高貴で華やかな花車文様!御所車との違いや縁起がよい理由を解説!
華やかで目を引く花車文様。御所車という似た名前の模様が存在していますが2つにはどんな違いがあるのでしょうか?本記事では、高貴で華やかな花車文様について詳しく解説していきます。縁起が良いと言われている理由や御所車との具体的な違いも紹介しているので花車文様の着物が気になっている方はぜひ参考にしてください。
たくさんの幸福を招く花車とは
花車文様とは、手押し車にたくさんの花が乗っているかのような文様のことです。とても華やかで目を引くため、女の子の晴れ着などでよく使われています。小さな子供から成人した女性まで幅広い年齢の方に向いており、結婚式や成人式で着られる方が多いです。下記からは花車文様に込められた意味と一緒に描かれることが多い柄に込められた意味について紹介していきます。着物の柄選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
花車文様に込められた意味
花車文様は、満ち足りて豊という意味を持っており、幸せを招いて欲しいという願いが込められていると言われています。花車文様が描かれている着物は、着物全体に花がちりばめられているケースも非常に多く、華やかな印象が強いため結婚式といった晴れ舞台に最適です。
基本的には牡丹や菊、藤といった花が採用されており、年間を通してシーズンに関係なく着ることができます。しかしある季節限定の花しか描かれていないケースもあるので、適切なシーズンに着物を着用したいと考えている方は注意しましょう。特定の季節の花だけが採用されている着物の場合は、その花のシーズンに着ることが適しています。
縁起が良いの?
花車文様には、神を招く、幸せを招くといった願いが込められているため、縁起が良いのか悪いのかで言ったら、縁起が良い柄と言えます。マイナスな意味は一切込められていないため、結婚式などの晴れ舞台で身に着けても全く問題ありません。
一緒に描かれることが多い柄:毬
花車文様は毬や手毬と一緒に描かれるケースが多いです。毬には、子供や成人していない女性特有の愛らしさなどを表現する意図が込められており、子供や成人していない女性が着る着物に適しています。
一緒に描かれることが多い柄:牡丹
花車自体にのせられている花の1つとして多いのが牡丹です。牡丹には、豪華絢爛や幸福という意味が込められています。どちらかというと牡丹はかわいいよりもかっこいいという印象が強いため、着物を着ることでかっこいい印象を与えたいと考えている方に最適です。
一緒に描かれることが多い柄:鶴
鶴には長寿という意味が込められています。また一生同じ相手と添い遂げるという生態があることから男性の着物とペアで描かれることも多く、結婚式などの晴れ舞台に最適です。
一緒に描かれることが多い柄:鼓
鼓とは、能楽などで使われている小さな太鼓のことです。ひな人形などで目にしたことがある方が多いのではないでしょうか?鼓には女の子の成長の願いを込めるという意味があり、子供向けの着物に描かれることが多いです。
一緒に描かれることが多い柄:扇
花車と一緒に描かれることが多い扇には、繁栄や発展の意味が込められています。縁起の良い文様のため、同じく縁起の良い花車とも共に描かれることが多いです。
雅やかな印象の御所車との違い
似たような柄に御所車という柄がありますが、花車と御所車には若干の違いがあります。まず御所車とは、平安時代に貴族の外出の際に使われていた車のことで、小部屋のような見た目の柄です。御所車には、冨や華やかさといった意味が込められていると言われています。
そして花車は、手押し車いっぱいに花がのせられているかのような柄のことで、幸せを招くという意味が込められています。どちらも車な所から同じ柄なのかと勘違いされる方が多いですが、見た目だけでなく込められた意味にも若干の違いがあるので注意しましょう。
なお、どちらも縁起が良い模様のため、どちらも結婚式などの晴れ舞台に着ていく着物に適しています。
花車や御所車は結婚式にもぴったり!
花車と御所車はどちらも縁起の良い意味が込められているため、結婚式にぴったりです。一見するとお花が多いため子供っぽくかわいらしい印象になってしまいそうと思われる方が多いですが、花の種類によっては大人っぽくかっこいい印象を与えることもできます。
結婚式では和装が着たいと考えている方は、花車文様や御所車文様の描かれている着物を選択してみてはいかがでしょうか?一口に花車文様と言ってもかわいらしい印象の物から大人っぽい印象の物まで幅は広いため、最初から除外してしまわずに気になる方は選択肢の一つとして考えてみることがおすすめです。
まとめ
本記事では高貴で華やかな花車文様について紹介しました。いかがだったでしょうか?花車文様はたくさんの花があしらわれており、見た目が華やかなだけでなく、込められている意味も縁起が良い幸福を願うものとなっているため、結婚式などの晴れ舞台にぴったりです。季節に関係なく年間を通して着ることのできるデザインですが、かなり華やかな印象を与えてしまうため、普段使いにはあまり向いていないかもしれません。結婚式用の着物をお探しの際は、ぜひ花車文様と御所車文様も検討してみてください。本記事が着物の柄選びでお困り中の方のお役に立てれば幸いです。