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大事なのはスキルだけじゃない!着付け師にはどんな人が向いている?

公開日:2022/04/15  


着付け師の仕事はお客さんの着付けをすることです。また講師として生徒に着付けを教えることもあるでしょう。お客さんとコミュニケーションを取りながら、丁寧で素早く、淡々と着付けを進める着付け師。着物を完璧に着付けるスキル以外に必要な能力や適性はあるのでしょうか?今回は着付け師に向いている人の特徴について紹介します。

着付け師の具体的な仕事内容

着物を日常的に着る人が少ない現代では、一人で着物を着られる人も減少しています。しかし、冠婚葬祭やハレの日だけは特別感のある着物を着たいという人は多い傾向にあるようです。そこで活躍するのが着付け師です。

着付け師の仕事としては和装するお客さんに着物を着せること、他にも人に着物の着付けの方法を教えること、着物の販売に携わるといった仕事がメインとなります。これらの仕事内容についてそれぞれ詳しく紹介します。

■着付けのサポート

着付け師の仕事として多いのが撮影スタジオや結婚式場、美容室、葬祭場などで行う着付けのサポートです。着付けのテクニックや知識を存分に生かしながら、着物を美しく着付けるのが着付け師の役目になります。また、お客さんの要望に応えた着付けをしたり、お客さんを緊張させないよう気配りしたりするなどのコミュニケーションも大切になります。着付け時間はわずか30分程度になりますが、一対一での接客の能力が必要とされる仕事です。

■着付け教室で着付けの方法を教える

着付け教室の講師として教室で生徒に着付けを教えるのも着付け師の仕事です。まったく知識を持ち合わせていない未経験者に着付けを教えることは、根気のいる仕事でしょう。しかし技術や着物の知識を伝えていく仕事は、着付けとしてのノウハウを最大限に生かしながら何十年と活躍できる、やりがいのある仕事です。

呉服店での着物の販売サポート

着物のことを知り尽くしている着付け師は、着物の販売においても能力を発揮することが可能です。販売店では場面ごとにおすすめの着物を選ぶ手伝いをしたり、お客さんが選んだ着物にふさわしい帯や小物選びのサポートをしたりすることなども大切な仕事とされます。

着付け師になるためには?

着付け師は資格を持っていなくてもなれる職業です。しかし、着物に関する幅広い知識を持っていないと苦労することになるでしょう。多くの着付け師は専門学校や着付け教室に通って勉強し、資格を取得してから就職をしています。

資格は自分の能力を示す証明にもなり、即戦力として就職にも有利になる他、資格があるだけで活躍の場が広がります。着付けの資格としては、実務経験が必要になり、国家資格である着付け技能検定資格の他、着物免許、着物着付講師といった多くの民間資格があるようです。

着付け師にはどんな人が向いている?

では着付け師に向いている人とはどんな人なのでしょうか。着付け師は基本的には接客業です。美しく着物を着付ける技術だけ持っていても、うまくいかないこともあるでしょう。ここでは、着付け師に向いている人の特徴について紹介します。

■人と話すことが得意な人

着付けをしてもらうお客さんも会話が得意でなく、初対面の人に着付けてもらうのは緊張するという人もいるかもしれません。そこで着付け師は気お客さんの緊張を緩めたり、安心して着付けを任せてもらえるよう会話によって、コミュニケーションをとったりすることが必要になります。

「苦しくないですか?」「着付けで気になることはないでですか?」など着付けを進めていく過程でも、会話は必須になります。人との会話が苦手で不愛想になってしまうような人は、少しでも自然に会話できるような能力を身に付けておきましょう。

■体力がある人

着付け師の仕事は想像以上に体力の必要な仕事です。着付けをする際に立ったり座ったり、普段しないようなさまざまな姿勢になります。紐や帯を締めるときは力を入れるため、全身の力を入れなくてはなりません。着付け中にぎっくり腰になってしまうようなことがあれば大変です。

特に足や腰、また腕の筋肉を鍛えておくことが要求されるでしょう。また、成人式や結婚式に向かうお客さんの依頼は早朝からの場合も多く、早起きしなければいけません。早朝から力仕事ができる充分な体力が必要です。

■細かな気づかいができる人

着物をいかにきれいに見せるかは着付け師の腕にかかっています。着物の襟の出し方や年齢に応じた帯の位置、襟の抜き方といった、人によって変えるべき点が多くあるのが着付けです。このような細かな部分にも気を使いながら着付けを進めることはもちろんのこと、お客さんに対してもしっかり配慮ができるような人が理想とされます。

着物を着慣れていない人は、帯が苦しいと感じる人も多いでしょう。とくに子どもの着付けでは苦しくても自分から言えない子もいます。表情や呼吸を観察して、帯を締めすぎないようにする、といった気配りもできる人が求められるでしょう。

 

着付け師は着付けの技術だけでなく、コミュニケーション能力、体力、気づかいのできる性格を持ち合わせている人に向いているといえるでしょう。接客の仕事の経験がある、運動をしていて足腰が強い方は着付け師を目指す際の強みになるかもしれません。もちろん、着付け師になるには着付けのスキルも重要です。スキルを磨きつつ、コミュニケーション能力の高い着付け師を目指してみましょう。

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