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松竹梅は着物の柄としても縁起がよい!それぞれに込められた意味とは

公開日:2023/05/15  


松竹梅は縁起がよくおめでたい、吉祥文様です。慶祝のシーンで日常的に目にしますが、着物の柄にも、よく使われます。3つの植物がセットになった柄ですが、1つずつの植物にもそれぞれ吉祥の意味があることをご存知でしょうか?今回は松と竹と梅、それぞれに込められた意味、日本人の祈りの心を解説します。

松文様に込められた意味

松竹梅の筆頭に挙げられる松は、日本人が古くから慣れ親しんだ、身近な植物でした。一年中緑の葉をつける松の姿に、我々の祖先は命の力強さを見出したのです。常緑樹で樹齢がとても長いので、長寿の象徴とされています。

また神が宿る木ともいわれ、東洋では神聖視されていました。全国各地の神社ではご神木になった松が見られますね。お正月には家の前に門松を飾り、年神を迎えますが、決して廃れない、日本の美しい風習の一つです。松は枝や葉が独特の形状をしています。そのため、松の葉を描いた松葉文にも多くの種類があるのです。松葉は地に落ちても、二本の葉がつながっているので、深い絆を表すものとされました。松葉は夫婦円満や良縁の意味を持つ柄です。松の枝に新芽がついた柄は、若松文と呼ばれます。

芽吹いたばかりの若松はとくに縁起がよく、新春を寿ぐのにふさわしい柄として、尊ばれてきました。年が明けてほか家に嫁いでいくお嬢さんは、若松文の袋帯で親族のご挨拶にでかけてほしいものです。松の枝を笠のように見立て、図案化したものを笠松文と呼びます。いくつも笠松を重ね、よいことが重なるように、との祈りの心がこめられているのです。松文様に縁起のよい植物や動物を組み合わせ、意匠化された柄も多く、日本人に永く親しまれています。

竹文様に込められた意味

松竹梅の2番目、竹も古くから親しまれた吉祥文様です。竹文様は子どもの成長を祈る意味があります。竹は真冬でも美しい緑の幹を持ち、葉も一年中生い茂るので、若さの象徴とされました。真っすぐに伸びた青竹は、若々しい命を表すものとして、図案化されます。

竹は日本人にとって身近で、関わりの深い植物です。日本人は竹や笹でさまざまな道具を作り、竹取物語に夢を馳せました。かぐや姫の例もあるように、日本人は竹に子どものイメージを重ね合わせたのです。まっすぐに成長する竹を見て、我が子も竹のようにすくすくと、育ってほしいとの願いをこめたのでしょう。

人として曲がることなく、実直に人生を歩んでほしい、との意味もあります。竹は高く大きく成長しますが、幹には節があり、しっかりと区切られています。そのため節度ある行動をする人になってほしい、との願いもこめられました。竹を割ったような性格という言葉がありますが、竹の成長は日本人の理想の姿かもしれません。

そのせいか、竹文様は男児の晴れ着、七五三の衣装によく描かれます。勇ましい動物の虎と竹を合わせた、竹虎文が例年の大人気です。竹の葉、笹と組み合わせたり、鷹と組み合わせたりした柄も多くあります。

梅文様に込められた意味

梅文様はウメと発音することから、子孫繁栄の意味を持つといわれています。厳しい冬を耐えしのび、可憐な花を咲かせる姿が、当時の理想の女性像に似たもの、と考えられていました。

梅の花言葉は「高潔」「厳しい美しさ」「艶やか」と表現され、昔日の女性の人生観を形づくっているように思われます。成人式の女性の衣装、振袖や振袖帯に梅文様が多用されるのは、梅が理想の女性像を表しているからかもしれません。梅は桜ほどの豪華さはありませんが、香りではほかの花々を大きく上回ります。梅の香で春の訪れを知る人も多いはずです。

奈良時代の歌集、万葉集では梅を謡ったものが98首、桜を謡ったものはわずか36首に過ぎず、古人の梅人気が高かったことがわかります。昔の人に愛された梅は、数えきれないほどの文様に姿を変え、日々の装いに花を添えました。梅文様は友禅染めなど、写実的に描いた柄は豪華で可憐な印象の着物となり、留袖や色留袖、訪問着によく染められます。吉祥柄なので、冠婚葬祭の場にふさわしい格を持った柄といえるでしょう。デザイン化された梅文様は、正に星の数ほど存在します。

学問の神様、菅原道真を祀る、北野天満宮が「梅鉢文」を社紋としているのは有名です。梅鉢紋は5つの円を梅の花びらに見立て、配置した図柄で、菅原氏の子孫などに家紋として継承されました。梅鉢紋の中央に別のモチーフを入れたり、丸で囲んだりとさまざまな形が生まれます。尾形光琳が描いた「光琳梅文」は一風変わったユニークな形です。ほかにも花びらを捻った形の「捻じ梅」八重咲きの梅を意匠化した「八重梅」などがあり、梅文は不変の人気を誇っています。

まとめ

松竹梅は吉祥文様として、とても縁起のよい柄ですが、単体で見ても深い意味があります。松は生命力の象徴であり、長寿を意味する柄です。竹には子どもがまっすぐに、健やかに育つようとの祈りがこめられていました。とくに男児の成長を祈る柄です。梅は子孫繁栄、厳しい冬を乗り越えて咲くことから、当時の理想の女性像を意味しています。家紋に多く流用され、多くのアレンジを生みました。

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