過去に着付けを習った経験がある人の着付け教室の通い方
過去に教室に通うなどして着付けを習ったことがある人の中には、もう一度勉強し直したいと考える場合もあるかもしれません。そこで今回は、さまざまな目的で着付けを学び直したいときの、着付け教室の通い方について紹介します。
着付けの仕方を忘れた場合は初級コースがおすすめ
着付け教室に通うと、自分で着付けができるようになりますが、そのあとにあまり着物を着る機会がないとやり方を忘れてしまうこともあるでしょう。
もちろん、一度習ったのですから大まかなやり方まで忘れることはないかもしれませんが、何年も着付けをしていないと細かい部分を忘れてしまうことがあります。ですので、何となく着ることはできても、キレイに仕上がらないという状況になってしまうこともあるでしょう。
このように、着付けの仕方をかなり忘れてしまったけれどもう一度できるようになりたいときは、着付け教室に再び通うとよいですし、その際は初級コースが向いていると言えます。こうした教室には初級と中級、そして上級のコースがそれぞれ設けられていることが多いので、自分のレベルに合ったコースが選べるようになっています。
そのため、一から学び直したいという場合は、基礎中の基礎を教えてくれる初級コースを選ぶとよいということです。あるいは、過去に一度習ったことがあるのだから中級でいいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、中級はレベルが一気に高くなってしまいます。
ですので、基本的な部分で自信がなかったりつまずいたりしている場合は、初級を選んでおいたほうが無難だと言えるでしょう。また初級コースは基礎的なことを学ぶだけなのですが、教室によっては教え方の質などに違いが出てくるため、事前に教室の評判が書かれている口コミなどを調べて、評判の良いところを選ぶことも重要です。
さらに上を目指す場合は中級や上級がおすすめ
過去に着付け教室に通って、そのあとよく着物を着ている人の中には、さらに上手く着付けができるようになりたいと考える人もいるでしょう。そうした場合は、初級コースよりもレベルの高い中級コースを選ぶとよいと言えます。
普段からよく着物を着ているのであれば、基礎的な部分の理解は十分だと考えられるため、基本を学ぶ初級よりも中級コースのほうが良いということです。中級では、着付けの方法に関しても男性や女性、そして子供といったさまざまな人や状況に合わせた方法を学ぶことができます。このコースでは、修了時に着付けの講師資格を取得できる場合もあるため、資格取得を目指したい場合はそれができる教室を選ぶようにするとよいでしょう。
さらに過去に中級コースの教室に通ったことがあり、いずれ講師や師範になりたいと考えている場合は、もっともレベルの高い上級コースを選ぶとよいと言えます。上級コースでは、基礎的な部分を教えることはなく、応用的な着付け方法や理論といった高度なことを学べるのが特徴となっています。
学習期間は1年~2年と長くなることがありますし、費用も20万円以上と高額になることもあるため、実際に受講するときはそれなりの覚悟や準備が必要になるでしょう。また、中級や上級のコースはレベルの高いことを学ぶところなので、講師の質も重要になります。そのためこうしたコースを選ぶ際は、特に教室の評判を調べておくことが大切になるでしょう。
その他にも目的に合わせていろいろなコースが選べる
着付け教室には初級・中級・上級という主に3つのコースがありますが、それ以外にも便利なコースもあるため、再び学び直したい場合はそうしたコースのことも知っておくとよいでしょう。
まず、自分で着る以外にも他人に着付けをしたいという場合は「他装コース」を選ぶとよいと言えます。着付け教室では、自分で着ることだけを教えているケースが多いため、それだけを学んでも他人に上手く着せることはできないのです。そのため一般的なコースに通ったあとに、他人の着付けもしてみたいという場合は、他装コースで勉強するとよいでしょう。
次に挙げられるのは「礼法コース」であり、着付けだけでなく礼法や礼儀をしっかり学びたいという場合に向いていると言えます。
さらに挙げられるのは「親子で学べるコース」であり、独身のときに一度習ったけれど、結婚したあとに子供と再び学び直したいといった場合に向いているでしょう。
その他にも「着付け復習コース」といったものがあり、ちょっとだけ学び直したいという場合にピッタリだと言えます。
やや詳しく学びたい場合は通常の初級コースがよいと言えますが、短い期間でちょっとだけおさらいがしたいだけという人はこちらのほうがよいかもしれません。また、これらのコースはどこの教室でも行っているわけではないため、実施しているところを探す必要がありますが、その際は口コミなどの評判をチェックしておくようにしましょう。
着付け教室で学び直す場合は、基礎的なことを忘れてしまったケースなら初級コースがよく、さらに上のレベルを目指すなら中級・上級コースがよいと言えます。またその他にも、他人に着付けができる他装コースや、礼法を学べる礼法コースなどを目的に応じて選ぶのもよいでしょう。