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着付け教室で学べると評判の訪問着の種類とマナー

公開日:2020/10/01   最終更新日:2020/11/13

最近大人の習い事としても評判の着付け教室。着付けだけではなくマナーや日本文化を知ることができると評判で、そうした理由から着付け教室に通う女性は多くいます。ちょっとした式典の時に未婚・既婚関係なく着ることができる訪問着になります。振袖のような飾り結びでなければ、着付け教室で習う技術で充分自装できて便利な着物になります。

着物で一番格が高いのは五つ紋の留袖

着物で最も格が高いといわれているのが黒留袖、黒喪服、色留袖、振袖、花嫁衣裳になります。この4種類は正礼装で、フォーマルな場に適した着物です。この中でも紋の数によって格が異なってきます。

黒留袖や黒喪服であれば染め抜きの家紋が五つ入っている五つ紋が一般的で、これが最も格が高い着物になります。次いで三つ紋、一つ紋と格が下がっていき、着ていける場が限られていくのです。色留袖は黒留袖より下の格とされていますが、五つ紋であれば黒留袖と同格として解釈されることもあります。

未婚女性の正礼装は振袖ですが、近年は紋を省略しているものが多いです。それでも正礼装として位置づけられています。振袖も大振袖といわれる袖が114cm前後のものが正礼装、袖が100cm前後の中振袖が準礼装、袖が85cm前後の小振袖に分けられます。

親族の結婚式であれば留袖を着るのが一般的ですが、友人・知人の結婚式で着るのはNGです。友人・知人であれば最も格が高いものを着用するのはその親族になります。格が高ければどこで来てもOKという訳ではないのです。

振袖もどの種類でもよい訳ではなく、シーンに合わせて選ぶ必要があります。大振袖は成人式や結婚式に色打掛の代わりに着ることができますが、出席する側であれば花嫁と同格になってしまうためマナー違反になります。結婚式であれば中振袖が、袴に合わせるのであれば小振袖が適切です。

訪問着は準礼装だけどマルチに活躍できる

訪問着は家紋の有無によっても異なりますが、フォーマルな場でもカジュアルな場でも活躍できるオールラウンダーな着物になります。実は親族の結婚式以外であればどんな場でも着て行って大丈夫です。そのため「どの格がよいのだろう」と悩んだ時には取り敢えず訪問着を選びましょう。

親族の結婚式でも立場や着物によっては着ることが可能です。家族の結婚式ではなく親族の結婚式で、若い女性であれば華やかさを求められていることが多いため、華やかな訪問着でも大丈夫です。その場合には家紋が入っていることが望ましいですが、最近の華やかな訪問着には紋が入っていないことの方が多く、あまり気にされないことも。

紋も陰紋という刺繍で入れた家紋と染め抜きの家紋の陽紋に分けられます。同じ一つ紋だったとしても、陽紋の方が格は上ですが、陰紋でも入っているだけで格が上がります。

他にも素材によってはたとえ訪問着であってもフォーマルな場では着用できません。たとえば紬や縮緬等が有名な布地になります。こういった布地は趣味性が高い布地となっていて、評判の高い人気の織りではありますが、あまりフォーマルな場で着ることは望ましくありません。普段のお出かけやちょっとしたパーティーで着るのがおすすめです。こういった着物は洒落帯や名古屋帯等華やかな帯を合わせるのとより一層オシャレに見えます。

小紋や無地は普段着として着よう

小さな紋様が入った小紋や紋なしの無地は普段着用として着ることができます。小紋は可愛らしい柄の物も多く、季節ごとの紋様のものを着ればオシャレに見えること間違いなしです。小物の使い方によって雰囲気も変わってくるため、初めての着物入門としてもおすすめのものです。

着付け教室で習った後、自分の着付けの練習用として使うのもいいでしょう。小紋であっても古典柄や家紋が入ると格が上がります。小紋柄に一つ紋であれば、ちょっとしたパーティーやお茶会に着ていく分には問題ありません。

また、色無地も普段着用に着ることができますが、三つ紋であれば紋なしの訪問着と同格ともいわれていて、ちょっとしたパーティーであれば問題ないとされています。それでも華やかさを求められるような場面では格はよくても柄が場に適さないことがあります。

結婚式でもホテルの方がレストランよりも格が上の結婚式として扱われるため、場所によって適さない場所も出てきてしまいます。自身の立場や場面に合わせて使い分けることが重要です。こうした普段着の小紋や色無地はカジュアルな場で着ることができ、普段から着て楽しむことができます。

紋様もシンプルだからこそさまざまなアレンジのしがいがあります。評判の今風デザインのものだけではなく、自分でアレンジすればもっと気軽に着物を楽しむことができます。

 

着物は一目見てもなかなか格がわかりませんが、基本的な着物全体の格と紋の数に注目すればだんだんとわかるようになります。場に適したものを着るというのは最初は難しいかもしれませんが、よっぽどカジュアルな場でない限りは訪問着でも大丈夫です。自分で着付けて気軽に楽しんでみましょう。

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