室なのかを把握するために、評判を調べることも非常に大切です。着物の着付けは一長一短で身に付けることができる技術ではないため、最短でも3ヶ月はしっかり学ぶ必要があります。そのため、計画的に学ぶためにも教室選びは非常に大切な要素です。
着付け教室を選ぶ際には、ただ着られるようになればよいのではなく、着物を着ることが楽しくなるような指導が受けられる教室を探すことが重要だといわれています。そのため、体験したその場で入会するのではなく、他の教室との比較や評判などを調べた上で選ぶようにしましょう。